【ITニュース解説】The Midnight Launchpad
2025年09月07日に「Dev.to」が公開したITニュース「The Midnight Launchpad」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
ITニュース概要
Midnight Launchpadは、Midnightブロックチェーン上のdApp。安全でプライベートなトークン生成と販売を支援する。プロジェクト主催者と投資家は、機密情報を公開せずに資金調達に参加可能。Compactという言語で構築され、データ保護を強化。KYCもプライバシー保護を考慮。開発者は自信を持ってプロジェクトを立ち上げ、投資家は安心して参加できる。
ITニュース解説
この記事では、Midnight Network上で開発された「The Midnight Launchpad」という分散型アプリケーション(dApp)について解説する。これは、トークン生成とトークンセールを安全かつプライベートに行うためのプラットフォームだ。従来のLaunchpadとは異なり、プライバシーを最重要視して設計されており、プロジェクト主催者、トークン生成者、投資家などの参加者が、機密情報を公開することなく資金調達活動に参加できるようにする。
Midnight Launchpadの目的は、開発者が安心してプロジェクトを開始できるように支援し、投資家には個人情報、財務情報、オンチェーンアクティビティが保護される安心感を与えることだ。
Midnight Launchpadは、Midnightブロックチェーンのプライバシー保護スマートコントラクトのためのドメイン固有言語であるCompactを使用して構築されている。コアロジックをCompactで記述することにより、外部のラッパーに依存するのではなく、プロトコルレベルで厳格なデータ保護ルールを適用することが可能になる。
また、Midnight JS Networkライブラリを使用して、Compactスマートコントラクトとフロントエンドインターフェースをシームレスに接続する。これにより、dAppはネットワークと安全にやり取りし、トランザクションを処理し、機密データを公開することなくコントラクトの状態を取得できる。Typescriptとの統合により、ユーザーは使い慣れたWebインターフェースを通じてLaunchpadと対話しながら、Midnightのプライバシー保護機能を活用できる。
Midnight Launchpadでは、プライバシーとデータ保護が設計の基本原則となっている。Midnight Network上に構築されているため、そのアーキテクチャはMidnightのプライバシー保護スマートコントラクト(Compact)を活用し、機密情報がオンチェーンまたは許可されていない第三者に公開されないようにする。
主な対策としては、以下のものがある。
機密性の高いセール参加: セール主催者、貢献者、および貢献額の身元は非公開に保たれる。これにより、参加者は不要な公開から保護され、公正かつ安全な資金調達が保証される。
トークン生成のプライバシー: トークン作成者と生成された資産に関する情報は保護され、戦略的なプロジェクトの詳細が競合他社や悪意のある関係者に早期に漏洩しないようにする。
プライバシーを伴うユーザー検証: 検証済みのユーザーのみが参加できるように、(ダミーの)KYCメカニズムが実装されている。重要なことに、検証の証拠はプライバシーを保護する。ユーザーは不必要な個人データを明らかにすることなくコンプライアンスを証明する。
Midnight Launchpadは、プライバシーをコアワークフローに組み込むことで、コンプライアンス、公平性、信頼性を確保し、ユーザーが自分のデータを管理できるようにするというMidnight Networkのミッションに合致している。
ローカルでプロジェクトを操作するための詳細な手順は以下の通り。
前提条件
- compactcコンパイラをインストールする。
- Midnightからプルーフサーバーをインストールする。
- 事前に作成されたプルーフサーバーバージョンをインストールする(推奨)。
- トークンを取得する。
- Laceウォレットを設定する。
手順
- リポジトリをローカルにクローンする。
git clone "https://github.com/statera-protocol/statera-midnight-launchpad.git" - 最新バージョンのNode.jsがインストールされていることを確認する (バージョン22以上)。
node -v - ルートフォルダから依存関係をインストールする。
yarn install app/launchpad-uiフォルダに.envファイルを作成する。cd app/launchpad-ui.envファイルに以下の内容を追加する。VITE_NETWORK_ID=TestNet VITE_CONTRACT_ADDRESS=02008ef0d13efc0c4417b7a70fda5fa2c2b4590903107228f9ff572751a99637807b VITE_INDEXER_URL=https://indexer.testnet-02.midnight.network/api/v1/graphql VITE_INDEXER_WS_URL=wss://indexer.testnet-02.midnight.network/api/v1/graphql/ws VITE_PROOF_SERVER_URI=http://13.53.62.251:6300/- ルートフォルダに戻り、パッケージ全体を構築する前にCompactコントラクトをコンパイルする。
yarn build:start - ルートフォルダからすべてのワークスペースを構築する。
yarn build - UIフォルダに戻り、アプリを起動する。
cd apps/launchpad-ui yarn start // runs on PORT:8080
指示に正しく従えば、アプリはポート8080で実行される。