【MySQL】インストールから環境構築までの手順をわかりやすく解説
この記事では、システムエンジニアの必須スキルであるデータベース「MySQL」をWindows10にインストールし、初期設定から環境変数設定、コマンドでのデータベース作成までを解説します。さらに、GUIツール「TablePlus」を使ってMySQLに接続し、データ操作の準備を整える手順を学べます。
開発環境
- OS: Windows10
- DatabaseGUI: TablePlus
- MySQL: 8.0.42
MySQLの環境構築をするまでの手順
このセクションでは、データベース管理システムの一つであるMySQLを、ご自身のパソコンで利用するための環境構築について解説します。環境構築とは、プログラミングやシステム開発を行うための準備作業のことです。システムエンジニアを目指す上で、データベースの操作は必須のスキルとなりますので、一緒に環境を整えていきましょう。
MySQLインストーラーのダウンロード
まず、MySQLをインストールするためのファイルをダウンロードします。
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MySQLの公式サイトのダウンロードページにアクセスします。 MySQLの公式サイト:https://www.mysql.com/downloads/
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ページを下にスクロールし、「MySQL Community (GPL) Downloads」というリンクをクリックします。これは、個人利用や学習用によく使われる無料版のMySQLをダウンロードするための入り口です。
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MySQL Community Downloadsのページが表示されたら、「MySQL Community Server」をクリックします。これがMySQLの本体(サーバー)をダウンロードするリンクです。
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次に、ダウンロードするバージョンとOSを選択します。
- 「Select Version」で「8.0」を選択します。これはMySQLの現在の主要なバージョンの一つです。
- OSはご自身のパソコンに合わせて「Microsoft Windows」を選択します。
- 8.0の場合は推奨のダウンロードページがあるため、「Go to Download Page」をクリックして移動します。
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「MySQL Installer 8.0.42」のダウンロードページが表示されます。 Windows用のMSIインストーラーが2つ表示されますが、サイズが大きい方(約353.7MB)の「Download」をクリックしてください。この大きいファイルには、MySQLの主要なツールやコンポーネントがすべて含まれています。
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ログインやサインアップを求めるページが表示されますが、アカウントを作成する必要はありません。「No thanks, just start my download.」というリンクをクリックすればダウンロードが始まります。
MySQLのインストール
ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行してMySQLをパソコンにインストールします。
- ダウンロードしたインストーラー(例:
mysql-installer-community-8.0.42.0.msi)をダブルクリックして実行します。 - 「Choosing a Setup Type」という画面が表示されたら、「Full」を選択して「Next」をクリックします。「Full」を選択することで、MySQLを使用するために必要なすべてのツールがインストールされ、後で不足が生じる心配が少なくなります。
- 「Installation」という画面で、インストールされる製品の一覧が表示されます。内容を確認したら「Execute」をクリックしてインストールを開始します。
- すべての製品のインストールが完了すると、「Status」が「Complete」と表示されます。完了したら「Next」をクリックします。
MySQLの初期設定とパスワードの設定
インストールが完了すると、続けてMySQLが正しく動作するための初期設定を行います。ほとんどの項目は初期値のままで問題ありません。
- 「Product Configuration」という画面が表示されたら、「Next」をクリックして設定を開始します。
- 「Type and Networking」という画面では、MySQLの接続方法に関する設定ですが、初期値のままで問題ありませんので、「Next」をクリックします。
- 「Authentication Method」という画面では、MySQLに接続する際の認証方式の設定ですが、こちらも初期値のままで問題ありません。「Next」をクリックします。
- 「Accounts and Roles」という画面で、MySQLの管理者アカウントである「root」のパスワードを設定します。ここに任意のパスワードを入力し、確認のためもう一度入力します。このパスワードはMySQLに接続する際に必要となるため、忘れないようにメモなどに保管しておきましょう。入力が完了したら「Next」をクリックします。
- 「Windows Service」という画面では、MySQLをWindowsのサービスとして実行するための設定ですが、初期値のままで問題ありません。「Next」をクリックします。
- 「Server File Permissions」という画面では、MySQLのデータファイルを保存する場所に関する設定ですが、初期値のままで問題ありません。「Next」をクリックします。
- 「Apply Configuration」という画面で、これまでの設定内容を適用します。「Execute」をクリックして適用を開始します。すべての項目が「Complete」になったら「Finish」をクリックします。
再度「Product Configuration」の画面に戻りますので、「Next」をクリックします。 「MySQL Router Configuration」という画面が表示されますが、今回は利用しないため、そのまま「Finish」をクリックします。
もう一度「Product Configuration」の画面に戻るので、「Next」をクリックします。
次に、「Connect To Server」という画面で、先ほど設定したrootアカウントのパスワードが正しく機能するかを確認します。
User nameには初期値のrootが入力されていますので、Passwordの入力欄に先ほど設定したrootアカウントのパスワードを入力し、「Check」をクリックします。
接続に成功すると表示が緑色に変わります。確認できたら「Next」をクリックします。
「Apply Configuration」という画面で「Execute」をクリックし、完了したら「Finish」をクリックします。
最後に「Product Configuration」に戻ったら「Next」をクリックし、「Installation Complete」の画面が表示されたら「Finish」をクリックすれば、すべてのインストールと初期設定が完了です。 この際にMySQL ShellとMySQL Workbenchというツールが自動で起動することがありますが、今回はコマンドプロンプトでの操作がメインとなるため、これらは閉じて問題ありません。
環境変数の設定
次に、Windowsのどこからでもmysqlコマンドを使えるようにするために、「環境変数」を設定します。環境変数とは、Windowsがプログラムやファイルを探しに行く場所を教えてあげる設定のことです。
Windowsキー + Rを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。sysdm.cplと入力して「OK」をクリックします。「システムのプロパティ」というウィンドウが表示されます。- 「システムのプロパティ」ウィンドウの「詳細設定」タブをクリックし、その中にある「環境変数」ボタンをクリックします。
- 「環境変数」ウィンドウの下の方にある「システム環境変数」の中から、「Path」という項目をダブルクリックして開きます。
- 「環境変数名の編集」ウィンドウが表示されたら、「新規」をクリックし、以下のパスを追加します。
C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 8.0\binこれは、MySQLの実行ファイル(mysql.exeなど)が格納されているフォルダの場所です。 - 「OK」を何度かクリックして、開いているすべてのウィンドウを閉じます。
疎通確認
環境変数の設定が完了したら、MySQLが正しく動作し、mysqlコマンドが使えるようになったかを確認します。
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コマンドプロンプトを開きます。(Windowsの検索バーで「cmd」と入力すると見つかります)
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以下のコマンドを実行してください。
1mysql --version -
mysql --versionというコマンドは、インストールされているMySQLのバージョンを表示するものです。MySQLのバージョン情報が表示されれば、mysqlコマンドが正しく認識され、使える状態になっています。
データベースの作成
次に、MySQLの中に練習用のデータベースを作成します。データベースとは、データを整理して保存するための入れ物のようなものです。
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コマンドプロンプトから、以下のコマンドでrootユーザーとしてMySQLに接続します。
1mysql -u root -pこのコマンドは、「root」ユーザー(
-u root)としてMySQLに接続し、パスワードの入力を求める(-p)という意味です。 -
パスワードを求められるので、rootアカウントのパスワード設定時に決めたパスワードを入力して
Enterを押します。 -
表示が
mysql>に変われば、MySQLへの接続が成功しています。これ以降は、データベースを操作するSQLコマンドを実行できます。 -
以下のSQL(データベースを操作するための命令文)を実行して、
tutorial_dbという名前のデータベースを作成します。1CREATE DATABASE `tutorial_db`; -
Query OKと表示されたら、データベースが正常に作成されたことを意味します。次に、以下のSQLでデータベースの一覧を確認します。1SHOW DATABASES; -
表示された一覧に
tutorial_dbが含まれていれば、データベースの作成は完了です。 -
確認できたら、以下のコマンドでMySQLから抜けておきます。
1exit
TablePlusのインストール
データベースはコマンドプロンプトからも操作できますが、GUI(Graphical User Interface:マウス操作などで視覚的に分かりやすい画面)ツールを使うと、より直感的に操作できます。ここでは、TablePlusというツールをインストールします。
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TablePlusのダウンロードページにアクセスします。 TablePlusのダウンロードページ:https://tableplus.com/download
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Mac / iOS / Windows / Linuxの中から、ご自身のOSに合わせたものをダウンロードします。今回はWindowsなので、Windows版をダウンロードしてください。
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ダウンロードしたインストーラーを実行し、ライセンスに関する画面などは「Next」で進めてインストールします。
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インストールが完了したら「Finish」をクリックします。
TablePlusでMySQLに接続
TablePlusを起動して、先ほど作成したMySQLのデータベースに接続します。
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TablePlusを起動します。
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画面上で右クリックし、「New」→「Connection」を選択します。
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表示されるリストから「MySQL」を選択します。
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接続情報を以下のように入力します。
項目 入力する内容 説明 Name tutorial_db接続の名前です。分かりやすい名前をつけましょう。 Host 127.0.0.1データベースがあるコンピューターのIPアドレスです。 127.0.0.1は「自分のコンピューター」を意味します。Port 3306MySQLが通常使用するポート番号です。 User rootデータベースに接続するユーザー名です。 Password rootアカウントのパスワード 初期設定で決めたrootアカウントのパスワードを入力します。 Database tutorial_db接続したいデータベースの名前です。 -
入力したら「Test」をクリックします。
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「connection is OK」と表示されたら、MySQLとの接続設定が正しく行われたことを意味します。「Save」をクリックして接続情報を保存します。
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一覧に追加された「tutorial_db」という接続をダブルクリックします。データベースに接続でき、TablePlusの画面に
tutorial_dbの中身が表示されれば、MySQLの環境構築はすべて完了です。
おわりに
この記事では、システムエンジニアの必須スキルであるMySQLをWindows10にインストールし、初期設定から環境変数設定までの一連の基礎的な手順を学びました。コマンドプロンプトでmysqlコマンドの疎通確認を行い、CREATE DATABASE命令を使って練習用のデータベースtutorial_dbを作成しました。さらに、TablePlusというGUIツールを導入し、作成したデータベースに視覚的に接続できることを確認しました。これらの手順を通じて、今後のデータベース操作や学習を進めるための土台が整いました。