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【ITニュース解説】How to create an Oracle Autonomous Database@Google Cloud

2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「How to create an Oracle Autonomous Database@Google Cloud」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Oracle Autonomous DatabaseをGoogle Cloud上で利用する手順が公開された。GCPのマーケットプレイスでOracle Databaseサービスを契約し、OCIアカウントと連携後、必要なネットワーク設定を経てデータベースを作成し接続するまでの詳細なステップを解説する。

ITニュース解説

Oracle Autonomous Database (ADB) と Google Cloud Platform (GCP) が連携し、GCP上でOracleの強力なデータベースサービスを利用できるようになる。これは、企業がそれぞれのクラウドプラットフォームの利点を組み合わせ、より柔軟で効率的なシステム運用を実現するための重要な一歩である。この解説では、システムエンジニアを目指す初心者向けに、GCP環境でOracle Autonomous Databaseを構築する具体的な手順を、用語を交えながら順を追って説明する。Oracle Autonomous Databaseは、データベースの管理作業の多くを自動化し、運用負荷を大幅に軽減する特徴を持つ。

まず、Google Cloud Platform (GCP) のアカウントを用意する必要がある。GCPアカウントは、Google Cloud上でサービスを利用するための基本的な基盤となる。さらに、データベースを構築するGCPプロジェクトに対して、管理者権限と課金権限を持つ必要がある。これは、新しいリソースを作成し、それにかかる費用を管理するために不可欠な権限である。具体的な権限設定については、Oracleが提供する公式ドキュメントで詳細が確認できる。

次に、GCPのマーケットプレイスから「Oracle Database@Google Cloud」というサービスを購入する。GCPの管理コンソールにログインし、マーケットプレイスのセクションでこのサービスを検索する。利用オプションの中から「Pay as You Go(従量課金制)」を選択し、購入手続きを進める。この時点では費用は発生しないが、Oracle側で手動の承認プロセスが必要となるため、購入が完了するまでに時間がかかる場合がある。このPay as You Goモデルは、使った分だけ料金を支払う形式であり、初期投資を抑えたい場合に適している。

購入手続きが完了すると、GCP内の「Oracle Database@Google Cloud」リソースページに、GCPプロジェクトとOracle Cloud Infrastructure (OCI) テナンシーアカウントを連携させるためのオプションが表示される。今回の公開オファリングを利用する場合、既存のOCIアカウントとの連携はできず、新たにOCIアカウントを作成してGCPプロジェクトと紐づける必要がある。OCIはOracleが提供するクラウドプラットフォームであり、この連携によってGCPからOCIのデータベースサービスを管理できるようになる。

データベースを機能させるためには、専用のネットワークを構築する必要がある。「ODBネットワーク」とは、GCPデータセンター内にあるOCIリソースと、ユーザーのGoogle Cloud VPC (Virtual Private Cloud) ネットワークとの間に接続性を提供する仮想ネットワークである。これは、Oracleデータベースが動作するOCI側のVCN (Virtual Cloud Network) と、GCP側のVPCが連携するための仕組みを意味する。ODBネットワークはGoogle Cloud VPCのリストには直接表示されない。GCPの「Oracle Database@Google Cloud」リソースページから「ODB network」を選択し、新しいネットワークを作成する。デフォルトのネットワークを使用することも可能だが、自身のVPCと自動作成されるサブネットを利用する選択もできる。

ODBネットワークの作成後、データベースが利用するクライアント用とバックアップ用のサブネットを作成する。サブネットとは、大規模なネットワークをさらに細かく分割したネットワークの区画であり、IPアドレスの管理単位となる。Autonomous Databaseを運用するには、最低限「/27」のCIDRサイズが必要である。CIDRとはIPアドレスの範囲を指定する方法で、「/27」は32個のIPアドレスが利用可能であることを意味する。この解説では、クライアント用に「10.0.1.0/24」、バックアップ用に「10.0.2.0/24」というIPアドレス範囲が設定されている。サブネットのプロビジョニングも完了までに時間を要する場合がある。

いよいよデータベース本体の作成に取り掛かる。GCPの「Oracle Database@Google Cloud」メニューから「Autonomous Database」を選択し、「作成」ボタンを押す。ここで、Autonomous Databaseの詳細設定を入力する。リージョン選択では、サポートされている特定のリージョンのみが利用可能であるため、事前に確認が必要だ。また、この手順では、テスト接続のために個人のIPアドレスを許可設定に追加している。これにより、外部からデータベースに安全に接続できるようになる。相互TLS (mTLS) を有効にすることも、セキュリティ強化のために推奨される。

データベースの作成が完了したら、正しく機能しているかを確認する。作成したデータベースを選択すると、「Manage in OCI」というボタンが表示される。これをクリックすると、新しく作成したOCIアカウントにログインし、Autonomous Databaseの詳細画面が表示される。ここから「Database connection」ボタンをクリックし、データベースに接続するための「ウォレット」ファイルをダウンロードする。ウォレットファイルには、データベースへの安全な接続に必要な証明書や接続情報が含まれる。

次に、Oracle SQL Developerなどのデータベースクライアントツールを使って、ダウンロードしたウォレットファイルを用いてデータベースに接続を試みる。接続タイプとして「Cloud Wallet」を選択し、ダウンロードしたウォレットファイルを指定する。重要な点として、接続時にはデフォルトのプライベート高タイプではなく、公開接続タイプの一つを選択する必要がある。設定が完了したら、「Test」ボタンで接続を確認し、「Connect」ボタンで接続を確立する。接続が成功すれば、SQLコマンドを実行してデータベースが正常に動作していることを確認できる。

この解説は、Google Cloud上でOracle Autonomous Databaseを構築する一連の流れを、初心者にも分かりやすいように概説したものである。この手順は、限られたデータベースサービスと簡易な権限レベルを前提としている。構築後、データベースを利用しない場合は、GCPの管理画面からAutonomous Databaseを停止させることを強く推奨する。これは、クラウドサービスの利用において重要なコスト削減策となる。さらに詳細な情報や応用的な設定については、OracleやGoogle Cloudが提供する公式ドキュメントやオンラインリソースを参照するとよい。

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