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【ITニュース解説】From SOC‑CERT Winner to Live Dashboard: KendoReact + Real Cohere AI in Action

2025年09月27日に「Dev.to」が公開したITニュース「From SOC‑CERT Winner to Live Dashboard: KendoReact + Real Cohere AI in Action」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

SOC-CERTチャレンジで、KendoReactとCohere AIを使い本番レベルのSOCダッシュボードを開発・公開した。15以上のKendoReactコンポーネントで構築し、Cohere AIによるリアルタイム脅威分析機能を搭載。信頼性の高いフォールバックシステムも実装した。開発期間は16日間。

ITニュース解説

ニュース記事は、セキュリティオペレーションセンター、通称SOC(Security Operations Center)の業務を支援するダッシュボードの開発について語っている。このプロジェクトは、SOC-CERTというセキュリティ関連のチャレンジをきっかけに生まれ、KendoReactというユーザーインターフェース(UI)コンポーネントライブラリと、Cohere AIという人工知能(AI)サービスを組み合わせて構築された。システムエンジニアを目指す人にとって、最新のウェブ技術やAIの活用方法、そしてシステムの信頼性を確保する設計思想を学ぶ良い機会となる。

まず、SOCダッシュボードとは何かを理解する必要がある。SOCとは、企業や組織のITシステムをサイバー攻撃から守る専門チームや部門を指す。彼らは、ネットワークやサーバー、アプリケーションから日々大量に生成されるログデータなどを監視し、不審な挙動やセキュリティ上の脅威をいち早く検知、分析し、適切な対処を行う役割を担っている。この業務は非常に複雑で、膨大な情報の中から意味のある兆候を見つけ出す高度なスキルが求められる。SOCダッシュボードは、そのようなSOCチームがセキュリティ状況を一目で把握し、脅威に対する迅速な意思決定を支援するために作られた情報表示ツールである。様々な種類のセキュリティイベントやアラート、システムの状態などを、分かりやすいグラフや表形式でリアルタイムに表示する機能を持つ。

このダッシュボードの開発には、主に二つの主要な技術が活用されている。一つは、ウェブアプリケーションの見た目や操作性、つまりユーザーインターフェース(UI)を構築するためのKendoReactである。Reactは、ウェブ開発で広く使われているJavaScriptのフレームワークであり、KendoReactはそのReact上で動作するUIコンポーネントライブラリだ。コンポーネントとは、ウェブページのボタンや入力フォーム、表、グラフといった部品のことである。KendoReactは、これら多種多様なUIコンポーネントを豊富に提供しており、開発者はこれらを組み合わせることで、一からコードを書くことなく、高品質で機能的なインターフェースを効率的に作成できる。このダッシュボードでは、特にデータを整理して表示するためのグリッド(表)コンポーネントや、傾向を視覚的に表現するためのチャート(グラフ)コンポーネントが活用されている。また、パソコン、タブレット、スマートフォンなど、どのデバイスで閲覧しても画面サイズに合わせてレイアウトが自動的に最適化されるレスポンシブデザインに対応している点や、障がいを持つ人を含む誰もが使いやすいように配慮されたアクセシビリティも重視されている。さらに、セキュリティ分野に合わせたライトモードとダークモードの切り替え機能も搭載されている。

もう一つの重要な技術が、リアルタイムの脅威分析を可能にするCohere AIの統合である。Cohere AIは、高度な人工知能技術、特に自然言語処理に強みを持つサービスを提供している企業だ。このプロジェクトでは、CohereのAIが持つ分析能力を借りて、システムの挙動やデータの中からサイバー攻撃の兆候を検知し、その深刻度を評価する機能を実現している。AIの機能を外部のアプリケーションから利用するためには、API(Application Programming Interface)という仕組みを使う。これは、異なるソフトウェア同士が情報を安全にやり取りするための窓口のようなものであり、ダッシュボードはCohereのAPIを通じて、AIによるリアルタイムの脅威分析結果を取得し、画面に表示している。この分析結果には、その情報がCohere AIから直接得られたものか、あるいは後述するフォールバックシステムによるものかを示すバッジが表示され、情報の出所を明確にしている。

システムの信頼性を確保するために、このダッシュボードにはスマートなフォールバックシステムが実装されている点も注目すべきだ。フォールバックシステムとは、メインのシステムやサービスに障害が発生したり、利用できなくなったりした場合に備えて、代替手段をあらかじめ用意しておく仕組みのことである。たとえば、Cohere AIのサービスが一時的に停止したり、ネットワーク接続の問題でAIにアクセスできなくなったりしても、ダッシュボードが完全に情報表示を停止することなく、別の安定したデータ源から情報を取得して表示を継続する。この安定したデータ源として、KVスナップショットが利用されている。KVスナップショットとは、キーバリューストアというシンプルなデータベースから、ある時点のデータをそのまま保存したもので、これをデモデータとして使用することで、AIサービスの状況に左右されずに一貫した表示を保証し、スムーズな審査や評価を可能にしている。これにより、システムが予期せぬ状況に陥っても、利用者は途切れることなく情報を受け取り続けられるという高い堅牢性を実現している。

このプロジェクトは、わずか16日間という短期間で開発された。このような迅速な開発を可能にした要因の一つに、KendoReact AI Assistantの活用がある。これは、KendoReactが提供する開発支援ツールで、AIの力を借りて、UIコンポーネントの設定を自動化したり、デザインの一貫性を保つためのアドバイスを提供したりする。これにより、開発者は煩雑な作業を効率化し、開発期間を大幅に短縮できた。また、開発者は「真のAI分析」にこだわり、モックアップ(見せかけのデータ)ではなく、可能な限り実際のCohere AIのAPIからのデータを利用し、もしリアルタイムAPIが利用できない場合でも、前述のフォールバックシステムによって代替データを提供することで、常に本物に近い体験を提供している。これは、システムの透明性と信頼性への強いコミットメントを示している。

このSOCダッシュボードのプロジェクトは、システムエンジニアを目指す初心者にとって、実践的な開発の多くの側面を示している。最新のUIフレームワークとコンポーネントライブラリを使いこなす技術、外部のAIサービスをAPI連携によってアプリケーションに組み込む方法、そしてシステムの安定稼働を支えるフォールバックシステムやデモデータの設計思想など、多岐にわたる重要な要素が凝縮されている。実際に動作するデモとソースコードが公開されており、自分自身の目で見て、コードを読み解くことで、これらの技術がどのように組み合わされているかを具体的に学ぶことができる。このプロジェクトは、単に美しいダッシュボードを作成しただけでなく、実際のセキュリティ運用現場で求められる信頼性と実用性を両立させようとする開発者の意図が感じられるものだ。

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