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【ITニュース解説】With AI, The Real Edge Is Knowing What to Build

2026年09月07日に「Dev.to」が公開したITニュース「With AI, The Real Edge Is Knowing What to Build」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

AIがコード生成を容易にし、コードを書く技術は重要ではなくなった。「何をタイプするか」より「何を構築するか」が本質だ。システムエンジニアには、どのような問題を解決し、そのために何を選択すべきか、という課題解決能力こそが求められる。

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す皆さんにとって、プログラミングはコードを書くこと、つまり決められた記号(シンボル)を組み合わせてコンピュータが理解できる指示を与えることだと考えているかもしれない。確かに、これまでのプログラミングは、まさにそのスキルが非常に重要だった。正確な記号を正しい順序で記述し、完璧に動作するコードを作り上げることが、プログラマーやシステムエンジニアの「腕の見せ所」だったのだ。特定のプログラミング言語の文法(シンタックス)や、効率的な記述方法を習得することが、この業界で働く上での大きな強みとなっていた。

しかし、近年登場したAI、特に大規模言語モデル(LLM)のような技術は、このプログラミングという仕事のあり方を大きく変えつつある。AIは、私たちがごく簡単な指示を与えるだけで、すぐに動くコードを生成できるようになった。例えば、「特定のデータを使ってウェブページに表示する機能を作ってほしい」とAIに伝えるだけで、そのためのコードがあっという間に生成される。これは、かつて熟練のプログラマーだけが提供できたような「コード」が、今や誰でも簡単に手に入れられるようになったことを意味する。記事ではこれを「コードが安価になった」と表現しているが、それはまさにコードを書くこと自体の希少性や価値が低下したことを指している。もはや、どのような記号をどのように入力すれば動くコードができるかを知っているだけでは、他の人との差別化を図る「強み」にはなりにくい状況が生まれているのだ。

では、AIがコード生成を簡単にこなすようになった今、システムエンジニアとして真に求められる「強み」とは何だろうか。それは、「何を構築するか」「どのような問題を解決するか」という、より本質的な問いに対する答えを見つける能力へとシフトしている。つまり、単にコードを書く技術だけでなく、ビジネスやユーザーが抱える課題を深く理解し、その課題を解決するための最適なソリューションを設計・提案する力が重要になっているのだ。

記事の中には、この点を具体的に示す事例が挙げられている。あるハードウェアショップが抱える問題だ。そのショップのメインページは、Visual Basicという古いプログラミング言語で書かれており、そのコードの量は4万行以上にも及ぶという。この古いシステムを新しい技術基盤へと移行させるプロジェクトが進められているが、何年もかかっており、まだ完了の目処が立っていない。このような状況で、システムを改善するための具体的なアプローチとして、「リファクタリング」「移行」「書き換え」といった選択肢が検討される。

「リファクタリング」とは、システムの外部から見た動作を変えずに、内部のコードの構造を改善することを指す。コードをより読みやすく、保守しやすく、変更しやすくするための作業だ。しかし、この作業は目に見える新しい機能を生み出すわけではないため、プロジェクトの進捗を管理する側から見れば、進捗がないように見えてしまうことがある。

一方、「移行」は、既存の機能を保ちつつ、システム全体を新しい技術やプラットフォームへ移し替えることを意味する。記事の例では、古いVisual Basicのコードを、より新しいWebフレームワークであるBlazorへ移行することが考えられる。しかし、AIに「Blazorへ移行してほしい」と指示してコードを生成させたとしても、それだけで問題が解決するわけではない。なぜなら、古いコードには複雑な構造や、現在の要件に合わない部分が含まれている可能性が高く、AIが生成したコードが既存の問題をそのまま引き継いだり、あるいは新たな問題を生み出したりする恐れがあるからだ。単に古いものを新しい技術に置き換えるだけでは、根本的な課題は解決されない。

そして「書き換え」は、既存のシステムを参考にしつつ、完全に新しいコードベースでシステムを一から構築し直すことを指す。これは最も手間と時間がかかる選択肢だが、これまでの負の遺産を完全に断ち切り、最新の設計思想でシステムを構築できる可能性がある。

この例が示しているのは、システムエンジニアの仕事が、単にプログラムの記号を打ち込む作業ではなく、これらの複雑な選択肢の中から、プロジェクトの状況、ビジネス目標、予算、時間といった様々な要素を考慮し、最も適切なアプローチを見極める「問題解決」の能力へとシフトしていることだ。古いシステムのどこに問題があり、それをどう改善すればビジネスにとって最大の価値を生み出せるのか。そのためには、技術的な知識だけでなく、ビジネスロジックの理解、システムの全体像を把握する力、そして未来を見据えた戦略的な思考が求められる。

つまり、AIがコード生成の大部分を担うようになった未来において、システムエンジニアの真の「強み」は、キーボードを叩いてコードを書くことだけにはない。それは、問題の本質を見抜き、最適な解決策を導き出し、その解決策を実現するための全体的な計画を立て、様々な技術的・非技術的な側面を考慮してプロジェクトを推進する能力にこそある。プログラミングの文法や特定の技術にとどまらない、より広範な知識と洞察力、そして常に新しい技術動向を学び、それを具体的な問題解決に応用できる柔軟性が、これからのシステムエンジニアにとって不可欠なスキルとなるだろう。

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