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EtherType(イーサタイプ)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

EtherType(イーサタイプ)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

イーサタイプ (イウザタイプ)

英語表記

EtherType (イーサタイプ)

用語解説

EtherTypeは、イーサネットフレームが運ぶデータが、どのような種類の上位層プロトコルに属するかを示す識別子である。データリンク層で動作するイーサネットフレームは、そのペイロード(中身のデータ)にインターネットプロトコルバージョン4 (IPv4) やアドレス解決プロトコル (ARP) など、様々な上位層プロトコルをカプセル化して含む。EtherTypeは、受信側のネットワークデバイスやOSが、このペイロードをどのプロトコルとして解釈し、処理すべきかを判断するために用いられる2オクテット(16ビット)のフィールドである。これにより、異なるプロトコルが同じ物理ネットワーク上で共存し、円滑な通信を可能にする基盤が提供されている。

詳細に入ると、EtherTypeフィールドはイーサネットフレーム内で、宛先MACアドレスおよび送信元MACアドレスの直後に配置される。この16ビットの値は、フレームのペイロード部に格納されている上位層プロトコルの種類を明確に識別する。例えば、「0x0800」はIPv4パケットを、「0x0806」はARPパケットを、「0x86DD」はIPv6パケットを示す。これらのEtherType値は、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)によって一意に割り当てられ、世界中のネットワーク機器が共通の理解を持って通信できるよう管理されている。

ネットワークデバイスがイーサネットフレームを受信すると、まずMACアドレスに基づいてフレームを適切な宛先に転送し、次にEtherTypeフィールドを参照する。この参照によって、フレームのペイロードがIPv4データであればOSのIPスタックへ、ARPデータであればARPモジュールへと、それぞれ該当する上位層のソフトウェアコンポーネントにデータが引き渡される。このデマルチプレクスと呼ばれる過程により、一台のデバイスが同時に複数のプロトコルを処理し、異なるアプリケーションやサービスにデータを提供できる。EtherTypeがなければ、受信側はフレーム内のデータが何であるかを特定できず、適切な処理へと引き渡せないため、現代のネットワーク通信は成り立たない。

イーサネットの歴史的経緯により、このEtherTypeフィールドは、初期のEthernet II標準ではプロトコルタイプを直接示すものだったが、IEEE 802.3標準ではデータ長を示す「Length」フィールドとしても利用された時期がある。しかし、現代のネットワークで主流となっているイーサネットフレームの多くは、このフィールドを上位層プロトコルタイプを示すEtherTypeとして解釈する運用がされている。また、VLAN(Virtual Local Area Network)のような技術では、フレームにVLANタグが挿入されると、そのタグ自体が「0x8100」という特定のEtherTypeを持ち、元のフレームのEtherTypeはVLANタグの内部に格納される。これは、EtherTypeがフレーム構造の複雑化にも対応し、上位層プロトコルを正確に指し示すための柔軟な役割を果たしている例である。

このように、EtherTypeはOSI参照モデルにおけるデータリンク層(レイヤ2)とネットワーク層(レイヤ3)の境界において、レイヤ2のフレームがレイヤ3以上のプロトコルデータを含むことを識別する、極めて重要な役割を担っている。これは、異なるベンダーの機器や異なるOSが混在する現代のネットワーク環境において、多種多様なプロトコルが共存し、相互運用性を実現するための基盤技術であり、ネットワーク通信の根幹を支える不可欠な要素と言える。

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