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【ITニュース解説】100 Days of DevOps: Day 62

2025年10月05日に「Dev.to」が公開したITニュース「100 Days of DevOps: Day 62」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

Jenkins Pipelinesは、DevOpsにおけるCI/CDプロセスを自動化する強力なツールだ。GroovyベースのJenkinsfileでビルド・テスト・デプロイといった開発工程をコード化し、宣言型パイプラインで効率的なソフトウェア開発を実現する。

出典: 100 Days of DevOps: Day 62 | Dev.to公開日:

ITニュース解説

システム開発の現場では、アプリケーションとその動作に必要な全ての要素を一つにまとめた「コンテナ」という形式で実行することが一般的になっている。コンテナは、どこでも同じように動かせるという大きな利点を持つが、このコンテナが大量になると、それらを効率的に管理し、アプリケーションを安定稼働させる「コンテナオーケストレーション」という仕組みが必要になる。この課題を解決するための二大巨頭が「Kubernetes」と、それをベースに発展した「OpenShift」である。システムエンジニアを目指す初心者の皆さんが、これらの主要なプラットフォームの役割と違いを理解できるよう解説する。

まずKubernetes、通称「K8s」について説明する。Kubernetesは、コンテナオーケストレーションのデファクトスタンダード、つまり事実上の標準技術として広く採用されている。これはGoogleが開発し、現在はオープンソースとして、世界中の多くの企業や開発者コミュニティによって共同で管理・発展されているプラットフォームである。Kubernetesの主な役割は、コンテナ化されたアプリケーションのデプロイ、スケーリング、そして管理を自動化することにある。具体的には、アプリケーションを構成する最小単位である「Pod」の実行を管理し、複数のPod間で連携するためのネットワークを提供する「Service」、さらに、アプリケーションを更新したり、指定した数のPodインスタンスを常に稼働させたりする「Deployment」や「ReplicaSet」といった機能を持つ。これにより、開発者はインフラの複雑な管理から解放され、アプリケーションの機能開発に集中できるようになる。Kubernetesは特定のインフラストラクチャに依存せず、クラウド環境でもオンプレミス環境でも柔軟に動作する特徴がある。

一方、OpenShiftは、Red Hat社が提供するエンタープライズ向けのKubernetesプラットフォームである。OpenShiftは、Kubernetesの強力なコンテナオーケストレーション機能を基盤として利用しつつ、その上に企業がアプリケーションを開発、デプロイ、運用するために必要な多くの追加機能やツールを統合している点が大きな特徴だ。例えば、開発者がソースコードから直接コンテナイメージを作成しデプロイできる「Source-to-Image (S2I)」といったビルドツール、継続的インテグレーション・継続的デリバリー(CI/CD)をサポートするパイプライン機能、高度な監視・ロギングツール、そして堅牢なセキュリティ機能や認証・認可の仕組みなどが最初から組み込まれている。これらの統合された機能により、開発者はより迅速にコードを本番環境へデプロイでき、運用者はシステムの安定稼働とセキュリティ維持を容易に実現できる。OpenShiftは、視覚的に操作しやすいWebコンソール(GUI)や、独自のコマンドラインインターフェース(CLI)ツールである「ocコマンド」も提供しており、ユーザー体験の向上にも力を入れている。

KubernetesとOpenShiftには多くの共通点がある。どちらも、コンテナ化されたアプリケーションを大規模に、かつ効率的に管理するための「コンテナオーケストレーション」を目的としている。そして、その核となる技術としてKubernetesを使用しているため、Pod、Service、DeploymentといったKubernetesの基本的なオブジェクトモデルや概念は両者で共通して利用される。これにより、マイクロサービスアーキテクチャを採用したアプリケーションのデプロイや、アプリケーションのスケーリング、障害発生時の自動復旧といった基本的な機能は、両方のプラットフォームで実現可能だ。また、アプリケーションの構成をYAMLファイルという記述形式で定義するという点も共通している。

しかし、両者には明確な違いも存在する。最大の相違点は、OpenShiftが「エンタープライズ向けに統合されたプラットフォーム」であるのに対し、Kubernetesはより「汎用的なコンテナオーケストレーションエンジン」であるという点だ。OpenShiftは、企業での利用を想定し、セキュリティや監視、ロギング、CI/CDといった付加価値のある機能が最初から統合されている。例えば、OpenShiftには内部にコンテナイメージを保存する「イメージレジストリ」が内蔵されており、外部レジストリを用意する手間が省ける。また、開発者がソースコードから直接アプリケーションをビルドできるS2Iツールなども標準で提供される。さらに、デフォルトで厳格なセキュリティポリシーが適用されており、root権限でのコンテナ実行が制限されるなど、より安全な運用が促される。一方、Kubernetesはこれらの機能自体は提供せず、必要に応じてユーザーが別途ツールを選定し、組み合わせていく形となる。例えば、Web UIを使いたい場合はKubernetes Dashboardを自分でデプロイし、イメージレジストリにはDocker HubやGoogle Container Registryなどを利用するのが一般的だ。このため、Kubernetesは柔軟性が高く、特定のツールに縛られずに自由にカスタマイズしたい場合に適している。しかし、その分、利用者にはより多くの設定や管理の手間が求められる。サポート体制も大きく異なる点として挙げられる。OpenShiftはRed Hat社による商用サポートが提供されるため、企業は安心して利用できる。Kubernetesはオープンソースコミュニティによるサポートが中心となり、問題解決には自己調査やコミュニティへの貢献が求められる場面も多い。

結局のところ、どちらのプラットフォームを選ぶべきかは、組織のニーズや利用可能なリソースによって決まる。もし、コストを抑えつつ、最大限の柔軟性とカスタマイズ性を求めるならば、Kubernetesが適している。自分たちで最適なツール群を組み合わせて環境を構築し、運用できる技術力とリソースがある場合に特に有利だ。一方で、エンタープライズレベルの統合されたソリューションが必要で、開発者の生産性を高めつつ、運用の簡素化や強力なセキュリティ、そして信頼できる商用サポートを重視するならば、OpenShiftがより良い選択肢となる。OpenShiftは、最初から多くの機能が組み込まれており、すぐに開発や運用を始められる「オールインワン」の環境を提供してくれる。

どちらのプラットフォームも、現代のソフトウェア開発と運用の現場において不可欠な技術であり、コンテナ化されたアプリケーションの力を最大限に引き出すための強力なツールである。システムエンジニアを目指す上では、それぞれの特徴と利点を理解し、適切な場面で活用できる知識を身につけることが重要となるだろう。

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