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【ITニュース解説】Proven Ways to Cut Your API Latency in Half!

2025年09月28日に「Medium」が公開したITニュース「Proven Ways to Cut Your API Latency in Half!」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

APIの遅延を半分に減らす方法を解説。バックエンドの処理速度を向上させ、システムを高速化する実践的なアプローチを紹介する。既存のコードを全て書き換えずに実現できる具体的なヒントが得られる。

出典: Proven Ways to Cut Your API Latency in Half! | Medium公開日:

ITニュース解説

「APIのレイテンシを半分に!」という目標は、システムの応答速度を大幅に向上させ、ユーザー体験を劇的に改善する可能性を秘めている。レイテンシとは、私たちが何かをリクエストしてから、その応答が返ってくるまでの時間的な遅れを指す。例えば、ウェブサイトのボタンをクリックしてから、次の画面が表示されるまでの間隔だ。この時間が短ければ短いほど、ユーザーは快適にサービスを利用できる。この快適さこそが、現代のデジタルサービスにおいて非常に重要視されている。APIの応答が遅ければ、ユーザーはストレスを感じ、最終的にそのサービスから離れてしまう可能性すらある。そのため、システムを開発する上で、APIのレイテンシを減らすことは常に重要な課題だ。そして、既存のシステムをゼロから作り直すことなく、このレイテンシを大幅に改善できる具体的な方法があるという点が、この記事の核となるテーマだ。

まず、レイテンシ削減の最も効果的な手段の一つとして「キャッシュの活用」が挙げられる。キャッシュとは、一度取得したデータを一時的に保存しておき、次に同じデータが必要になったときに、時間のかかる元の場所から再取得する代わりに、保存しておいたデータ(キャッシュ)を素早く提供する仕組みのことだ。例えば、頻繁に参照されるが更新頻度の低い商品情報やユーザーのプロフィール情報などは、キャッシュに適している。これらのデータをキャッシュサーバーやメモリ上に保持することで、毎回データベースにアクセスする手間と時間を省ける。データベースへのアクセスは通常、ネットワーク通信やディスクI/O(データの読み書き)が伴うため、高速なメモリ上のキャッシュからデータを取得する方が圧倒的に速い。キャッシュを導入する際には、どのデータをキャッシュするか、どれくらいの期間キャッシュを保持するか、データが更新されたときにキャッシュをどうやって最新の状態に保つか、といった「キャッシュ戦略」を適切に設計することが重要となる。

次に、「データベースクエリの最適化」もレイテンシ削減には不可欠な要素だ。APIの処理の多くは、最終的にデータベースからデータを取得したり、データベースにデータを書き込んだりする。このデータベースとのやり取りが非効率的だと、全体の処理時間が大幅に長くなってしまう。「N+1問題」という典型的なアンチパターンでは、一覧データを取得後、その各データに関連する詳細情報を個別にN回データベースに問い合わせてしまい、アクセス回数が不必要に増える。これを解決するためには、SQLのJOIN句を使って一度のクエリで関連するデータをまとめて取得したり、まとめて複数のIDのデータを取得するバッチ処理を導入したりする方法がある。また、データベースのインデックス(索引)を適切に設定することも非常に重要だ。インデックスは、本の目次のように、特定のデータを素早く見つけるためのもので、これにより検索速度が飛躍的に向上する。開発者は、データベースクエリの実行計画を分析し、遅いクエリを発見・改善するスキルが求められる。

さらに、「非同期処理の導入」もレイテンシ削減に大いに貢献する。APIへのリクエストがあった際、すべての処理をリクエストを受け取ったスレッド(処理の流れ)で同期的に(順番に)実行していると、時間のかかる処理がある場合、その処理が終わるまでユーザーへの応答が待たされてしまう。これに対し、非同期処理とは、時間のかかる処理(例えば、画像のリサイズ、メール送信、複雑なデータ集計など)を別のプロセスやスレッドに任せ、すぐに「リクエストを受け付けた」という応答をユーザーに返す仕組みだ。実際の処理はバックグラウンドで並行して行われ、ユーザーは待つことなく次の操作に移れる。これを実現するためには、メッセージキューと呼ばれる仕組みがよく使われる。APIサーバーは時間のかかるタスクをメッセージキューに投げ込み、別のワーカープロセスがキューからタスクを取り出して処理する。これにより、APIサーバーはユーザーからのリクエストに対する応答速度を格段に向上させることができ、ユーザーは「インスタント」な体験を得られるようになる。

「レスポンスデータの最適化」も重要なポイントだ。APIから返されるデータが大きければ大きいほど、ネットワークを通じてデータを転送するのに時間がかかる。不要なデータを含めず、本当に必要な情報だけを返すようにAPIの設計を見直すことが重要だ。例えば、すべての項目を返すのではなく、リクエスト側が特定の項目だけを要求できるようにする、あるいは特定の用途に応じた最小限の情報を返す専用のAPIエンドポイントを用意するといった方法がある。また、JSONなどのテキストデータをHTTPレスポンスとして返す場合、Gzipなどの圧縮技術を利用することで、転送するデータの量を大幅に減らすことができる。これにより、特にモバイルネットワークのような帯域幅が限られた環境では、体感速度が大きく向上する。データ圧縮は、サーバーとクライアント双方でサポートされているプロトコルレベルの機能であり、ほとんどの場合、アプリケーションコードを大幅に変更することなく導入できる。

最新のHTTPプロトコルを活用することも見逃せない。例えば、「HTTP/2」や「HTTP/3」は、従来の「HTTP/1.1」と比較して、複数のリクエストとレスポンスを同時に処理できる多重化(Multiplexing)や、ヘッダー情報の圧縮、サーバープッシュといった機能を備えている。これらの機能により、特に一つのページを表示するために多くのAPIコールが必要な場合や、多数の静的ファイル(画像、CSS、JavaScriptなど)をダウンロードする場合に、ネットワーク効率が大幅に向上し、結果として全体のレイテンシが削減される。これらの新しいプロトコルの恩恵を受けるためには、サーバー環境やロードバランサー、APIゲートウェイなどが対応している必要があるが、現代のインフラでは広くサポートされているため、検討する価値は十分にある。既存のアプリケーションコードを大幅に書き直す必要はなく、インフラの設定変更で恩恵を受けられることが多い。

最後に、これらの技術的な改善策を実行する上で、「モニタリングと分析」の重要性を強調したい。闇雲に最適化を行うのではなく、どこがボトルネックになっているのか、どのAPIが遅いのか、具体的な数値に基づいて現状を把握することが改善の第一歩となる。APIの応答時間、エラー率、データベースのクエリ実行時間などを継続的に監視し、問題点を特定したら、上で述べたような手法を適用して改善を図る。そして、改善後もその効果を測定し、期待通りの成果が出ているかを確認することが重要だ。このようなPDCAサイクルを回すことで、継続的にシステムのパフォーマンスを向上させることができる。これらの方法を適切に組み合わせることで、既存のシステムに大きな変更を加えることなく、APIのレイテンシを大幅に削減し、ユーザーに「瞬時に感じる」体験を提供することが可能となる。これは、ユーザーの満足度を高め、サービスの価値を向上させる上で重要な取り組みとなる。

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