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【ITニュース解説】Build an AI Agent (From Scratch)

2026年09月10日に「Dev.to」が公開したITニュース「Build an AI Agent (From Scratch)」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

「Build an AI Agent」という書籍は、AIエージェントをゼロから構築する方法を解説。大規模言語モデルの活用、ツール利用、記憶、計画、複数エージェント連携など、その基本から応用、内部動作までを網羅している。システムエンジニアを目指す初心者が、AIの仕組みを深く理解するのに最適な一冊だ。

出典: Build an AI Agent (From Scratch) | Dev.to公開日:

ITニュース解説

「Build an AI Agent (From Scratch)」という書籍は、AIエージェントの構築方法について、その基礎から応用までを深く掘り下げて解説している。この本は、AIエージェントがどのように機能し、どのように構築されるかについて理解したいと考えるシステムエンジニアを目指す初心者にとって、非常に価値のある一冊となるだろう。この書籍は全10章、315ページで構成され、執筆時点で29.29ドルの価格で提供されている。

書籍の第一部「Building your first LLM agent」では、まずAIエージェントとは何かという根本的な問いから解説が始まる。AIエージェントとは、与えられた目標を達成するために自律的に行動する人工知能のシステムを指す。その「脳」として機能するのが大規模言語モデル(LLM)であり、エージェントの思考や推論、意思決定の中心を担う。しかし、LLM単独では限界があるため、エージェントは「ツール使用」という能力を通じて、外部の機能やサービス(例えばWeb検索、計算、データベースアクセスなど)を利用して行動範囲を広げる。この部では、思考(Reasoning)と行動(Acting)を繰り返すことでタスクを進める基本的なAIエージェントの設計パターンである「ReActエージェント」の実装方法についても詳しく解説される。これは、エージェントが複雑な問題に対してどのように段階的にアプローチしていくかを理解する上で非常に重要である。

続く第二部「Developing advanced agent capabilities」では、より高度なエージェントの機能構築に焦点が当てられる。まず、「RAG(Retrieval Augmented Generation)による知識ベース構築」について説明される。これは、LLMが学習データに含まれない最新の情報や特定の専門知識を外部のデータベースから検索し、その情報を基に回答を生成する能力をエージェントに持たせる技術である。これにより、エージェントはより正確で文脈に即した情報を提供できるようになる。「エージェントへのメモリ追加」は、過去の対話履歴や行動の結果を記憶させ、長期的な文脈を維持したり、経験から学習したりする機能である。これにより、エージェントはより一貫性のある対話や、時間の経過とともに性能が向上する行動が可能となる。「計画と自己反省」は、複雑なタスクを複数の小さなステップに分解し、実行計画を立て、その計画の進行状況や結果を自律的に評価し、必要に応じて修正するエージェントの能力を指す。これは、自律的な問題解決能力を高める上で不可欠である。「コード実行能力の付与」では、エージェントがプログラミングコードを生成し、それを実行して問題を解決したり、外部システムと連携したりする方法が解説される。これは、エージェントが単なる情報処理だけでなく、具体的なアクションを起こすことを可能にする。「マルチエージェントシステムのオーケストレーション」は、複数のAIエージェントがそれぞれの役割を持って協力し合い、より大規模で複雑な目標を達成するためのシステム構築について学ぶ。最後に、「エージェントの評価」では、構築したAIエージェントがどれだけ効果的に機能するか、その性能や信頼性、安全性などを客観的に測定し、改善するための方法論が提示される。

この書籍は、著者にとって「Kubernetes in Action」や「API Design Patterns」といった他の重要なIT技術書籍と同様に、基礎を築く上で極めて重要な位置付けにあると評価されている。実際にAIエージェントをゼロから構築する機会は限られているかもしれないが、本書はAIエージェントがどのように動作し、ツールと連携し、そして「MCP(Memory, Cognition, Planning)」などの複雑な要素がどのように組み合わされているかといった、その仕組みの基礎とその先を教えてくれる。

唯一、今後の改訂版で改善が望まれる点として、「エージェントの評価」の部分をさらに充実させることである。これは、AIエージェントの信頼性と実用性を高める上で非常に重要な側面であり、より深く掘り下げることで、読者はより堅牢なエージェントを構築するための知識を習得できるだろう。

結論として、もしあなたがAIエージェントを利用している、あるいはこれから利用する予定があり、その内部で何が起きているのかを深く理解したいのであれば、「Build an AI Agent (From Scratch)」はまさしくそのための最適な書籍である。この本は、現代のどのエンジニアの書棚にもあるべき一冊と評価されている。AIエージェントの概念から、具体的な実装、そしてより高度な機能までを網羅的に学ぶことができるため、システムエンジニアを目指す人にとって、将来のキャリアを築く上で貴重な知見を与えてくれるだろう。

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