【ITニュース解説】How to Add CDN in Cloudflare: A Beginner’s Guide

Cloudflare CDNの導入は、ウェブサイトの速度、セキュリティ、信頼性を向上させるための効果的な方法だ。特にシステムエンジニアを目指す初心者にとって、CDNの概念とCloudflareの具体的な設定手順を理解することは重要となる。

CDN（コンテンツ・デリバリー・ネットワーク）とは、画像、動画、JavaScript、CSSなどの静的コンテンツを世界中に分散されたサーバーにキャッシュし、ウェブサイト訪問者に対して地理的に近いサーバーからコンテンツを配信する仕組みのことだ。これにより、ウェブサイトの表示速度が向上し、ユーザーエクスペリエンスが改善される。

Cloudflareは、無料プランも提供している人気のCDNサービスだ。CDN機能に加えて、DDoS攻撃からの保護、Webアプリケーションファイアウォール（WAF）、SSL/TLS暗号化、DNS管理、パフォーマンス最適化などの機能も提供する。Cloudflareの導入は、ウェブサイトのパフォーマンス向上だけでなく、セキュリティ強化にもつながる。

Cloudflare CDNを設定する手順は以下の通りだ。

まず、Cloudflareのウェブサイトでアカウントを作成する。メールアドレスとパスワードを入力してサインアップするか、GoogleまたはAppleアカウントを利用することもできる。

アカウント作成後、「Add a Site」をクリックし、ウェブサイトのドメイン名（例：example.com）を入力する。"https://"やサブディレクトリは含めない。Cloudflareがウェブサイトの既存のDNSレコードを自動的にスキャンする。

次に、プランを選択する。無料プランでも基本的なCDN、SSL、セキュリティ機能が利用できる。

Cloudflareが検出したDNSレコードを確認し、重要なレコード（A、CNAME、MX、TXT）がすべて存在することを確認する。ウェブサイトのAレコードまたはCNAMEレコードなど、CloudflareのCDNを使用するレコードについては、オレンジ色の雲アイコンをONにしてプロキシを有効にする。メールサーバーなど、Cloudflareをバイパスするレコードについては、灰色の雲アイコンにしてプロキシを無効にする。

Cloudflareから提供される2つのネームサーバーを、ドメイン登録業者（例：Namecheap）で設定されている現在のネームサーバーと置き換える。ドメイン登録業者のアカウントにログインし、DNSまたはネームサーバーの設定に移動する。古いネームサーバーをCloudflareのネームサーバーに置き換え、変更を保存する。DNSの反映には数分から24時間かかる場合がある。

Cloudflareのダッシュボードに戻り、SSL/TLSを有効にする。ほとんどの場合、「Full (strict)」モードが推奨される。Auto Minifyを有効にしてJavaScript、CSS、HTMLファイルのサイズを縮小する。Brotli圧縮を有効にしてコンテンツ配信を高速化する。Page Rulesを使用してキャッシュをカスタマイズする。たとえば、静的アセットは積極的にキャッシュし、ログインやAPI URLなどの動的ページはキャッシュをバイパスする。

GTMetrixやGoogle PageSpeed Insightsなどの速度テストツールを使用して、改善度合いを測定する。Cloudflareダッシュボードでトラフィックとキャッシュの分析を監視する。ウェブサイトの種類とトラフィックに基づいて必要に応じて調整する。

CDNを使用して静的アセットのみをキャッシュする場合は、動的コンテンツを除外するキャッシュルールを作成する。リアルタイムの更新が必要なものはプロキシまたはキャッシュしないように注意する。メール配信の問題を防ぐために、メール関連のDNSレコードのプロキシ処理は避ける。

Cloudflare CDNの導入は、ウェブサイトの速度、セキュリティ、信頼性を向上させるための迅速かつ効果的な方法だ。無料プランでも基本的なニーズを満たすことができ、簡単な手順で設定できる。