【ITニュース解説】Getting Started with GoLogin and Puppeteer: A Beginner’s Guide to Browser Fingerprinting in Node.js (TypeScript)
2025年09月08日に「Dev.to」が公開したITニュース「Getting Started with GoLogin and Puppeteer: A Beginner’s Guide to Browser Fingerprinting in Node.js (TypeScript)」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
GoLoginは、それぞれ異なる指紋を持つブラウザプロファイルを管理するツールだ。Puppeteerと組み合わせることで、Node.js上でテストやスクレイピングなどの自動化タスクを、検出されずに自然に実行できる。プロファイルの作成から操作、削除までをTypeScriptで解説する。
ITニュース解説
この解説は、システムエンジニアを目指す初心者が、最新のWeb自動化技術とその背後にある考え方を理解する手助けとなることを目的としている。
この記事は「GoLoginとPuppeteerを使って、Node.js(TypeScript)でブラウザフィンガープリンティングの自動化を始めるための初心者向けガイド」というテーマで、Web自動化と匿名性管理の強力な組み合わせを紹介している。
まず、GoLoginとは何か。これは、複数のブラウザプロファイルを管理するためのツールだ。それぞれのプロファイルは、あたかも異なる人が異なるデバイスからインターネットにアクセスしているかのように見せるための「独自のデジタル指紋(フィンガープリント)」を持っている。通常、複数のオンラインアカウントを扱う場合、デバイスを変えたり、クッキーを削除したりといった手間がかかるが、GoLoginを使えばこれらを一元的に管理できる。これにより、オンライン上で独立したユーザーとして振る舞いながら、すべての作業を一つの場所で行えるようになるのだ。
このGoLoginが、Web自動化ライブラリであるPuppeteerと組み合わされると、その真価をさらに発揮する。Puppeteerは、Webブラウザをプログラムから操作するためのツールで、テスト、データ収集(スクレイピング)、アカウント管理といった自動化タスクに利用される。GoLoginとPuppeteerを組み合わせることで、これらの自動化タスクを「より自然に」実行し、Webサイトからの検出を避けやすくなる。これは、自動化や複数のアカウントを扱うビジネスやマーケター、そして開発者にとって非常に価値のある機能となる。
GoLoginの主な機能としては、各プロファイルにユニークなブラウザフィンガープリントを付与する機能がある。これにより、各プロファイルが独立したユーザーに見える。また、セキュアなブラウジングのためにプロキシ(代理サーバー)との連携機能も内蔵されている。プロファイルはクラウド上で同期されるため、どのデバイスからでもアクセスでき、チームでの共同作業や共有も可能だ。Windows、macOS、Linux、Androidといった多様なプラットフォームに対応している点も強みだ。そして、PuppeteerやSeleniumといった主要なWeb自動化ツールとの連携もシームレスに行える。
このガイドでは、実際にGoLoginとPuppeteerを使ったWeb自動化の具体的な手順が説明されている。まず必要なパッケージをインストールし、GoLoginのAPIトークンを取得する。次に、GoLoginのプロファイルを作成し、そのプロファイルを使ってブラウザを起動する。その後、Puppeteerを用いてブラウザ内でデモ操作を行い、最後にブラウザを閉じ、作成したGoLoginプロファイルを削除するという流れだ。
具体的な手順を見ていこう。
最初のステップは「必要なパッケージのインストール」だ。Node.jsとTypeScriptでプロジェクトを始めるために、いくつかの依存関係を設定する必要がある。ここで登場するのが「GoLogin Node.js SDK」と「dotenv」だ。GoLogin Node.js SDKは、Node.jsアプリケーションからGoLoginのプロファイルやブラウザを操作するためのライブラリだ。一方、dotenvは、GoLoginのAPIトークンのような機密情報を安全に管理するために使われる。APIトークンをコード内に直接書き込むのではなく、.envというファイルに保存することで、セキュリティを高め、設定の変更も容易になる。これらのパッケージはnpm install gologin dotenvというコマンドでインストールする。
次に「GoLogin APIトークンの取得」が必要だ。APIトークンは、Node.jsアプリケーションがGoLoginのサービスと連携し、プロファイルの作成やブラウザの起動といった操作を行うための認証情報となる。GoLoginのダッシュボードにログインし、プロフィール設定からAPIトークンを取得する。取得したトークンは、先述の.envファイルにGOLOGIN_TOKEN = 'あなたのトークン'という形式で記述する。
そして「GoLoginプロファイルの作成」だ。プロファイルを作成する方法は大きく分けて二つある。一つは、ランダムなフィンガープリントとGoLoginが提供するプロキシを組み合わせる方法だ。この方法では、GoLogin SDKのcreateProfileRandomFingerprint()メソッドを使ってプロファイルを生成し、その後addGologinProxyToProfile()メソッドで特定の地域(例:アメリカ)のプロキシを割り当てる。プロキシには「モバイル」「レジデント」「データセンター」の3種類があり、デフォルトではモバイルプロキシが割り当てられるが、必要に応じて選択できる。プロキシは、ユーザーのIPアドレスを隠し、あたかも別の場所からアクセスしているかのように見せるための重要な要素だ。
もう一つの方法は「カスタムパラメーターでプロファイルを作成する」ことだ。createProfileWithCustomParams()メソッドを使うと、プロファイルの名前、オペレーティングシステム(Windows、Linux、macOS、Androidなど)、使用するプロキシの種類(HTTP、HTTPS、SOCKS4、SOCKS5など)、プロキシのホスト、ポート、ユーザー名、パスワード、さらにはブラウザの言語自動検出設定、フォルダ名、メモなど、詳細な設定を自分で指定できる。これにより、より特定のニーズに合わせたプロファイルを柔軟に作成することが可能になる。いずれの方法でも、GoLoginのインスタンスを使用し終わったら、必ずGL.exit()を呼び出して接続を終了させることが重要だ。これを忘れると、予期せぬ問題が発生する可能性がある。
プロファイルの作成が終わったら、次は「GoLoginブラウザの起動、Puppeteerデモの実行、セッションの終了」だ。作成したプロファイルIDを使ってブラウザインスタンスを起動する。これはlaunch()メソッドで行われる。この起動されたブラウザは、作成したGoLoginプロファイルに紐付けられており、そのプロファイルのユニークなフィンガープリントやプロキシ設定を使ってインターネットにアクセスする。launch()メソッドには、cloudパラメーター(クラウドブラウザを使用するかどうか)、extra_params(ブラウザ起動時の追加設定、例えばヘッドレスモードやGPU無効化など)、tmpdir(一時ファイルの保存先ディレクトリ)などの設定を渡せる。tmpdirは、ブラウザのクッキー、キャッシュ、セッションファイル、拡張機能データなどを一時的に保存するためのディレクトリで、ブラウザが閉じられると重要なデータはクラウドに同期され、一時ファイルは削除される仕組みだ。
ブラウザが起動したら、いよいよPuppeteerの出番だ。browser.newPage()で新しいページを開き、newPage.goto()で指定のURLにアクセスする。デモでは、とあるログインページでユーザー名とパスワードの入力フィールドを探し(waitForSelector)、そこにテキストを入力し(type)、ログインボタンをクリックして(click)、ナビゲーションの完了を待つ(waitForNavigation)という一連の操作を行っている。これは、Webサイトの特定の要素を検出し、それに対してプログラム的に操作を行うというPuppeteerの基本的な使い方を示すものだ。デモが完了したら、newPage.close()でページを閉じ、browser.close()でブラウザを完全に閉じる。そして、ここでもGoLoginのインスタンスをGL.exit()で終了させることを忘れてはならない。
最後に「GoLoginプロファイルの削除」だ。テストや自動化の作業が完了したら、作成したGoLoginプロファイルは不要になる場合がある。その際は、deleteProfile()メソッドにプロファイルIDを渡すことで、簡単にプロファイルを削除できる。これにより、不要なプロファイルがGoLoginのアカウントに残ることを防ぎ、リソースをクリーンに保つことができる。プロファイル削除後も、同様にGL.exit()でインスタンスを終了させる。
このガイドを通して、GoLoginとPuppeteerをNode.js(TypeScript)環境で連携させる具体的な方法を学ぶことができる。パッケージのインストールから始まり、GoLogin APIトークンの取得、プロファイルの作成とブラウザの起動、Puppeteerを使ったデモの実行、そしてプロファイルのクリーンアップまでの一連のプロセスを理解することで、Web自動化と匿名性管理の基盤を築くことができるだろう。これは、システムエンジニアとしてWeb技術を深く理解し、実践的なスキルを身につける上で非常に有益な一歩となるはずだ。