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【ITニュース解説】NocoBase Weekly Updates: Optimization and Bug Fixes

2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「NocoBase Weekly Updates: Optimization and Bug Fixes」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

NocoBaseは週次アップデートで、新機能の追加、多数の改善、バグ修正を実施した。安定版、ベータ版、開発版の3種類のバージョンがあり、ベータ版では承認ワークフロー機能の強化、データベースの性能最適化、UI修正などが行われた。NocoBaseは開発を効率化するノーコードプラットフォームだ。

ITニュース解説

NocoBaseは、開発コストを大幅に削減しながら、高い柔軟性と拡張性を持つシステムを迅速に構築できる、オープンソースのノーコードプラットフォームである。自社でシステムを構築したい企業や、独自のビジネスプロセスをデジタル化したい組織にとって非常に魅力的なツールであり、システムエンジニアを目指す人にとっては、このようなプラットフォームがどのように進化していくかを理解することは、今後の技術動向を掴む上で重要だ。

今回の週次アップデートでは、NocoBaseの安定性、パフォーマンス、機能性が多岐にわたって向上している。NocoBaseでは、開発の進捗に合わせて主に三つのブランチ(開発の分岐点)でバージョン管理を行っている。ソフトウェア開発においてブランチとは、新しい機能の開発やバグの修正を本流の開発に影響を与えずに並行して進めるための仕組みである。

まず、「main」ブランチは、NocoBaseの最も安定したバージョンであり、本番環境での利用が推奨される。このブランチは十分にテストされ、信頼性が高い。次に、「next」ブランチは、これから正式リリースされる予定の新機能を含んだベータ版である。このバージョンは基本的なテストは行われているが、まだ既知または未知の問題が含まれている可能性がある。主にテストユーザーからのフィードバックを収集し、機能をさらに最適化するために提供されており、新機能をいち早く試して開発に貢献したいユーザーに適している。そして、「develop」ブランチは、最も新しい機能コードを含むアルファ版であり、開発チーム内部での迅速な反復開発(イテレーション)を目的としている。このバージョンは機能が未完成であったり、不安定であったりする可能性が高く、技術的に製品の最先端に興味のあるユーザー向けだが、本番環境での利用には適さない。このように複数のブランチを使い分けることで、NocoBaseは安定したバージョンを提供しつつ、継続的に新機能の開発と改善を進めているのだ。

今回のアップデートでは、主にnextブランチのバージョン1.9.0-beta.7と、developブランチのバージョン1.9.0-alpha.14および1.9.0-alpha.13が更新された。

nextブランチのバージョン1.9.0-beta.7では、まず新機能として、ワークフロー機能における承認プロセスにおいて、承認の途中で任意のノード(ステップ)に戻れるようになった。これにより、複雑な承認プロセスでの手戻りが容易になり、柔軟性が大幅に向上する。

機能改善の面では、多岐にわたる改善が行われた。ユーザーインターフェース(UI)の観点では、ファイルリストに表示されていた不要な「…」ポップオーバーが削除され、アプリ内メッセージ通知では自動クローズまでの時間を設定できるようになった。これにより、ユーザーはよりスムーズに、かつ自分好みに通知を管理できるようになる。サーバー側の基盤としては、メッセージキューのログ記録に標準のシステムロガーが使用されるようになり、システムの運用管理やトラブルシューティングがしやすくなる。データベースの面では、リストAPIの件数取得クエリが最適化され、リソース消費が削減された。これは、大量のデータを扱うシステムにおいて、応答速度の向上やサーバー負荷の軽減に直結する重要な改善である。ワークフロー機能全体に関しても、準備プロセスの最適化、キューに登録された実行のクエリ性能向上、ワークフロー変数APIの拡張、通知ノードのテスト機能追加など、ワークフローの作成・運用がより効率的で柔軟に行えるようになった。特に承認ワークフローでは、承認に関連する変数をカスタム通知で利用できるようになり、最終ノードが終了した後の承認ステータス更新にも対応したことで、より高度な承認フローの自動化が可能になる。

バグ修正も多数行われ、製品の安定性と信頼性が向上している。ユーザーが直接触れるクライアント側では、数値フィールドでの「空ではない」チェックの不正確さ、関連フィールドがタグコンポーネントに切り替わった際のレンダリングエラー、公開フォームで読み取り専用設定のセレクトボックスや日付フィールドなどが編集可能になっていた問題、日付選択時の最小日付に関する時間制限、サブテーブル内の添付ファイルフィールドで必須検証が機能しない問題、モバイル環境でのレコードピッカーポップアップにおける編集エラーなどが修正された。これらの修正により、データの入力と表示の正確性が高まり、ユーザーの操作性が向上する。

データベース関連では、MySQLの外部ソースで日付フィールドのみでのフィルタリングが正しく機能しない問題、アプリ内メッセージのロード時に発生していたMySQLの構文エラー、エクスポートされた数値フィールドの精度に関する問題が解決された。モバイル環境では、タイムゾーンが考慮されないモバイル日付フィールドが正しく日付時刻を表示しない問題が修正されている。公開フォームでは、変数を使用した場合にデフォルト値が適用されない問題が修正された。コレクション機能では、ツリーコレクション削除後にデータベースイベントが残存する問題が、ファイルマネージャーでは、ファイルコレクションのストレージフィールド編集時のエラーが修正されている。

レコードインポート機能では、重複データインポート時の行番号表示の誤り、テーブルの主キーが単一行テキストだった場合にインポートが失敗する問題、xlsx形式でのインポート時に文字列主キーを使用した場合に予期せぬ更新結果となる問題など、データの大量投入に関する重要な不具合が修正されたことで、この機能の信頼性が向上する。

ワークフロー機能に関しても、実行ステータスの自動削除オプションの不完全さ、タスクセンターで詳細ポップアップが表示されない問題、ワークフロータスクのモバイルメニューに関する問題、並列ノードにおけるステータス判定の誤りによる早期完了、カスタムアクションイベントが初期化後すぐに手動実行できない問題、サブプロセスが複数回再開・実行される問題など、様々な側面で発生していたバグが修正された。特に承認ワークフローにおいては、承認完了通知のステータステキストが翻訳されない問題、現在の承認者ではないユーザーには関連するビューボタンが表示されない問題、カスタムテンプレートに承認ステータス変数を追加する機能などが改善され、承認プロセスがより洗練されたものになった。

developブランチのバージョン1.9.0-alpha.14では、メールマネージャーで一括同期がサポートされ、複数のメールアカウントや設定を一度に処理できるようになり、管理効率が向上した。また、承認完了通知のステータステキストが翻訳されない問題が修正されている。バージョン1.9.0-alpha.13では、nextブランチにマージされた新機能や改善、バグ修正の一部が先行して含まれており、NocoBaseの最先端の開発状況を示している。

これらのアップデートは、NocoBaseがユーザーからのフィードバックに基づき、継続的に製品の改善と進化を続けていることを明確に示している。システムエンジニアを目指す皆さんにとって、このようなオープンソースプロジェクトがどのように品質を維持しつつ、新機能を導入していくのか、そしてどのような問題解決が行われているのかを追うことは、実践的な開発プロセスの理解に繋がる貴重な学習機会となるだろう。NocoBaseの今回のアップデートは、より安定した動作、優れたパフォーマンス、そして柔軟性の高いワークフロー機能を提供することで、ユーザーがより効率的に、そして信頼性の高いシステムを構築できるよう支援するものだ。

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