Webエンジニア向けプログラミング解説動画をYouTubeで配信中!
▶ チャンネル登録はこちら

【ITニュース解説】I ran my own SEO checker on my own sites. It called every Korean page "thin"

2026年10月05日に「Dev.to」が公開したITニュース「I ran my own SEO checker on my own sites. It called every Korean page "thin"」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

自作SEOチェッカーを自分のサイトで試した結果、3つのバグを発見。特に、韓国語のテキスト量やタイトル文字数制限が正しく判断されない問題が発生した。これは言語の特性を考慮していなかったためで、多言語対応の難しさと、自分のサイトでテストすることの重要性が示された。

ITニュース解説

ある開発者が、ウェブページの検索エンジン最適化(SEO)の問題点を検出する目的で、独自のツール「SearchLink」を開発した。SEOとは、ウェブサイトがGoogleなどの検索エンジンで上位に表示されるように改善する一連の技術や施策を指す。この開発者は、自身の21のウェブサイトにこのツールを適用し、品質保証(QA)の一環としてツールの動作を確認した。自身のサイトはすべて正常にアクセス可能であることを示す「200 OK」というHTTPステータスコードを返していたが、意外にもチェッカーツール自体に三つのバグが見つかった。

一つ目のバグは、韓国語のページが「テキストが不足している」と誤って判定されたことだ。このツールは、ウェブページのテキスト量を単語数で測定する際に、英語のように単語と単語の間にあるスペースを区切りとして認識し、カウントする仕組みだった。しかし、韓国語、中国語、日本語といった東アジアの言語(CJK言語)では、単語の区切りにスペースを常には使用しないという特性がある。このため、これらの言語で書かれた豊富な内容のページであっても、ツールはスペースが見つからないために単語がほとんど存在しないと判断し、「テキストが少なすぎる」という不正確な警告を出してしまった。この問題を解決するため、開発者はCJKテキストの扱いに特化した修正を行った。具体的には、スペースではなく文字そのものに注目し、おおよそ2文字を1単語と数えるようにツールのロジックを変更した。これにより、韓国語のページも正しくテキスト量が評価されるようになった。

二つ目のバグは、ウェブページのタイトルや説明文(ディスクリプション)の文字数制限が、英語の文字幅を基準に設定されていたことである。検索エンジンは、検索結果に表示されるページのタイトルや説明文に対して、表示領域の物理的な幅に応じた文字数制限を設けている。英語の文字は比較的幅が狭い一方で、韓国語の文字は幅が広い傾向にあるため、同じ文字数でも韓国語の方が表示領域を早く使い切ってしまう。この結果、検索結果画面でタイトルや説明文が途中で切れて表示され、ユーザーにとって不完全な情報しか伝わらない可能性があった。この問題に対処するため、開発者は韓国語のページを特別扱いし、タイトルは33文字、説明文は85文字というように、より厳密な文字数制限を適用するようツールを改良した。これは、異なる言語の表示特性を考慮に入れた、多言語対応の重要性を示す改善点であった。

三つ目のバグは、開発者が意図的に検索エンジンに表示させないように設定していたページに対しても、ツールがSEOの問題点を指摘し続けていたことだ。ウェブサイトの中には、ログイン後の管理画面やテスト用のページなど、検索結果に表示させたくないページが存在する場合がある。これらのページは、HTMLコード内にnoindexというタグを記述したり、robots.txtというファイルを使って検索エンジンのクローラー(ウェブサイトの情報を収集するプログラム)がアクセスしないように設定することで、意図的に隠すことができる。しかし、ツールの初期バージョンは、これらの設定を無視して、隠されたページに対してもSEOの観点から「問題がある」と警告を出していたため、不要な情報が提示されていた。開発者はこの点も修正し、ページがnoindex設定されているか、robots.txtでブロックされている場合には、ツールは単に「意図的に隠されている」と表示し、そのページに対するSEOの評価をそれ以上行わないように変更した。これにより、ツールの出力がより的確で有用なものになった。

これらのバグを修正する過程で、開発者は重要な教訓を得た。それは、ソフトウェアをテストする上で最も効果的なデータは、自身が実際に運用しているリアルなサイトや、自身の母国語で書かれたコンテンツであるという点だ。もし英語のサンプルデータだけでテストを行っていたら、スペースを使わない言語のテキスト処理に関する一つ目のバグは、おそらく発見できなかっただろう。自身の日常的な開発環境とコンテンツが、潜在的な問題点を見つけ出す「生きているテストデータ」として機能したのだ。この経験から、開発者は、テキストを処理するようなツールを構築する際には、特にスペースを使用しない言語でテストすることを強く推奨している。これは、開発者が無意識のうちに持っている「英語圏の常識」のような仮定を発見し、より汎用性が高く、多様な環境で動作するツールを作るための、非常に費用対効果の高い方法であると述べている。この一連の経験は、システムエンジニアとして多言語環境でのソフトウェア開発に携わる上で、いかに多様な視点とテストが重要であるかを教えてくれる貴重な事例であると言える。

関連コンテンツ

関連IT用語

関連ITニュース