【ITニュース解説】AWS Workshop – Day 1, Session 2
2026年09月16日に「Dev.to」が公開したITニュース「AWS Workshop – Day 1, Session 2」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
AWSワークショップでは、EC2への接続やIAMロール作成を実習し、S3へのデータ転送を体験した。また、サーバー管理不要なAWS Lambdaで自動コード実行の仕組みを学び、S3連携によるイベント駆動型処理を構築。CloudWatchで監視し、AWSサービス間の連携を実践的に習得した。
ITニュース解説
このワークショップは、クラウドネイティブシステムと人工知能(AI)統合に焦点を当てた実践的なもので、Amazon Web Services(AWS)の主要なサービスを使って、現代のアプリケーションをどのように構築し、運用するかを学ぶ貴重な機会となった。
セッションの冒頭では、AWSが提供する「仮想サーバー」サービスであるEC2(Elastic Compute Cloud)の概念を深掘りし、実際に操作する手順を学んだ。EC2は、物理的なコンピューターを自分で用意することなく、インターネット上で必要な時に必要なだけコンピューターの処理能力を借りて利用できるものだ。参加者は、コマンドラインツールであるGit Bashを使ってEC2のディレクトリを開いたり、SSH(Secure Shell)という安全な通信プロトコルを利用して自分のPCからEC2インスタンスへ接続したりする実践的な作業を行った。さらに、AWS CLI(Command Line Interface)というツールを使って、テキストベースのコマンドでAWSのサービスを効率的に操作する方法を確認し、そのバージョン情報をチェックした。これは、クラウド資源をより柔軟に、そして効率的に管理するために不可欠なスキルとなる。
次に、クラウドサービスにおけるセキュリティの根幹をなすIAM(Identity and Access Management)ロールについて学んだ。IAMは、AWSリソースへのアクセスを安全に管理するためのサービスで、その中でも「IAMロール」は、ユーザーやAWSのサービスに特定の権限を与えるための仕組みだ。例えば、あるプログラムがAWS S3バケットにファイルを書き込む必要がある場合、そのプログラムに直接認証情報を与えるのではなく、必要な権限だけを持つIAMロールを割り当てる。これにより、認証情報の管理が容易になり、セキュリティリスクも低減される。ワークショップでは、このIAMロールを実際に作成し、その設計思想と重要性を理解した。
実際のシステムでは、データは様々な場所から取得され、処理され、保存される。ワークショップでは、このデータ移動の典型的なフローを体験した。まず、機械学習のデータセットが豊富に公開されているKaggleというプラットフォームから、目的のデータセットを直接EC2インスタンスにダウンロードした。EC2は計算処理を行うための仮想サーバーであるため、データを一時的に処理したり加工したりする場所として利用できる。その後、EC2インスタンスにダウンロードしたデータを、S3(Simple Storage Service)というAWSのオブジェクトストレージサービスへ転送した。S3は、インターネット上で大容量のデータを安全かつ安価に保存できるサービスで、データの永続的な保管場所として広く利用されている。この一連の作業を通して、計算リソースであるEC2と、ストレージリソースであるS3の間で、データがどのように連携して流れていくのかを実践的に学ぶことができた。
次に、近年IT業界で注目されている「サーバーレスコンピューティング」という概念と、それを実現する主要サービスの一つであるAWS Lambdaが紹介された。サーバーレスコンピューティングとは、開発者がサーバーの管理(OSの更新、パッチ適用、スケーリングなど)を一切意識することなく、コードの実行だけに集中できるコンピューティングモデルのことだ。参加者は、Lambda関数を実際に作成し、サーバーを立ち上げたり管理したりする手間なしにコードが実行されることを体験した。さらに、Lambdaはイベントドリブン、つまり特定の「イベント」が発生したときに自動的にコードが実行される仕組みを持っている。ワークショップでは、S3イベントトリガーを設定した。これは、「S3バケットに新しいファイルがアップロードされたら、自動的にLambda関数を実行する」という設定だ。この設定により、データがS3に保存されるたびに、そのデータを処理するプログラムが自動で動き出すような、効率的でスケーラブルなシステムを構築できることを学んだ。
最後に、構築したシステムが正しく動作しているかを確認するための監視手法として、AWS CloudWatch Logsの利用方法を学んだ。CloudWatch Logsは、AWSのさまざまなサービスから出力されるログ(システムやプログラムの動作記録)を一元的に収集、保存、そして分析できるサービスだ。ワークショップでは、このCloudWatch Logsを使って、先ほど作成したLambda関数の最新のトリガー情報や実行の詳細を確認した。これにより、Lambda関数がいつ、どのような状況で実行されたのか、エラーは発生していないかなどを把握し、サーバーレスワークフローを監視し、問題が発生した場合にはその原因を特定し、デバッグする方法を実践的に学ぶことができた。
このワークショップ全体を通じて、EC2での基本的な仮想サーバー操作から始まり、IAMによる安全なアクセス管理、KaggleからS3へのデータフロー、そしてLambdaとS3を組み合わせたイベントドリブンなサーバーレスシステムの構築、さらにCloudWatch Logsによる監視まで、AWSの主要なサービスがどのように連携し、一つのシステムを構成していくかを体験できた。これは、クラウド環境で現代のアプリケーションを開発・運用するために必要な基礎知識と実践的なスキルを習得する上で、非常に価値のある経験となった。