【ITニュース解説】Updating to macOS 27 Golden Gate? Check Your "System Data" First
2026年10月20日に「Dev.to」が公開したITニュース「Updating to macOS 27 Golden Gate? Check Your "System Data" First」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
macOS 27アップデート後、システムデータが大幅に増加する問題が報告されている。システムデータにはアプリのキャッシュ、バックアップ、ローカルスナップショットなどが含まれ、通常のファイル削除では減らない。アップデート前には再起動や不要なローカルスナップショットの削除などを行い、30~40GBの空き容量を確保することが重要だ。
ITニュース解説
macOS 27 Golden Gateへのアップデート後に、一部のMacユーザーからストレージ設定の「システムデータ」が異常に肥大化しているという報告が寄せられている。ストレージ容量が150GBにも達し、不要な書類などを削除しても一向に減らない、あるいは一度減ってもすぐに元の大きさに戻ってしまう現象が起きているのだ。
この「システムデータ」という項目は、Macのストレージ管理において特に分かりにくい部分の一つである。「App」「書類」「写真」「メール」「iCloud Drive」といった分かりやすいカテゴリとは異なり、macOSがその分類に当てはまらないと判断したあらゆる種類のデータを一括して表示している。具体的には、アプリケーションが利用するデータ、一時的に作成されるキャッシュファイル、macOSがシステム運用に必要なデータを一時的にディスクに退避させる仮想メモリ(スワップファイル)、Time Machineが作成するローカルスナップショット、各種バックアップデータなどがここに含まれる。そのため、「書類」カテゴリのファイルを削除したところで、実際に容量を大きく占めている「システムデータ」の量は減らず、ストレージバーに変化が見られないのはこのためである。
筆者のMacで確認したところ、「システムデータ」の具体的な内訳は多岐にわたっていた。最も大きかったのは「App Support Data」で約37.55GB。これはアプリケーションが機能するために必要なデータを保存しているフォルダで、特にAIツールのような大容量データを使うアプリが大きく影響する。例えば、Claudeデスクトップアプリ単体で13GBを占めるケースもある。次に「Shared Library & Homebrew」が約31.92GB。これは開発者向けのツールや共有ライブラリが格納される領域だ。また、「Virtual memory (swap)」は約20.44GBで、macOSがメモリ不足の際に一時的にディスクに書き出すデータである。これはMacを再起動することで大部分がクリアされる。他にも「Other Library data」や「App Containers」といった、各アプリケーションに紐づくデータがそれぞれ約13.54GBと約4.9GBを占めていた。また、macOSが直接測定を許可しない「Not measurable」な領域が約11.21GB、システムキャッシュや一時ファイルが約10.62GB、その他キャッシュが約4.77GBといった項目も存在し、これらは通常、システムが自動的に管理し、必要に応じて再構築される。開発者向けのキャッシュやAIモデルのキャッシュも約8.43GBあり、Apple IntelligenceなどのシステムがダウンロードするAIモデルやその他のシステム部品も約3.83GBを消費していた。
なぜmacOSの大型アップデート後に「システムデータ」がこれほど急増するのか、その理由はいくつか考えられる。まず、Time Machineのローカルスナップショットが挙げられる。macOSは外付けドライブだけでなく、内蔵ディスクにもTime Machineのバックアップを一時的に保存する。ファイルを削除しても、そのファイルがスナップショット内に残っている限り、実際にはディスク容量は解放されない。特に大規模なデータの整理を行った後でも容量が減らないのはこのためである。次に、アップデート後の再インデックス処理も大きな要因だ。Spotlight検索機能や写真アプリは、アップデート後にディスク全体を再スキャンしてインデックスを再構築する。このプロセス中に大量のキャッシュファイルやスワップファイルが一時的に生成され、ストレージを圧迫する。これは通常、数日で落ち着くことが多い。さらに、macOS 27 Golden Gateで導入されるApple Intelligenceのような新機能は、そのモデル自体がダウンロードされ、システムストレージの一部としてカウントされる。そして最も基本的なことだが、macOSのメジャーアップデートインストーラ自体が非常に大きい。通常20GBから40GB程度の空き容量を必要とし、ディスクの空き容量が不足していると、アップデートが失敗したり、Macの動作が著しく遅くなったりする原因となる。
このような問題を避けるため、macOS 27 Golden Gateへのアップデート前に、いくつかの簡単な対策を講じることが推奨される。まず、Macを再起動することだ。これにより、前述の仮想メモリ(スワップファイル)の大部分がクリアされ、一時的に容量が解放される可能性がある。次に、Time Machineのローカルスナップショットを確認し、不要なものを削除する。ターミナルを開き、「tmutil listlocalsnapshots /」と入力してローカルスナップショットの一覧を確認する。もしスナップショットがリストされた場合は、「sudo tmutil thinlocalsnapshots / 999999999999 4」というコマンドを実行することで、古くて不要なスナップショットが削除される。この操作は外付けドライブに保存されているTime Machineバックアップには影響しない。また、Finderを開き、iPhoneを接続した際に表示される「iPhoneの管理」画面から、古いデバイスのiPhoneバックアップを削除することも有効である。アプリケーションが利用するデータで容量を圧迫しているものを特定するには、ターミナルで「du -sh ~/Library/Application\ Support/* 2>/dev/null | sort -h | tail」と入力すると、~/Library/Application Supportフォルダ内の最も大きなフォルダを上位から確認できる。開発者向けのパッケージマネージャーであるHomebrewを使用している場合は、「brew cleanup --prune=all」コマンドを実行して不要なキャッシュや古いバージョンをクリーンアップすると良いだろう。これらの対策を行った上で、最低でも30GBから40GB程度の空き容量を確保してからアップデートを開始することが重要である。
最後に、ストレージを整理する際の注意点がある。Macのシステムに関わる重要なファイルは絶対に削除してはならない。具体的には、/Systemフォルダ内のファイルや、ユーザーのアプリケーション設定が保存されている~/Library/Preferencesフォルダ内のファイルは触らないようにするべきだ。また、現在使用しているアプリケーションのフォルダも削除しない。写真やメール、メッセージといったデータは、それぞれのアプリケーション内から適切に管理することが推奨される。例えば、写真アプリで不要な写真を削除したり、メールアプリで古いメールを整理したりする。最も重要なのは、~/Libraryフォルダ全体を安易に「クリーンアップ」しようとしないことだ。このフォルダにはMacやアプリケーションが正常に動作するために必要な多くのファイルが含まれているため、不慣れなうちは、何かを削除したい場合は必ず一つずつゴミ箱に移動させ、もし問題が発生した場合にすぐに元に戻せるように注意を払うべきである。