【ITニュース解説】Next.js leads our crawl of 10,242 software websites
2026年09月15日に「Dev.to」が公開したITニュース「Next.js leads our crawl of 10,242 software websites」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
directreeの調査で、10,242のソフトウェアサイトのうちNext.jsが3,863サイト(37.7%)で検出された。フレームワークを特定できたサイトの76.3%を占め、他を大きく引き離して最も使われている。AI画像・動画や動画・オーディオ関連サイトでの普及が特に顕著である。
ITニュース解説
今回の調査は、世界中のソフトウェア関連Webサイト10,242件を対象に、どのようなWeb開発技術が使われているかを分析したものである。特に、Webサイトの見た目や操作性を構築する上で欠かせない「フレームワーク」と呼ばれる技術に焦点を当てた。その結果、Next.jsというフレームワークが、他のどの技術よりも圧倒的に多く使われていることが判明した。これは、Web開発の現場でNext.jsが非常に人気を集めている現状を明確に示している。
調査の対象となったのは、2026年9月6日から15日の間にデータが収集された、ユニークなホスト名を持つ10,242件のWebサイトである。これらのサイトは、AI製品、生産性向上ツール、開発者ツールなど、多岐にわたるソフトウェアカテゴリをカバーしている。特定の種類のWebサイトに偏ることなく、幅広い分野のソフトウェアWebサイトを分析することで、より網羅的な傾向を把握することができた。ただし、これらのWebサイトはあくまで一般に公開されているdirectreeというディレクトリに登録されたものであり、Web全体から無作為に抽出されたものではない点に留意する必要がある。
Webサイトで使われているフレームワークを特定するために、スキャナーという自動ツールが用いられた。このスキャナーは、Webサイトの公開ページから得られる応答データ(ヘッダー情報、クッキー、HTMLコードなど)を分析し、特定のフレームワークが残す「手がかり」を探す。例えば、Next.jsの場合、その応答ヘッダーや、ページを構成するデータやファイルへの特徴的なパスなどから識別される。この方法で検出できるのは、あくまで公開されているページの技術スタックであり、ログイン後など内部で動作するアプリケーションが別の技術を使っている可能性や、スキャナーが認識できないように工夫されたサイト、あるいはスキャナーがサポートしていないフレームワークを使っているサイトは検出対象外となる。実際に、調査対象の約半数にあたる5,182サイトでは、何らかのフレームワークの明確な手がかりを検出できなかった。これは、それらのサイトがフレームワークを使っていないと断定するものではなく、単にスキャナーが識別できなかっただけである。
検出されたフレームワークの中で、Next.jsは群を抜いており、3,863サイトでその存在が確認された。これは、何らかのフレームワークが検出された5,060サイトの実に76.3%を占める。全10,242サイトを分母とした場合でも37.7%であり、その普及度の高さがうかがえる。Next.jsはReactを基盤とするフレームワークであるため、React自体が直接検出されたサイト(830サイト、16.4%)とは区別してカウントされている。この区別は重要であり、Next.jsの採用が、単にReactの人気だけでなく、Next.jsが提供する追加機能や開発効率の高さが評価されていることを示唆している。他の主要なフレームワークとしては、Laravel、Vue、Nuxt、Djangoなどが検出されたが、いずれもNext.jsに比べると検出数ははるかに少ない状況である。
Next.jsの採用状況は、Webサイトのカテゴリによっても顕著な違いが見られた。特に高い採用率を示したのは、「AI画像・動画生成」カテゴリで61.1%、「動画・オーディオ」カテゴリで52.6%、「ディレクトリ・リスティング」カテゴリで51.1%であった。これらのカテゴリでは、ユーザーインターフェースがリッチで動的な機能が求められることが多い。Next.jsは、高いパフォーマンスと優れたユーザーエクスペリエンスを提供するための機能(例えば、サーバーサイドレンダリングや静的サイト生成など)を備えているため、これらの要求に応える形で広く採用されていると考えられる。一方で、「開発者ツール」カテゴリでは30.8%と比較的低い検出率であった。カテゴリごとのこのような違いは、Webサイトの設計思想、求められる機能セット、あるいは特定の技術に対するコミュニティの傾向などが複合的に影響している可能性があるが、この調査ではその具体的な理由までは深掘りしていない。
今回の調査結果は、Next.jsが現在のWeb開発において非常に有力な選択肢であることを明確に示している。しかし、このデータが「どのフレームワークを選ぶべきか」という問いへの直接的な答えではない点には注意が必要である。この調査は、フレームワークのパフォーマンス、開発者の満足度、Webサイトの収益性といった側面は測定していない。検出されたNext.jsの多さは、あくまでその普及度とトレンドを反映するものであり、個々のプロジェクトの要件やチームのスキルセットに応じて最適なフレームワークは異なる。システムエンジニアを目指す初心者は、この結果を参考に、Next.jsが現代のWeb開発の主要な潮流の一つであるという認識を持つことが重要だ。Next.jsの学習は、将来性のあるスキルを身につける上で非常に有益であると言えるだろう。