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Meraki(メラキ)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

Meraki(メラキ)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

メラキ (メラキ)

英語表記

Meraki (メラキ)

用語解説

Merakiは、Cisco Systems社が提供するクラウド管理型ネットワークデバイスのブランドである。従来のネットワーク機器が個別に設定や管理を必要としたのに対し、Merakiはすべてのネットワークデバイスをインターネット経由で接続されたクラウドサービスから一元的に管理できる点が最大の特徴である。これにより、複雑なコマンドラインインターフェース(CLI)による操作を必要とせず、Webブラウザ上の直感的なダッシュボードを通じて、ネットワーク全体の設定、監視、トラブルシューティングを容易に行うことを可能にしている。システムエンジニアを目指す初心者にとっても、ネットワークの構築や運用をシンプルに学べるソリューションとして注目されている。無線LANアクセスポイント、スイッチ、セキュリティアプライアンス、セキュリティカメラ、スマートセンサーなど、多岐にわたる製品群を提供しており、これらを統合的に管理することで、ネットワーク運用にかかる時間とコストを大幅に削減し、IT管理者の負担を軽減する。

詳細に入ると、Merakiの核となるのはそのクラウド管理の仕組みにある。Merakiデバイスはそれぞれがインターネットに接続し、Merakiクラウドサービスと通信する。管理者はこのクラウド上に存在するMerakiダッシュボードに、Webブラウザやモバイルアプリからアクセスするだけで、自身の管轄するネットワークのあらゆる設定や状況確認を行うことができる。例えば、新しいデバイスを導入する際も、事前にクラウドダッシュボードで設定を投入しておけば、デバイスをネットワークに接続するだけで自動的に設定が適用されるため、現地での複雑な作業が不要になる。ファームウェアの自動更新機能も備わっており、常に最新のセキュリティパッチや機能がデバイスに適用されるため、セキュリティリスクの低減にも貢献する。

Merakiの主要な製品ラインナップは以下の通りである。 まず、MRシリーズは無線LANアクセスポイントであり、オフィスや店舗、学校などでのWi-Fi環境構築に利用される。複数のアクセスポイントを一元管理し、SSID(Wi-Fiネットワーク名)の設定、ゲストWi-Fiの提供、ユーザー認証、電波干渉の自動回避といった機能をクラウドダッシュボードから直感的に設定できる。これにより、広範囲なWi-Fiネットワークの展開と運用が非常に容易になる。

次に、MSシリーズはネットワーク内の有線接続を管理するスイッチである。各ポートの設定、VLAN(仮想LAN)の構成、QoS(Quality of Service)による通信優先度制御、PoE(Power over Ethernet)給電の管理などをWebダッシュボードから行える。各ポートのトラフィック状況や接続されているデバイスをリアルタイムで可視化できるため、問題発生時の原因特定やセキュリティ監査に役立つ。

MXシリーズは、セキュリティアプライアンスとSD-WAN(Software-Defined Wide Area Network)機能を提供する。ファイアウォール、VPN(Virtual Private Network)、侵入検知・防御システム(IDS/IPS)、URLフィルタリングといった包括的なセキュリティ機能を備え、外部からの脅威に対する防御を強化する。さらに、SD-WAN機能により、複数のインターネット回線を利用してアプリケーションごとに最適な通信経路を自動で選択し、遠隔拠点間やクラウドサービスへの接続をセキュアかつ効率的に行うことが可能になる。これは、ブランチオフィスやリモートワーク環境のネットワーク管理において特に大きなメリットを提供する。

MVシリーズは高解像度のセキュリティカメラである。録画データはクラウドに安全に保存されるため、従来のネットワークビデオレコーダー(NVR)が不要になる。Webダッシュボードからリアルタイムの映像確認や過去の録画映像の再生が可能であり、AIによる動体検知や顔認識、車両検知などの高度な分析機能も利用できる。これにより、物理的なセキュリティとネットワークの管理を統合できる。

MTシリーズは、温度、湿度、水漏れ、ドアの開閉といった環境データを監視するスマートセンサーである。ネットワーク機器と同様にクラウドから管理され、設定したしきい値を超えた場合などにアラートを送信できる。データセンターやサーバールームなどの物理環境モニタリングに活用され、異常の早期発見と対応に貢献する。

Merakiを導入する主なメリットは、運用の簡素化とコスト削減に集約される。複雑なコマンドライン操作を必要とせず、Webベースのダッシュボードから直感的に設定や監視ができるため、ネットワーク管理にかかる時間と労力を大幅に削減できる。これは特に、IT人員が限られている中小企業や、多数の拠点を展開する企業にとって大きな利点となる。また、現地での設定作業やトラブルシューティングが不要になることで、人件費や出張費などの運用コストを抑えることが可能である。ネットワーク全体の状況、各デバイスの稼働状態、トラフィック量、接続ユーザーなどをダッシュボードで一元的に可視化できるため、問題発生時の原因特定も容易になる。さらに、デバイスの追加や拠点展開が非常に容易であり、ビジネスの成長に合わせて柔軟にネットワークを拡張できる高いスケーラビリティも魅力である。

一方で、注意すべき点も存在する。Merakiデバイスは、製品本体の購入に加え、利用ライセンスが必須となる。このライセンスは期限付きであり、期限が切れるとデバイスが正常に機能しなくなるため、継続的な費用が発生する。また、管理機能がクラウドに依存しているため、インターネット接続が前提となる。クラウドサービスに障害が発生したり、インターネット接続が途絶えたりすると、管理機能が利用できなくなる可能性がある。さらに、従来のCLIベースのネットワーク機器と比較すると、非常に細かい設定や特殊なネットワーク要件への対応には限界がある場合があり、高度なカスタマイズを求める場合にはその柔軟性に物足りなさを感じる可能性もある。しかし、これらの点を考慮しても、そのシンプルさと運用効率の高さから、多くの企業や組織で導入が進められている。

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