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Web API(ウェブエーピーアイ)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

Web API(ウェブエーピーアイ)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

ウェブエーピーアイ (ウェブエーピーアイ)

英語表記

Web API (ウェブエーピーアイ)

用語解説

Web APIは、インターネットを通じて異なるソフトウェアコンポーネントやサービスが相互に通信し、機能やデータをやり取りするためのインターフェースである。これは、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)の一種であり、特にWorld Wide Web(ウェブ)の技術、すなわちHTTP/HTTPSプロトコルを用いて公開され、利用されるものを指す。Web APIの登場により、開発者は既存の様々なサービスが提供する機能を自らのアプリケーションに簡単に組み込めるようになり、現代のWebサービス、モバイルアプリケーション、IoTデバイス間の連携において不可欠な基盤技術となっている。これにより開発効率が向上し、多様なサービス連携を通じて新たな価値創造が促進されている。

詳細に説明すると、APIとはもともと、ソフトウェア部品同士がどのように連携し、互いの機能を利用するかを定めた規約の集合体である。例えば、オペレーティングシステム(OS)が提供するAPIを利用することで、アプリケーションはファイルの読み書きやネットワーク通信といったOSの基本機能を直接操作できる。Web APIは、この概念をインターネット上のサービス間連携に拡張したものである。クライアント側のアプリケーション(ウェブサイト、モバイルアプリ、デスクトップアプリなど)が、Web APIを提供するサーバーに対してリクエストを送信し、サーバーがそのリクエストに応じて処理を行い、結果をクライアントに返すという形で動作する。この通信には、ウェブブラウザがウェブページを表示するために使うのと同じHTTPまたはHTTPSプロトコルが使用される。

具体的な動作原理としては、クライアントはHTTPリクエストをWeb APIのURL(エンドポイントと呼ばれる)に送信する。このリクエストには、実行したい操作の種類を示すHTTPメソッド(データの取得ならGET、新規作成ならPOST、更新ならPUT、削除ならDELETEなど)や、操作の対象となるリソースの識別子、そして必要に応じてリクエストボディにデータが含まれる。サーバーはリクエストを受け取ると、認証や認可のチェックを行い、指定された操作を実行する。その後、処理結果を示すHTTPステータスコード(例えば、200 OKは成功、404 Not Foundはリソースが見つからない、500 Internal Server Errorはサーバー側のエラーなど)とともに、要求されたデータがあればそれをレスポンスボディに含めてクライアントに返す。

Web APIでやり取りされるデータは、特定のフォーマットで構造化されている。最も一般的に利用されるのはJSON(JavaScript Object Notation)であり、軽量で人間が読みやすく、JavaScriptとの親和性が高いため、現代のWebアプリケーション開発で広く採用されている。他にもXML(Extensible Markup Language)が利用されることもある。これらのフォーマットは、複雑なデータを構造的に表現し、異なるシステム間で効率的に交換するために不可欠である。

Web APIの設計思想の一つに「REST(Representational State Transfer)」がある。RESTの原則に基づいて設計されたAPIは「RESTful API」と呼ばれる。RESTful APIは、サーバーがクライアントの状態を保持しない「ステートレス」であること、すべてのリソースを一意のURIで識別すること、そしてHTTPメソッドをリソースに対する操作として統一的に利用することなどを特徴とする。これにより、APIのシンプルさ、スケーラビリティ、キャッシュのしやすさなどが向上し、広く普及している。

Web APIの利用例は多岐にわたる。例えば、天気予報サービスが提供するWeb APIを利用すれば、アプリケーション内で特定の地域の最新の天気情報を取得し表示できる。Google Mapsのような地図サービスが提供するAPIを使えば、アプリケーションに地図の表示やルート検索機能などを組み込める。また、オンラインストアでクレジットカード決済を導入する際には、決済代行サービスが提供するAPIを通じて安全な決済処理を実現する。ソーシャルメディア連携も一般的な例で、ユーザーがアプリケーションにSNSアカウントでログインしたり、アプリケーションからSNSにコンテンツを投稿したりする際に、各SNSのAPIが利用される。

Web APIを利用する主なメリットは、開発効率の向上、機能拡張の容易さ、そしてシステム間データ連携の促進である。既存のサービスが提供する機能をゼロから開発する手間を省くことで、開発時間とコストを大幅に削減できる。また、自社のアプリケーションに外部の専門的な機能を柔軟に組み込むことが可能となり、アプリケーションの価値を高められる。さらに、異なるプラットフォームやプログラミング言語で構築されたシステム間でも、標準的なWeb技術を介して安全かつ効率的にデータをやり取りできるため、多様なサービスの連携が促進される。

Web APIはインターネット上で公開されるため、セキュリティ対策が非常に重要となる。主な対策としては、APIを呼び出すクライアントが正当な利用者であることを確認するための「認証」(APIキーやOAuthなどの方式)、認証された利用者が特定のリソースに対してどのような操作を許可されているかを制御する「認可」、短時間での過剰なアクセスを防ぎサーバーの負荷を軽減する「レート制限」、そして通信内容の盗聴や改ざんを防ぐための「HTTPS」による通信の暗号化などが挙げられる。これらのセキュリティ対策は、Web APIの安全な利用と安定したサービス提供のために不可欠である。

システムエンジニアを目指す上で、Web APIの理解は現代のソフトウェア開発において必須の知識である。Web APIの基本的な動作原理、データフォーマット、RESTful APIの設計原則、主要な利用事例、そしてセキュリティ対策について深く学ぶことは、将来のキャリアにおいて強力な武器となる。また、様々なWeb APIのドキュメントを読み解き、実際に利用する経験を積むことで、実践的なスキルを習得できる。

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