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【ITニュース解説】Selenium vs Cypress: Which Browser Testing Tool Should You Choose?

2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「Selenium vs Cypress: Which Browser Testing Tool Should You Choose?」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Webアプリの自動テストにはSeleniumとCypressがある。Seleniumは多様な言語と幅広いブラウザに対応するが、CypressはJavaScriptアプリ向けで高速・開発者寄りだ。それぞれ得意分野が違うため、プロジェクトの目的や環境に合わせて選ぶ必要がある。

ITニュース解説

自動ブラウザテストは、今日のデジタル体験において欠かせない品質保証の柱となっている。ユーザーが完璧なデジタル体験を期待する中で、ウェブアプリケーションの動作を正確かつ迅速に検証する重要性はますます高まっている。この分野で特に注目される二つのツールが、SeleniumとCypressである。これらはそれぞれ異なる特徴を持ち、チームの技術スタック、テストの目標、速度、規模、そして対応するプラットフォームの要件によって最適な選択が変わってくる。ここでは、これら二つの主要なブラウザテストツールを比較し、システムエンジニアを目指す初心者にも理解できるように、それぞれの強みや弱み、そして適切な選び方を解説する。

まず、Seleniumについて説明する。Seleniumは、十数年以上にわたりテスト自動化の分野で標準的なツールとして親しまれてきたオープンソースのブラウザ自動化フレームワークである。これは、複数のプログラミング言語、例えばJava、Python、C#、Rubyなどでテストコードを記述できる柔軟性を持つ。また、主要なすべてのブラウザ、具体的にはChrome、Firefox、Safari、Edge、そしてInternet Explorerといった多岐にわたるブラウザに対応しているため、広範囲なクロスブラウザ互換性テストに非常に適している。Seleniumの主な機能としては、前述の全主要ブラウザ対応に加えて、テストコードを好きな言語で書ける言語の柔軟性がある。さらに、Selenium Gridと呼ばれる機能を使うことで、複数のマシンにテストを分散させ、並行して実行することが可能であり、テスト時間を大幅に短縮できる。長年の歴史を持つため、大規模なコミュニティ、豊富なプラグイン、そして膨大なドキュメントが存在し、強力なエコシステムを形成している。モバイルテストツールであるAppiumと連携することで、モバイルアプリケーションのテストにも対応できる柔軟性も持つ。Seleniumが最も真価を発揮するのは、広範囲なクロスブラウザテストが必要な場合や、チームが多様なプログラミング言語でテストを記述する必要がある場合である。また、デスクトップとモバイルを含む多様なインフラ上でテストを行う場合、あるいは複雑なテストケースに対して詳細な制御が求められる場合に特に有効である。しかし、Seleniumにはいくつかの欠点も存在する。テストの安定性を確保するための待機処理やリトライ処理には、サードパーティ製のライブラリや追加のコーディングが必要となる場合がある。また、ブラウザの外から操作を行うアーキテクチャであるため、テスト実行速度が比較的遅くなる傾向がある。初心者にとっては学習曲線が急であり、セットアップや設定に手間がかかることも課題となる場合がある。

次に、Cypressについて見てみよう。Cypressは、比較的新しい、モダンなJavaScriptベースのエンドツーエンド(E2E)テストフレームワークで、特にウェブアプリケーション向けに設計されている。Seleniumと異なり、Cypressはテスト対象のブラウザ内で直接実行されるというユニークな特性を持つ。これにより、独自のDOM(Document Object Model)操作モデルを通じて、テストがより高速でインタラクティブになる。Cypressの主要な機能は、JavaScriptベースであるため、現代のフロントエンド開発で使われる技術スタックとシームレスに統合できる点である。ブラウザ内で直接動作するため、アプリケーションとのリアルタイムなインタラクションが可能となり、開発中にテスト結果をすぐに確認できる。自動的な待機処理が組み込まれており、要素の出現を待ったり、再試行したりといった処理を、手動でコードを書くことなく自動的に行ってくれるため、テストコードがシンプルになる。テスト実行中にスクリーンショットや動画を自動的に記録する機能も備わっており、デバッグが非常に容易である。また、コード変更時にテストが即座に更新・再実行されるライブリロード機能も、開発中のフィードバックループを高速化するのに貢献する。Cypressが特に効果を発揮するのは、開発中に迅速なフィードバックループを求めている場合や、チームがJavaScriptベースのアプリケーションに焦点を当てている場合である。Chrome、Edge、またはElectronといったChromiumベースの環境でのテストに最適であり、開発者中心のツールとして直感的なセットアップとAPIを好むチームにも向いている。一方で、Cypressにもいくつかの制約がある。現在のところ、主にChromiumベースのブラウザに限定されており、FirefoxやSafariといった他の主要ブラウザへの対応は限定的である。ネイティブモバイルアプリケーションのテストはサポートしておらず、複数タブや複数ウィンドウを使ったシナリオのテストも苦手とする。

これら二つのツールを選択する際の重要な考慮事項を比較する。まず、ブラウザとプラットフォームの対応範囲である。広範囲なクロスブラウザサポート、特にレガシーブラウザや多様なモバイルプラットフォームでのテストが必要な場合は、Seleniumの方が適している。Seleniumはモバイル自動化ツールとの連携も優れており、ウェブとアプリの両方のテストに柔軟に対応できる。次に、プログラミング言語とチームのスキルセットである。Seleniumは、QAチームや開発チームがJava、Pythonなど複数の言語でテストコードを記述できる自由度がある。対照的にCypressはJavaScriptに限定されるため、チームの既存の技術スタックと一致するかどうかが選択の鍵となる。パフォーマンスと速度に関しては、Cypressに優位性がある。ブラウザと密接に統合されており、リアルタイムのリロードやデバッグをサポートするため、迅速なフィードバックと高速なイテレーション(反復)が可能である。セットアップと使いやすさでは、Cypressがよりスムーズなオンボーディング体験を提供し、特にフロントエンド開発者にとっては扱いやすいツールである。Seleniumは、より強力でカスタマイズ性が高いものの、初期設定や構成に手間がかかる場合がある。CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)との統合については、どちらのツールも現代のCI/CDパイプラインと連携できるが、Cypressはその開発者中心の設計により、フロントエンドのテストワークフローで好まれることが多い。

ブラウザテストを効果的に行うための最善の方法は、必要に応じて複数のツールを組み合わせることである。例えば、開発初期のUIテストや迅速なフィードバックが必要な場面ではCypressを使用し、より広範なブラウザやプラットフォームでの最終的な検証にはSeleniumを利用するといった使い分けが考えられる。また、可能な限り実際のデバイス上でテストを実行することは、実際のユーザー行動をシミュレートし、パフォーマンスやユーザーエクスペリエンスを正確に検証するために不可欠である。テストサイクルの時間を短縮するためには、並列テストや分散テストを積極的に導入すべきである。さらに、豊富なテストデータやネットワークシミュレーションを用いることで、本番環境をより正確に再現し、信頼性の高いテスト結果を得ることができる。

結論として、SeleniumとCypressのどちらを選択するかは、今日のテスト目標と将来的な規模拡張の計画によって決まる。Cypressは、Chromiumブラウザ環境下での高速かつローカルなテスト、そして制御された環境での利用に理想的である。一方、Seleniumは、より広範囲なブラウザ対応と多様な言語サポートを提供し、クロスブラウザかつエンタープライズレベルのアプリケーションテストに適している。もし、単なる合成テスト環境を超えて、実世界のユーザー体験を大規模に検証しようとする場合、HeadSpinのような高度なプラットフォームも選択肢となる。HeadSpinは、実デバイスへのグローバルアクセス、リモートブラウザテスト、詳細なパフォーマンス指標、そしてAIを活用した問題検出機能を提供し、チームが多様なプラットフォーム、ネットワーク、地域を横断して、実世界に近い条件下でテストを行うことを可能にする。視覚的な問題のデバッグから、負荷状況下での最適なパフォーマンス確保まで、HeadSpinは自動化されたテストと実際のユーザー体験との間のギャップを埋めるのに役立つ。

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