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【ITニュース解説】It’s Happening! Vercel 🤝 MongoDB

2025年09月10日に「Dev.to」が公開したITニュース「It’s Happening! Vercel 🤝 MongoDB」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

VercelとMongoDB Atlasが連携し、Webアプリのデータベース設定が劇的に簡素化された。Vercel上でMongoDB Atlasデータベースを3クリックで作成・接続でき、Next.js開発も迅速に開始できる。開発者はインフラ管理の負担が減り、アプリ開発に集中できるようになった。

出典: It’s Happening! Vercel 🤝 MongoDB | Dev.to公開日:

ITニュース解説

ニュース記事によると、WebアプリケーションのデプロイサービスであるVercelと、クラウドデータベースサービスのMongoDB Atlasが緊密に連携するようになった。この統合により、システムエンジニアを目指す初心者でも、Vercelで開発するプロジェクトにMongoDB Atlasのデータベースを組み込むプロセスが非常に簡単になった。これまで、データベースの設定には多くの手順や専門知識が必要だったため、開発を始める上での大きな障壁となることがあったが、今回の連携はその障壁を大きく取り除いてくれる。

Vercelは、特にNext.jsのようなモダンなJavaScriptフレームワークで開発されたWebアプリケーションを、素早くデプロイし公開するためのプラットフォームである。開発者はコードをVercelにアップロードするだけで、そのアプリケーションがインターネット上で利用可能になる。一方、MongoDB Atlasは、NoSQLデータベースであるMongoDBをクラウド上で提供するサービスだ。NoSQLデータベースは、データを柔軟な形式で保存できる特徴があり、変化の速いWebアプリケーション開発に適している。この二つのサービスが連携することで、アプリケーションの見た目や動作だけでなく、その裏側で動くデータの保存と管理も、これまで以上に効率的に行えるようになった。

この新しい統合機能を実際に利用して、どのようにWebアプリケーションを開発し、データベースに接続していくのか、具体的な手順を見ていこう。まず、開発を始めるにあたり、自分のパソコンにNode.jsがインストールされていること、そしてVercelとMongoDB Atlasそれぞれのアカウントを持っていることが前提となる。これらはどちらも無料枠が提供されているため、費用を気にせず始めることができる。

最初のステップは、アプリケーションの基礎となる部分を準備することだ。今回はNext.jsというフレームワークを使用するが、MongoDBへの接続ロジックがあらかじめ組み込まれた公式のサンプルテンプレートを利用すると、手間を大幅に省ける。コマンドラインツール(ターミナルやコマンドプロンプトなど)を開き、「npx create-next-app --example with-mongodb nextjs-mongodb -y」というコマンドを実行する。このコマンドは、Next.jsの「with-mongodb」というサンプルプロジェクトを基にして、「nextjs-mongodb」という名前の新しいプロジェクトを作成する。これにより、MongoDBへの接続に必要なコードが最初から用意された状態で、開発をスタートできる。プロジェクトの作成が完了したら、「cd nextjs-mongodb」と入力して、新しく作成されたプロジェクトのフォルダに移動する。

次に、このプロジェクトのコードをGitというバージョン管理システムで管理する設定を行う。これは、コードの変更履歴を記録し、後でVercelにデプロイした際に、コードの変更が自動的にウェブサイトに反映されるようにするために重要だ。プロジェクトフォルダ内で「git init」と入力してGitを初期化し、「git add .」でプロジェクト内の全てのファイルをGitの管理下に置き、「git commit -m "Initial commit"」というコマンドで、最初のコードの状態を記録する。もし自分のコードをGitHubのようなオンラインのコード管理サービスに保存したい場合は、GitHubで新しいリポジトリを作成し、そのURLを使って「git remote add origin [GitHubリポジトリのURL]」と「git push -u origin main」を実行することで、ローカルのコードをオンラインに公開できる。

Vercelにアプリケーションをデプロイするための準備として、Vercel CLIというコマンドラインツールを使って、ローカルのプロジェクトとVercelアカウントを連携させる。「vercel link」というコマンドを実行すると、Vercelアカウントへのログインや、このプロジェクトをVercel上のどのプロジェクトと紐づけるか、などの設定が対話形式で案内されるので、それに従って進める。

そして、今回の統合の最も革新的な部分である、MongoDB AtlasのデータベースをVercelプロジェクトに追加する手順だ。これまでは、MongoDB Atlasのウェブサイトにアクセスしてデータベースを自分で作成し、さらにそのデータベースにアクセスするためのユーザーを作成したり、セキュリティのために特定のIPアドレスからの接続のみを許可する設定を手動で行ったりする必要があった。しかし、この統合により、そういった複雑な設定が劇的に簡略化された。Vercelのプロジェクトダッシュボードにある「Storage」タブから「Create Database」を選択し、「MongoDB Atlas」を選ぶか、Vercel Marketplaceで「MongoDB」と検索して「MongoDB Atlas」の統合を「Install」する。どちらの方法でも、MongoDB Atlasの統合プロセスが始まる。

この統合プロセスでは、いくつかの簡単な選択を行うだけで良い。「Cluster (クラスター)」はデータベースの規模を選ぶもので、学習や開発用途であれば無料で利用できる「M0 Sandbox」を選択する。「Region (リージョン)」はデータベースサーバーが物理的に設置される場所を指し、アプリケーションのユーザーが最も近い場所を選ぶことで、データのやり取りが速くなる。そして「Plan (プラン)」は、利用するストレージ容量などを指定するもので、これも無料枠で十分な「Free tier」を選択できる。これらの選択を終えたら「Continue」をクリックし、次にデータベースの名前を入力して再度「Continue」をクリックする。最後に「Done」を選び、「Connect Project」をクリックするだけで、VercelプロジェクトとMongoDB Atlasデータベースの接続が完了する。

この一連のわずかなクリック操作の裏側では、非常に多くの複雑な設定がVercelによって自動的に処理されている。具体的には、VercelはMongoDB Atlas上に「M0 Sandbox」という無料のデータベースクラスタを自動で作成する。さらに、Vercelのインフラストラクチャからの接続だけを許可するように、データベースのネットワークセキュリティ(IPアドレスの許可設定)が自動で構成され、アプリケーションがデータベースにアクセスするための専用のユーザーも、適切な権限が付与された状態で自動的に作成される。そして最も開発者にとって便利なのは、データベースへの接続に必要なすべての情報(データベースのURLや認証情報など)が、Vercelプロジェクトの環境変数として自動的に設定される点だ。これにより、開発者は複雑な設定作業に時間を取られることなく、すぐにデータベースを利用できる状態になる。

Vercelのプロジェクトにはデータベースの接続情報が設定されたが、自分のパソコンのローカル開発環境にはまだこの情報が反映されていない。そこで、「vercel env pull」というコマンドを実行する。このコマンドは、Vercelプロジェクトに設定されている全ての環境変数をダウンロードし、プロジェクトフォルダ内に「.env.local」というファイルとして保存してくれる。このファイルの中には「MONGODB_URI」という名前でデータベースへの接続文字列が記載されており、ローカルでアプリケーションを実行する際にも自動的にこの情報が使われるようになる。これで、ローカル環境でもデータベースに接続できる準備が整った。

全ての設定が完了したら、アプリケーションを起動して実際に動作を確認してみよう。プロジェクトフォルダ内で「npm run dev」とコマンドを実行すると、開発用サーバーが起動する。Webブラウザで「http://localhost:3000」にアクセスすると、MongoDBとの接続が正常に確立されたNext.jsのサンプルアプリケーションが動作していることを確認できるはずだ。もしエラーなく画面が表示され、データベースから取得したデータが表示されるようであれば、全ての連携が正常に機能している証拠である。

このVercelとMongoDB Atlasの統合は、Webアプリケーション開発プロセスを劇的に加速させる。これまで手作業で設定し、多くの開発者を悩ませてきたデータベースの準備、ネットワークセキュリティの設定、データベースユーザーの管理、そして開発環境、プレビュー環境、本番環境といった異なる環境間でのデータベース接続文字列の管理といった複雑なタスクが、全て自動化される。さらに、VercelとMongoDB Atlasの利用料金が統合されて管理できるようになるため、複数のサービスにまたがる請求処理の手間も省ける。

この連携によって、システムエンジニアを目指す初心者は、インフラの細かい設定に煩わされることなく、アプリケーションの機能開発という本来の作業に集中できるようになる。データベースの柔軟なデータ構造の設計、効率的なデータ検索機能の実装、アプリケーションのパフォーマンス最適化など、より本質的な開発スキルを磨くための時間を多く得られるだろう。

結論として、VercelとMongoDB Atlasのこの統合は、Webアプリケーション開発におけるデータベース活用の敷居を大きく下げ、開発者がより迅速に、そしてストレスなく、アイデアを形にできる環境を提供する。どのようなフレームワークを使っていても、この統合によって自動的に設定される「MONGODB_URI」という環境変数を利用すれば、簡単にデータベースに接続できる。この新しいワークフローは、開発者がインフラ管理から解放され、創造的なコーディングに集中できるよう促すものだ。ぜひこの強力な組み合わせを体験し、自分の開発スキルを次のレベルへと引き上げてほしい。