【ITニュース解説】"Vibe Grokking" My Way Into an Apple Watch App
2025年09月04日に「Dev.to」が公開したITニュース「"Vibe Grokking" My Way Into an Apple Watch App」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
ITニュース概要
犬のためにRV内の温度を監視するApple Watchアプリを、Swift未経験者がAI支援で開発。TempStick社のAPIを利用し、温度センサー情報を表示するアプリを作成。セキュリティに注意しつつ、AIの提案を参考にしながら、SwiftUIの知識不足を補い、短期間で目的を達成。
ITニュース解説
この記事は、著者が愛犬のために、RV(キャンピングカー)内の温度をApple Watchで確認できるアプリを自作した体験談だ。市販の温度センサー「TempStick」のAPIを利用したが、SwiftUIの知識が乏しいため、AIを活用して開発を進めた。
著者は、RVで旅行する際に、愛犬の安全のために室温を常に把握したいと考えている。TempStickという温度センサーは、Wi-Fi経由でクラウドにデータを送信し、スマホで確認できる。しかし、Apple Watchアプリがないため、プールやハイキングなど、スマホを取り出しにくい状況で不便を感じていた。
そこで、著者はTempStickのAPIを利用して、Apple Watchアプリを自作することにした。しかし、SwiftUIの経験がほとんどなかったため、ChatGPTやClaudeといったAIツールを積極的に活用した。
開発プロセスは、まずAIにアプリの概要を伝え、コードの草案を作成してもらうことから始まった。著者は、AIが生成したコードを参考に、必要な機能を実装していった。この過程で、SwiftUIの基礎を学びながら、AIの提案を理解し、修正を加えることで、アプリを完成させた。
著者はこの開発手法を「vibe coding(雰囲気コーディング)」と呼んでいる。これは、AIに大部分のコーディングを任せ、開発者はプロンプト(指示)を与えるだけで、最終的な結果が期待通りになるまで繰り返すというものだ。ただし、著者は完全にAIに依存したわけではなく、自身のプログラミング経験を活かして、AIの提案を検証し、改善していった。
セキュリティ面にも配慮し、APIキーなどの機密情報が漏洩しないように、Appleのキーチェーンに安全に保管するよう実装した。また、iPhoneアプリとApple Watchアプリ間の通信が暗号化されていることを確認した。
AIを活用することで、SwiftUIの経験が少ない著者でも、短期間でApple Watchアプリを開発することができた。しかし、AIが生成するコードには、冗長な部分や最適化されていない部分も含まれている。そのため、実務で利用する場合は、コードの品質を向上させる必要があると指摘している。
記事の最後に、著者はTempStickのAPIを公開していることへの感謝を述べ、自作したアプリのソースコードをGitHubで公開している。
総括すると、この記事は、プログラミング初心者でもAIを活用することで、Apple Watchアプリを開発できる可能性を示唆している。ただし、AIに完全に依存するのではなく、自身の知識や経験を活かして、AIの提案を検証し、改善することが重要であることを強調している。