【ITニュース解説】🚀 AWS August 2025 Recap: AI Guardrails, VMware on AWS, Marketplace in India & Prime Day Scale

2025年09月07日に「Dev.to」が公開したITニュース「🚀 AWS August 2025 Recap: AI Guardrails, VMware on AWS, Marketplace in India & Prime Day Scale」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

AWSは2025年8月に複数の重要更新を発表した。AIの安全性を高めるガードレール機能やOpenAIモデルの利用拡大、VMware環境をAWSで動かせる新サービスEVS、災害復旧の自動化が注目される。さらに、インドでのマーケットプレイス開始やPrime DayでAWSが大規模な処理を安定稼働させた実績も示し、クラウドの進化と信頼性を強調した。

ITニュース解説

2025年8月のAWSのアップデートは、クラウドコンピューティングの信頼性、最新技術への対応、そしてグローバルな展開という三つの大きな柱に焦点を当てている。これらの更新は、システムエンジニアを目指す皆さんにとって、今後の技術動向を理解する上で非常に重要だ。

まず、生成AIの分野では、Amazon Bedrock Guardrailsに新たな機能が加わった。Amazon Bedrockは、開発者が生成AIアプリケーションやAIエージェントを構築するための包括的なサービスで、様々な最先端の基盤モデル(大規模なAIモデル)を利用できる。Guardrailsは、このBedrock上で動くAIモデルが、安全でない、不適切な、あるいは機密性の高い情報を出力したり、事実ではないことを作り出したり(これを「ハルシネーション」と呼ぶ)するのを防ぐための安全フィルターのようなものだ。利用者が事前に設定したルール(例えば「個人情報を共有しない」「医療アドバイスを与えない」など)に従ってAIが応答するよう制御する。今回新たに「Automated Reasoning Checks」という機能が一般利用可能になった。これは、形式検証や数学的論理を用いて、AIモデルの出力が設定されたビジネスルールや特定の分野の知識と合致しているかを評価する技術だ。最大99%の精度で応答の正確性とポリシーへの準拠を検証し、AIのハルシネーションや曖昧さを大幅に減らすことができる。これにより、AIの信頼性がさらに向上し、より安心してビジネスにAIを組み込めるようになるだろう。また、この機能は最大122,880トークン(約100ページ分のテキスト)もの大規模なドキュメントをサポートし、ポリシーの検証を簡素化し、自動的なテストケースの生成や、ポリシー改善のための自然言語での提案も可能になった。

さらに、Amazon Bedrockは利用可能な基盤モデルの選択肢を拡大し、これまでAnthropic、Cohere、Stability AI、AI21 Labs、Mistralといった様々な企業が提供するモデルに加えて、OpenAIのオープンウェイトモデルも利用可能になった。これにより、開発者はより多様なAIモデルから、自分のプロジェクトに最適なものを選択できるようになる。

次に、アプリケーションの回復力と可用性に関するアップデートとして、Amazon Application Recovery Controller(ARC)に「Region Switch」という新機能が導入された。Amazon ARCは、AWSの異なるリージョン(地域データセンター)やアベイラビリティゾーン(リージョン内の独立したデータセンター群)を横断して、アプリケーションの復旧を管理・自動化するサービスだ。この新機能により、異なるリージョン間での災害復旧がこれまで以上にシンプル、高速、かつ自動化され、万が一の障害発生時にもアプリケーションをより迅速に復旧させることが可能になる。

また、Amazon Elastic VMware Service(Amazon EVS)という新しいマネージドサービスが発表された。これは、企業がVMware Cloud Foundation (VCF) をAWSの自身のVirtual Private Cloud (VPC) 内で直接実行できるようにするサービスだ。多くの企業は既にVMware環境でシステムを運用しており、それらをクラウドに移行する際には再設計や学習が必要となることが多い。Amazon EVSを利用すれば、既存のvSphere、vSAN、NSX、vCenterといったVMwareベースのワークロードを、複雑な再設計なしにAWS上でネイティブに実行できる。ITチームは慣れ親しんだVMwareツールをそのまま使い続けながら、AWSの持つスケーラビリティや弾力性を享受できるため、VMware環境とクラウドをシームレスに連携させ、迅速なモダナイゼーションを実現する架け橋となるだろう。

グローバル展開という点では、AWS Marketplaceが2025年末までにインドでローンチされる予定だ。AWS Marketplaceは、ソフトウェアベンダーがAWSの顧客に製品を販売するためのオンラインストアで、企業はそこから必要なソフトウェアを簡単に調達できる。インドでの展開により、現地通貨であるINRでの課金、調達プロセスの簡素化、インドの規制要件への対応が可能になる。これはインドのSaaS(Software as a Service)エコシステムにとって大きな後押しとなり、インドのスタートアップ企業がグローバルなAWS顧客にリーチする機会を提供する。

コミュニティと学習の面では、AWS Heroes Programに新たな専門分野が追加された。AWS Heroes Programは、AWSコミュニティで知識共有やコンテンツ作成、イベントでの講演などを通じて多大な貢献をしているリーダーを認定するプログラムだ。新たに「AI/ML Heroes」「Serverless Heroes」「Security Heroes」というカテゴリが加わり、生成AI、機械学習オペレーション、サーバーレス技術、セキュリティベストプラクティスといった分野で活躍する専門家たちがより広く認められるようになった。

そして、毎年恒例のAmazon Prime Day 2025は、AWSインフラストラクチャの規模と信頼性を改めて証明する場となった。Prime DayはAmazon最大のグローバルショッピングイベントであり、その膨大なトラフィックと処理は全てAWSのクラウドインフラ上で処理されるため、これはAWSにとって究極の「ストレステスト」となる。今回も、SageMakerが6,260億回の推論リクエストを処理したり、ECSおよびFargateが1日に1,840万のタスクを実行したり、Lambdaが1日に1.7兆回呼び出されたりするなど、驚異的な数値を記録した。API Gatewayは1日1兆回以上のリクエスト、CloudFrontは3兆回のリクエスト、EBSは1日に20.3兆回のI/O操作と1エクサバイトのデータ処理、Auroraは5,000億回のトランザクション、SQSはピーク時に毎秒1億6,600万メッセージ、GuardDutyは毎時8.9兆ものログイベントを処理し、その比類ない弾力性と信頼性を実証した。

これらの2025年8月のアップデートは、AWSが提供するサービスの安全性、選択肢の多様性、運用の柔軟性、そして基盤となるインフラストラクチャの堅牢性を継続的に強化していることを示している。システムエンジニアを目指す皆さんにとって、これらの進化は、現代のIT環境がどのように構築され、運用されているかを理解し、将来のキャリアに役立つ知識を深めるための貴重な情報源となるだろう。

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