【ITニュース解説】🚀 CI/CD for Terraform with GitHub Actions: Deploying a Node.js + Redis App on AWS

2025年09月10日に「Dev.to」が公開したITニュース「🚀 CI/CD for Terraform with GitHub Actions: Deploying a Node.js + Redis App on AWS」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

GitHub ActionsとTerraformを連携させ、Node.jsアプリをAWSへ自動デプロイする手法を解説。インフラ構築からアプリ展開、後片付けまでをコードで管理。GitHubへのプッシュをトリガーに、手作業不要で迅速なデプロイを実現するCI/CDの実践例を紹介。(116文字)

ITニュース解説

現代のソフトウェア開発において、アプリケーションを迅速かつ確実にユーザーへ届けるための「自動化」は極めて重要な技術である。ここで解説するのは、ソースコードの変更からテスト、そして本番環境への展開(デプロイ)までの一連の流れを自動化する「CI/CD」と、サーバーやネットワークといったITインフラをコードで管理する「Infrastructure as Code (IaC)」という二つの概念を組み合わせた実践的なプロジェクトだ。具体的には、Node.jsとRedisで構成されたWebアプリケーションを、TerraformとGitHub Actionsを用いてクラウドサービスであるAWS上に自動でデプロイする仕組みを構築する。

このプロジェクトで扱うアプリケーションは、ウェブページへのアクセス回数をカウントし、その数値をデータベースに保存するというシンプルなものだ。しかし、このプロジェクトの核心はアプリケーションの機能ではなく、それをどのようにしてクラウド上に展開し、運用するかというプロセスそのものにある。

まず、プロジェクトで利用される主要な技術について理解する必要がある。一つ目は「Docker」というコンテナ技術だ。アプリケーションを動かすには、プログラミング言語の実行環境やライブラリ、データベースなど様々な要素が必要になる。従来はこれらをサーバーに一つずつ手動でインストールしていたため、開発者のPC環境と本番サーバーの環境が微妙に異なり、「自分のPCでは動いたのにサーバーでは動かない」といった問題が頻発した。Dockerは、アプリケーションとそれが動くために必要な環境すべてを「コンテナ」という隔離された箱にパッケージ化する技術である。これにより、どの環境でも同じようにアプリケーションを動かすことができ、環境差異に起因する問題を根本的に解決する。また、複数のコンテナを連携させて一つのサービスとして管理するために「Docker Compose」というツールも利用される。

次に、デプロイ先の環境として「AWS (Amazon Web Services)」を利用する。AWSは世界中で利用されているクラウドコンピューティングサービスであり、インターネット経由で仮想サーバー(EC2インスタンス)やデータベース、ネットワークなどを手軽に利用できる。このプロジェクトでは、AWS上に仮想サーバーを立ち上げ、そこでDockerコンテナを動かすことでアプリケーションを公開する。

そして、このAWS上のインフラ構築を自動化するのが「Terraform」である。Terraformは「IaC」を実現するための代表的なツールだ。従来、サーバーの作成やネットワークの設定は、AWSの管理画面をマウスでクリックして行うのが一般的だったが、この方法では作業が煩雑でミスも起こりやすい。Terraformを使うと、どのようなサーバーを何台作成し、どのようなネットワーク設定を適用するかといったインフラの構成情報をすべてコードとしてファイルに記述できる。この設定ファイルを元にTerraformを実行するだけで、記述通りのインフラがAWS上に自動で構築される。コードで管理するため、誰が実行しても同じ環境を正確に再現でき、変更履歴をバージョン管理することも可能になる。

最後に、これらすべてのプロセスを連携させ、完全に自動化するのが「GitHub Actions」だ。GitHub Actionsは、ソースコードを管理するプラットフォームであるGitHubに組み込まれたCI/CD機能である。開発者がソースコードを修正し、GitHubに保存(プッシュ)すると、それをきっかけとしてあらかじめ定義された一連の処理が自動的に実行される。このプロジェクトでは、コードがプッシュされるとGitHub Actionsが起動し、まずTerraformを実行してAWS上にインフラを構築する。インフラが完成すると、その上でDockerコンテナが起動し、アプリケーションがデプロイされる。さらに、動作確認のために一定時間アプリケーションを稼働させた後、不要な課金を防ぐためにTerraformを使って構築したインフラを自動的に削除する、という一連の流れが定義されている。

この仕組みがもたらす最大の利点は、開発者がアプリケーションのコードを修正してGitHubにプッシュするだけで、その後のインフラ構築からデプロイまでの全ての工程が人手を介さず、自動で完了することだ。手作業による設定ミスは無くなり、デプロイ作業にかかる時間も大幅に短縮される。例えば、ウェブページの表示文言を一行変更したい場合でも、開発者はその一行を修正してプッシュするだけでよい。数分後には、新しいインフラ上で更新されたアプリケーションが自動的に公開される。これがCI/CDの真の力であり、現代的な開発プロセスに不可欠な要素となっている。この一連の技術を学ぶことは、効率的で信頼性の高いシステムを構築するための第一歩となるだろう。