【ITニュース解説】Streamlining API Development with Apidog MCP Claude Code

この記事では、API開発における課題を解決するためのApidogとClaude Codeの連携について解説する。特に、APIの仕様書と実装コードの乖離を防ぎ、チーム開発を効率化する方法に焦点を当てている。

従来のAPI開発では、仕様書の作成、実装、テスト、ドキュメント作成というプロセスを手動で行う必要があった。しかし、この方法では仕様書の変更が実装に反映されなかったり、ドキュメントが最新の状態に保たれなかったりする問題が発生しやすい。チーム内でどの仕様書が最新であるかを把握することも困難になり、コミュニケーションコストが増加する。

Apidogはブラウザ上でAPIの設計とテストを行うためのツールだ。直感的なインターフェースでリクエストパラメータやレスポンスの定義を編集でき、JSONスキーマによる詳細なレスポンスフォーマットの定義やサンプルコードの自動生成も可能だ。これにより、APIの仕様書を容易に作成し、共有できる。

Claude CodeはAIを活用した開発環境で、Apidogと連携することで、APIの仕様書に基づいて自動的にコードを生成できる。この連携を可能にするのがMCP（Model Context Protocol）という仕組みだ。MCPを使用することで、Apidogで作成した最新のAPI仕様書をClaude Codeがリアルタイムに取得し、その仕様に沿ったコードを生成、実装を支援する。

ApidogとClaude Codeの連携による開発サイクルは次のようになる。まず、ApidogでAPIの仕様書を作成する。次に、Claude CodeがMCPを通じて最新の仕様書を取得し、コードを自動生成する。生成されたコードに基づいて実装を行い、テストを実施する。テスト結果をApidogにフィードバックすることで、仕様書を修正し、再度コード生成を行うことも可能だ。

具体的な設定手順としては、まずApidogのアカウントを作成し、APIアクセストークンを取得する。次に、Claude Codeの設定ファイル（~/.claude.json）にMCPサーバーの設定を追加する。この設定では、ApidogのプロジェクトIDとAPIアクセストークンを指定する必要がある。設定後、Claude Codeを再起動し、APIの一覧が表示されることを確認する。

この連携により、開発者はAPIの設計から実装、テストまでの一連の作業を効率的に行うことができる。仕様書に基づいてコードが自動生成されるため、手動で型定義を書く手間が省け、実装時の人的ミスも減少する。また、仕様書の変更がリアルタイムに開発環境に反映されるため、常に最新の仕様に基づいて開発を進めることができる。

Apidogは無料プランも提供しており、個人開発者であれば十分な機能を利用できる。チーム開発やより高度な機能が必要な場合は、有料プランへのアップグレードを検討するとよい。

このツールを導入することで、API開発における「どの仕様書が正しいか？」という悩みを解消し、過去に作成した仕様書への迅速なアクセスが可能になる。仕様書に準拠した実装を行うことで一貫性を保ち、ヒューマンエラーによるバグを削減し、品質を向上させることが期待できる。

導入にあたっては、まず小さなAPIから始めて、仕様書ファーストの開発習慣を身につけることが推奨される。また、アクセス・トークンを含む設定ファイルをGitにコミットしないように注意する必要がある。

MCPエコシステムが拡大することで、より多くのツールやサービスとの連携が可能になり、API開発ワークフローの効率がさらに向上することが期待される。