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【ITニュース解説】Top 5 Ngrok Alternatives in 2025

2025年09月18日に「Dev.to」が公開したITニュース「Top 5 Ngrok Alternatives in 2025」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

ローカルサービスをインターネットに公開する定番ツールNgrokには、重さやコスト面の課題も。軽量で簡単なPinggy、多機能GUIのLocalXpose、無料のNode.js向けLocaltunnel、自社管理のZrok、企業向けCloudflare Tunnelなど、目的別の代替ツールが登場している。自身のニーズに合わせて最適なツールを選ぼう。

出典: Top 5 Ngrok Alternatives in 2025 | Dev.to公開日:

ITニュース解説

ニュース記事は、私たちがパソコン上で開発したアプリケーションを、インターネット上に公開して、他の人にも見てもらえるようにするためのツールについて解説している。通常、自分のパソコンで動いているプログラム(これを「ローカルサービス」と呼ぶ)は、そのままではインターネットからアクセスできない。まるで自分の部屋でしか遊べないおもちゃのようなものだ。しかし、ウェブサイトを開発した時や、他のサービスと連携する「ウェブフック」という仕組みをテストする時など、一時的にでもそのおもちゃをインターネット上で公開して、他の人やサービスから触ってもらう必要がある場面がある。

これまでは、Ngrokというツールがその役割を長く担ってきた。Ngrokは、自分のパソコンとインターネットの間に「トンネル」という安全な通り道を作ることで、ローカルサービスを一時的にインターネットに公開する。このトンネルは、HTTP、TCP、TLSといった様々な通信方式に対応しており、アクセスしてきたリクエストを検査したり、OAuthやJWTといった認証方法を使ってアクセスを制限したりする強力な機能も備えている。

しかし、Ngrokも万能ではない。簡単なテストのために使うにはセットアップが少し複雑だと感じる開発者もいれば、無料で使える帯域幅(インターネットの通信量)に制限があるため、すぐに上限に達してしまう人もいた。また、利用料金が予算に合わないと感じるケースもあった。こうした背景から、Ngrokの代わりとなる新しいツールが次々と登場してきた。これらのツールは、それぞれ「使いやすさ」を重視したり、「機能の豊富さ」を追求したり、「オープンソース」として誰でも自由に使えるようにしたり、「自分でサーバーを用意して運用する(自己ホスト型)」ことを可能にしたりと、様々な特徴を持っている。

記事では、2025年時点での注目すべき5つの代替ツールを紹介している。

一つ目は「Pinggy.io」だ。これは、「さっと繋いで使える」という手軽さを重視したツールである。Ngrokのように専用のクライアントソフトをダウンロードしたり、アカウントを作成したりする必要がない。自分のパソコンのターミナル(コマンドを入力する画面)で、たった一つのSSHコマンドを実行するだけで、ローカルのアプリケーションがインターネットからアクセスできるようになる。Pinggy.ioの大きな特徴は、帯域幅に制限がないことと、Ngrokがまだ対応していないUDPトンネルを提供している点だ。UDPは、ビデオ会議やゲームなどでよく使われる、高速な通信方式である。また、公開したURLのQRコードを自動生成したり、ターミナル上でリクエストの内容を直接確認できる検査ツールが備わっていたりと、開発者の利便性を考えた細かい工夫も施されている。Mac、Linux、Windowsといった様々なOSはもちろん、Dockerコンテナ内でも簡単に利用できる。価格もNgrokよりかなり手頃で、月額3ドル程度から利用できるため、日常的な開発やちょっとしたテストには非常に役立つだろう。高度な企業向けの認証機能などはないが、多くの開発ニーズには十分応えられる。

二つ目は「LocalXpose」である。これはPinggy.ioとは対照的に、一つのツールでできるだけ多くの機能を提供しようとしている。専用のクライアントをインストールする必要があるが、一度インストールすれば、HTTP、HTTPS、TCP、TLS、そしてUDPと、ほとんど全ての種類のトンネルを作成できる。さらに、一時的なファイルサーバーとしても機能し、トンネルを通じてファイルを共有できるのは、チームでの開発において非常に便利だ。コマンド入力だけでなく、グラフィカルなユーザーインターフェース(GUI)が提供されているため、ターミナル操作に慣れていない初心者にとってもとっつきやすいだろう。月額6ドル程度から利用でき、ワイルドカードカスタムドメイン(例: *.yourdomain.comのような柔軟なドメイン設定)や、リクエストとレスポンスの内容を詳細に検査する機能も備えている。多機能で視覚的に操作したい開発者には良い選択肢となる。

三つ目は「Localtunnel」だ。これは長い歴史を持つプロジェクトで、とにかく「シンプルさ」を追求している。Node.jsという開発環境でよく使われる「npmパッケージ」として提供されているため、Node.jsを主に使う開発者にとっては、自分の開発環境に直接組み込んで利用しやすい。実行するたびにランダムなサブドメインが割り当てられ、すぐに自分のアプリケーションを共有できる。カスタムドメインやTCP/TLSトンネルのような高度な機能はないが、無料であり、オープンソースである点が魅力だ。複雑なインフラを必要としないAPIのテストや、他のサービスとの連携確認など、ちょっとしたウェブテストには非常に適している。Node.jsのパッケージなので、自分の開発ワークフローに組み込んだり、アプリケーションのコードにトンネル機能自体を組み込んだりすることも可能だ。

四つ目は「Zrok」だ。これは、これまで紹介したツールとは異なるアプローチをとっている。一般的なサービスとして提供されるのではなく、誰でも自由に利用・改変できる「オープンソース」として公開されており、自分でサーバーを用意して運用する「自己ホスト型」のトンネルプラットフォームである。OpenZitiというゼロトラスト(何も信用しないことを前提とした)ネットワークのフレームワークを基盤としており、インターネット上に公開するだけでなく、限られたメンバー間だけで安全に共有する「プライベート共有」も可能にする。これにより、接続のセキュリティをより詳細にコントロールできる。HTTP、TCP、UDPのトンネルに対応し、ファイルサーバー機能も備わっている。ただし、自己ホスト型であるため、初期設定には手間がかかり、Ngrokほど高度なトラフィック検査機能はない。それでも、セキュリティやコントロールを重視する組織や、コストをかけずにオープンソースツールを使いたい開発者にとっては強力な選択肢となる。

最後は「Cloudflare Tunnel」だ。これは、Cloudflareというインターネットインフラ企業が提供するサービスである。自分のローカルアプリケーションを、Cloudflareの世界中に分散配置されたネットワーク(エッジネットワーク)に直接接続できるのが最大の特徴だ。これにより、自分のパソコンに固定のインターネットアドレス(パブリックIP)がなくても、また、複雑なファイアウォールの設定変更をしなくても、安全にサービスを公開できる。トラフィックはすべてCloudflareのネットワークを介してルーティングされるため、外部からの直接的な攻撃からサービスを保護する効果もある。既にCloudflareのDNS、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)、DDoS保護(サイバー攻撃対策)などのサービスを利用している企業にとっては、既存のインフラとシームレスに連携できるため非常に魅力的だろう。セットアップには、cloudflaredという専用のプログラムをインストールして実行する必要があり、Pinggy.ioのようなワンコマンドツールに比べると手間はかかる。しかし、その分、企業レベルの信頼性とセキュリティが手に入る。Cloudflareのゼロトラストツールと連携することで、ネットワークのエッジでアクセス制限や認証、ログ記録といったセキュリティポリシーを適用できる点も大きな強みだ。

結論として、Ngrokは依然として強力なツールだが、2025年には様々なニーズに対応する豊富な選択肢が存在する。手軽さや素早いテストを求めるならPinggy.ioやLocaltunnel、多機能性やGUIを重視するならLocalXpose、セキュリティや自社でのコントロールを求めるならZrok、そしてエンタープライズレベルの信頼性と既存のCloudflareエコシステムとの連携を重視するならCloudflare Tunnelがそれぞれ適している。最終的にどのツールを選ぶかは、クライアントへのデモ、様々なデバイスでのテスト、本番環境でのセキュリティ確保など、そのツールを使う具体的な目的によって変わってくる。自分の状況と要件をよく理解することで、Ngrokだけではない、最適なツールを見つけることができるだろう。

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