【ITニュース解説】How to Convert 3ds Max Files to Cinema 4D?
2025年09月04日に「Dev.to」が公開したITニュース「How to Convert 3ds Max Files to Cinema 4D?」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
ITニュース概要
3ds MaxのファイルをCinema 4Dで使うには、FBXやOBJ形式でエクスポートがおすすめ。Cinema 4Dは.maxファイルに対応していない。複雑なデータには、MaxtoC4Dのようなプラグインが便利。エクスポート時の設定や、インポート後のマテリアル調整も重要。iRenderのようなクラウドGPUサービスも活用できる。
ITニュース解説
3ds Maxで作成したファイルをCinema 4Dで利用する方法について解説する。3ds MaxとCinema 4Dはそれぞれ得意分野があり、両方のソフトウェアを連携させることで、より高度な制作が可能になる。例えば、3ds Maxでモデリングを行い、Cinema 4Dでアニメーションやレンダリングを行うといったワークフローが考えられる。
3ds Maxのファイル(.max)はCinema 4Dで直接開くことはできないため、一旦、別のファイル形式に変換する必要がある。Cinema 4Dが対応しているファイル形式は複数存在するが、一般的にはFBXまたはOBJ形式が推奨される。これらの形式は、多くの3Dソフトウェアでサポートされており、安定性も高いため、データ移行に適している。
具体的な変換手順は以下の通り。まず、3ds Maxでファイルを開き、不要なオブジェクトやデータを削除してモデルを整理する。次に、マテリアルとテクスチャが正しく適用されているか確認し、問題があれば修正する。ファイルメニューから「エクスポート」を選択し、ファイル形式としてFBXまたはOBJを選択して保存する。エクスポートの際には、テクスチャやアニメーションなどの必要な情報が保存されるように設定する。
Cinema 4Dを起動し、新しいプロジェクトを作成するか、既存のシーンを開く。ファイルメニューから「オブジェクトを結合」または「開く」を選択し、エクスポートしたFBXまたはOBJファイルを選択してインポートする。インポート後、モデルマネージャでオブジェクトが正しく統合されているか確認する。必要に応じて、Cinema 4Dでマテリアル、テクスチャ、照明などを調整し、期待通りの見た目になるように設定する。アニメーションが含まれている場合は、アニメーションが正常に動作するか確認する。
Cinema 4Dで特定のレンダリングエンジン(RedshiftやOctaneなど)を使用している場合は、最適な結果を得るために、マテリアルをレンダリングエンジンのネイティブシェーダで再作成または再割り当てすることが推奨される。
複雑なプロジェクトや大規模な環境、詳細なマテリアル、または多数のアセットを扱う場合には、サードパーティ製のプラグインが役立つ場合がある。これらのプラグインは、より高度な変換をより正確に処理できるように設計されている。
例えば、MaxtoC4Dは、3ds MaxとCinema 4D間の互換性を提供し、シームレスなワークフロー統合を実現するプラグインである。このプラグインを使用すると、複雑なシーン、モデル、アニメーション、マテリアルを、品質や精度を損なうことなく3ds MaxからCinema 4Dに簡単に転送できる。オブジェクトの階層やシーンのレイアウトも保持される。V-Ray、Octane、Coronaなどのレンダリングエンジンもサポートされている。
別の選択肢として、Okino PolyTransがある。これは、大規模なスタジオやテクニカルアーティスト向けに設計された、より強力な変換ソリューションである。ジオメトリ、アニメーション、カメラ、ライト、マテリアルを変換できる。複数の形式をサポートし、高度な最適化ツールを備えている。
よくある質問として、Cinema 4DでMAXファイルを直接開けるかという質問があるが、答えはノーである。FBXまたはOBJなどの互換性のある形式にエクスポートする必要がある。3ds MaxからCinema 4Dへのエクスポートに推奨されるファイル形式は、FBXとOBJである。エクスポート時に考慮すべき制限事項として、3ds Maxに固有の高度な機能(一部の特殊なマテリアルやアニメーション設定など)は転送されない場合がある。インポート後にCinema 4Dでモデルを確認し、必要に応じて調整する。無料の変換ツールも存在するが、セキュリティ上の問題やファイルサイズの制限に注意する必要がある。インポートされたモデルが歪んでいる場合は、3ds Maxのエクスポート設定を確認し、ジオメトリ、法線、または変換に関連する設定を調整して、再度エクスポートする。
3ds MaxとCinema 4Dのファイルを変換するのは最初は複雑に思えるかもしれないが、適切なツールとワークフローを使用すれば比較的簡単に行える。シンプルなFBXまたはOBJとしてエクスポートするか、より高度な制御と精度が必要な場合はMaxtoC4DまたはOkino PolyTransを試すことを検討する。インポート後にマテリアル、照明、シーンスケールを再確認することを忘れないようにする。
ローカルワークステーションで3ds MaxまたはCinema 4Dの処理が難しい場合は、iRenderのようなクラウドレンダリングサービスを利用することで、より高速なレンダリングが可能になる。iRenderは、3ds MaxとCinema 4Dのスムーズな実行に最適化されたGPUとCPUサーバーを提供している。