【ITニュース解説】How to Create a Linux Virtual Machine in Azure Portal

2025年09月07日に「Dev.to」が公開したITニュース「How to Create a Linux Virtual Machine in Azure Portal」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

Microsoft Azure PortalでLinux仮想マシンを構築する手順を解説した記事。Azureへのサインインから仮想マシンの基本設定、OS選択、認証方法、SSHポートの開放、そして実際に構築したVMへ接続する方法までをステップバイステップで説明する。

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す初心者が、クラウド上で仮想コンピュータを動かす第一歩として、Microsoft AzureというクラウドサービスでLinuxの仮想マシンを作成する手順について解説する。仮想マシンとは、物理的なコンピュータの中にソフトウェアとして作られたもう一つのコンピュータのことで、これを使うことで、実際にLinuxがインストールされたマシンを用意しなくても、手軽にLinux環境を利用できるようになる。アプリケーションのテスト、新しいサービスの開発、またはLinuxの操作を学ぶといった様々な目的に活用できるため、その作成方法を理解することは非常に重要である。

まず、Azure PortalというAzureの管理画面にアクセスし、自身のアカウントでログインすることから始める。これは、Azureの様々なサービスを設定・管理するための入り口であり、Webブラウザから簡単にアクセスできる。ログインすると、Azureのホーム画面が表示されるので、そこで「仮想マシン」という項目を探す。画面上の検索バーを利用しても良いし、直接アイコンをクリックしても良い。

次に、仮想マシンを作成するための設定を進める。 「作成」ボタンをクリックすると、仮想マシンの基本的な情報を入力する画面に移る。ここでは、いくつかの重要な項目を設定する必要がある。

サブスクリプションとは、Azureを利用するための契約単位であり、通常は自身が契約しているものを選択する。次に、リソースグループを設定する。これは、関連するAzureのリソース(この場合は仮想マシンだけでなく、その仮想マシンが利用するネットワークやストレージなども含む)をひとまとめにして管理するための「箱」のようなものだと考えると良い。新規に作成しても良いし、既存のグループを選択しても構わない。リソースグループにまとめることで、後々の管理がしやすくなるだけでなく、不要になった際にまとめて削除できるため非常に便利だ。

仮想マシン名には、作成する仮想マシンを識別するためのユニークな名前を設定する。例えば「TestMachine」のように、自分で分かりやすい名前をつけると良いだろう。

リージョンは、仮想マシンが実際に配置されるデータセンターの物理的な場所を指す。利用者やアプリケーションのターゲットユーザーに最も近いリージョンを選択することで、ネットワークの遅延を最小限に抑え、サービス応答速度を向上させることができる。また、リージョンによって料金体系が異なる場合もあるため、コスト面も考慮して選択することが推奨される。

可用性オプションは、仮想マシンが稼働する物理的なインフラの冗長性に関する設定である。単一の仮想マシンを試験的に動かすようなシンプルな用途であれば、デフォルトの「インフラストラクチャ冗長は必要ありません」を選択するのが一般的だ。複数のゾーンに分散配置する設定もあるが、これは可用性を高める一方で料金が高くなるため、まずはデフォルトで進めると良い。

イメージは、仮想マシンにインストールするオペレーティングシステム(OS)を選択する項目である。今回はLinux仮想マシンを作成するため、Ubuntu Server 24.04 LTSといったLinuxディストリビューションの中から好みのものを選ぶ。LTSは長期サポート版を意味し、安定して利用できるため初心者にもおすすめである。

サイズは、仮想マシンのCPU、メモリ、ストレージなどの性能と、それに対応する料金を決定する重要な項目だ。無料アカウントで試す場合は、料金を抑えるために「Standard_B1s」のような低コストのサイズが推奨される。有料アカウントの場合は、用途に応じて必要な性能を持つサイズを選択できる。

次に、仮想マシンにログインするための管理者アカウントを設定する。 認証タイプは、「SSH公開鍵」または「パスワード」を選択できるが、セキュリティの観点から「SSH公開鍵」が強く推奨される。SSH公開鍵認証は、パスワード認証よりもはるかに安全なログイン方法である。

ユーザー名には、Linux環境で利用するログインユーザー名を任意で設定する。 SSH公開鍵ソースについては、すでにSSH公開鍵を持っている場合はその公開鍵の文字列を貼り付けるか、Azure Portal内で新しいSSHキーペアを生成することも可能だ。新規生成を選ぶと、後で秘密鍵ファイルをダウンロードするよう促されるため、忘れずに保存しておくことが重要だ。

その後、仮想マシンに外部から接続するための「インバウンドポートルール」を設定する。 SSH接続を利用するためには、仮想マシンの「ポート22」を開放する必要がある。「選択したポートを許可」を選び、リストから「SSH (22)」にチェックを入れる。ただし、セキュリティ上、本番環境ではSSH接続を許可するIPアドレスを特定のものに限定するなど、より厳格な設定をすることが推奨される。今回はテストのため、ポート22を開放する。

これまでの設定内容を確認し、問題がなければ「確認と作成」をクリックする。Azureが設定内容の検証を行い、問題がなければ「作成」ボタンを押して仮想マシンのデプロイを開始する。デプロイには数分かかる場合がある。SSH公開鍵認証を選択した場合は、この段階で秘密鍵ファイル(.pem形式)をダウンロードするよう促されるので、必ず安全な場所に保存しておく。この秘密鍵がなければ、作成した仮想マシンにログインできないため、非常に重要なファイルである。

デプロイが完了したら、いよいよ作成したLinux仮想マシンに接続する。 「リソースに移動」をクリックし、仮想マシンの詳細画面へ進む。左側のメニューから「仮想マシン」を選び、先ほど作成した仮想マシンを選択し、「接続」ボタンをクリックする。画面に表示されるSSH接続コマンド(例: ssh -i ~/.ssh/id_rsa azureuser@<Public-IP>)をコピーする。

Windowsを使っている場合はPowerShellを、LinuxやmacOSを使っている場合はターミナルを開き、コピーしたSSHコマンドを実行する。SSHコマンドを実行する際には、先ほどダウンロードした秘密鍵ファイル(.pemファイル)の場所を指定する必要があるため、コマンド実行前に秘密鍵ファイルがあるディレクトリに移動するか、コマンド内でファイルのパスを正しく指定する。接続時に認証を求められた場合は「yes」と入力する。

正しく接続できると、コマンドプロンプトがLinuxのシェルに変わり、仮想マシン上でコマンドを実行できるようになる。pwd(現在のディレクトリを表示)やwhoami(現在のユーザー名を表示)といったコマンドを実行して、正しく接続できているかを確認できる。作業を終える際は、logoutコマンドを実行してセッションを終了する。

最後に、Azureを「従量課金制」で利用している場合は特に注意が必要だ。仮想マシンを稼働させ続けると料金が発生するため、使用しないときは仮想マシンを停止するか、完全に削除することを忘れないようにする必要がある。仮想マシンの詳細画面から「停止」ボタンをクリックするか、「削除」ボタンで完全にリソースを削除できる。

このようにしてLinux仮想マシンをAzure上に作成する一連のプロセスは、比較的簡単に行える。一度仮想マシンを起動できれば、その上で様々なソフトウェアパッケージをインストールしたり、ウェブサービスをホスティングしたり、Linuxコマンドを学習したりと、活用の幅は大きく広がるだろう。

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