Webエンジニア向けプログラミング解説動画をYouTubeで配信中!
▶ チャンネル登録はこちら

【ITニュース解説】Zoho CRM too complicated? Six documented ways to simplify it

2026年10月16日に「Dev.to」が公開したITニュース「Zoho CRM too complicated? Six documented ways to simplify it」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

Zoho CRMが複雑に感じるのは、全ユーザーがすべての情報を見るためだ。Zoho CRMは、ユーザーごとに必要な情報のみを表示させる機能を持つ。レイアウト、表示ルール、フィールド権限、カスタムビューなどを活用し、各担当者が見るべき画面や項目を限定することで、システムは使いやすくなる。

ITニュース解説

Zoho CRMのような顧客関係管理(CRM)システムは、多くの情報や機能が詰まっているため、時には複雑で使いにくいと感じることがある。特に、システムを使うすべての人があらゆる情報を見ることができてしまう状況では、本当に必要な情報が埋もれてしまいがちだ。しかし、Zoho CRMには、ユーザーの役割や業務内容に合わせて、表示する情報や操作できる範囲を細かく調整できる便利な機能が多数備わっている。これらの機能を活用すれば、システムをシンプルにし、誰もが効率的に作業を進められるようになる。

まず、「異なるチームに異なるレイアウトを与える」機能は、一つのモジュール、つまり顧客情報や案件情報といった特定の種類のデータに対して、複数の異なる表示形式を設定できるものだ。例えば、営業チームとサポートチームでは、顧客情報で確認したい項目や入力したい項目が異なるだろう。この機能を使えば、営業チーム向けには営業に必要なフィールド(入力欄)やセクション(情報のまとまり)だけを表示し、サポートチーム向けにはサポートに必要なフィールドやセクションだけを表示させることができる。これは、各ユーザーの「プロファイル」(役割や権限のまとまり)に特定のレイアウトを割り当てることで実現する。この設定には「モジュールカスタマイズ」という特別な権限が必要で、利用できるエディション(Zoho CRMの製品プラン)が限られる場合もあるため、事前に確認が必要だ。

次に、「必要な時だけフィールドを表示する」機能では、特定の条件に基づいてフィールドやセクションの表示・非表示を切り替えたり、必須項目にしたりできる。例えば、案件登録時に「案件種別」として「新規顧客」を選択した場合にのみ、「紹介元」というフィールドが表示されるように設定できる。これにより、無関係なフィールドが常に表示されてユーザーを混乱させたり、誤った入力を誘発したりするのを防ぐ。この機能は「レイアウトルール」と呼ばれ、入力された値に応じて動的に表示内容を調整するため、より直感的な操作感を提供する。ただし、設定できるルールの数には上限があり、ウェブフォームから取り込んだデータや、リードから顧客に変換されたレコードには適用されないという制約がある点には注意が必要だ。

さらに、「プロファイルごとにフィールドの表示を制御する」機能は、特定のフィールド(例:売上金額)に対して、ユーザーのプロファイル(役割)ごとに「読み書き可能」「読み取り専用」「表示しない」といった詳細なアクセス権限を設定できる。例えば、一般の営業担当者には「読み書き可能」とし、マネージャーには「読み取り専用」でしか見せないようにしたり、全く関係のない部署の従業員にはそのフィールド自体を「表示しない」と設定したりできる。これにより、機密情報の漏洩リスクを減らし、各ユーザーが自分の職務に必要な情報だけに集中できるようになる。「表示しない」と設定しても、そのフィールド自体がシステムから削除されるわけではないので、必要な時に再度表示することも可能だ。

「適切なフィールドのみを必須にする」ことも、システムを使いやすくするための重要なポイントだ。入力項目が多すぎると、ユーザーは入力自体を面倒に感じ、適当な値を入力したり、入力漏れを引き起こしたりすることがある。この機能を使えば、レイアウトやレイアウトルールと組み合わせて、本当に必要な時だけ特定のフィールドを必須項目に設定できる。例えば、ある業務プロセスでは「顧客の業種」が必須だが、別の業務プロセスでは必須ではない、といった柔軟な設定が可能だ。実践的には、レコード(一件一件のデータ)に対してユーザーが次のアクションを起こすために本当に必要なフィールドだけを必須にすることが推奨される。余計な必須項目は、システムに不要なデータが蓄積される原因となる。

「カスタムビュー」は、ユーザーが自分でデータの表示形式をカスタマイズできる機能だ。特定の条件(例:自分の担当する案件、今週期限のタスクなど)に合致するデータだけを抽出し、さらに表示させたい列(フィールド)を選択して、自分だけのリストを作成できる。このビューは自分だけが使うことも、特定のチームメンバーや全員と共有することも可能だ。これにより、毎日見るべき情報が瞬時に表示され、必要なデータを探し回る手間が省ける。Zoho CRMでは、横スクロールが発生しないように、表示する列の数を10列未満に抑えることが推奨されている。

最後に、「カンバンビューとキャンバスビュー」は、データの見せ方をさらに視覚的に改善する機能だ。「カンバンビュー」は、リードのステータスや案件のステージといった特定のフィールドの値に基づいて、カード形式でデータをグループ化して表示する。これにより、各案件の進捗状況を一覧で把握しやすくなり、次のアクションを視覚的に判断できる。例えば、未対応、対応中、完了といったステージごとに案件カードが並び、ドラッグ&ドロップでステージを移動させることも可能だ。モジュールごとに複数のカンバンビューを作成でき、エディションによって作成できる数に違いがある。「キャンバスビュー」は、レコードの表示をリスト、タイル、テーブルといった形式で、より自由にデザインできる機能だ。管理者やカスタムビューの管理権限を持つユーザーが作成し、企業のブランドイメージに合わせたレイアウトや、特定の業務フローに最適化された表示を実現できる。これにより、単なるデータの羅列ではなく、より魅力的で分かりやすい形式で情報を提示できるようになる。

これらの機能を活用してZoho CRMをシンプルにするための実践的なアドバイスもある。まず、各役割のユーザーが毎日何を開いて作業するかを把握し、それに合わせたカスタムビューを一つずつ作成することから始めるのが良い。次に、誰も使っていないフィールドや、特定の役割には不要なフィールドを、他の設定に手を付ける前にプロファイルごとに「表示しない」と設定してしまう。レイアウトは、個人ごとではなく、本当に異なる業務プロセスが存在する場合にのみ作成し、一つのレイアウトが複数の役割をカバーできるように工夫する。システム変更は一度に一つのモジュール(例:顧客情報だけ、案件情報だけ)に限定し、事前にチームに変更内容を伝えておくことが重要だ。そして、キャンバスビューのような視覚的なカスタマイズは、フィールドやレイアウトの設定がきちんと整理されてから、最後に取り組むのが効率的だ。

これらの機能を適切に利用することで、Zoho CRMはただのデータ管理ツールではなく、各ユーザーにとって本当に使いやすく、業務効率を大幅に向上させる強力なパートナーとなるだろう。システムエンジニアを目指す者として、このような「ユーザー体験の向上」を意識したシステム設計やカスタマイズの考え方は非常に重要だ。

関連コンテンツ

関連ITニュース