【ITニュース解説】DUNS Number for Google Play: What It Is and How to Get One
2026年10月03日に「Dev.to」が公開したITニュース「DUNS Number for Google Play: What It Is and How to Get One」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
DUNS Numberは、Google Playで組織アカウント開設時に必要な企業識別番号だ。取得すれば個人アカウントに課される「12人・14日間テスト」をスキップできる。ただし法人格が必要で、取得に時間がかかる。既存事業者には推奨されるが、個人開発者はテストを経る方が手軽な場合もある。
ITニュース解説
Google Playで自分の作ったアプリを多くの人に届けたいと考えるシステムエンジニアの卵にとって、開発者アカウントの開設は最初の大きなステップの一つだ。この時、「個人アカウント」と「組織(法人)アカウント」という二つの選択肢があることを知っておく必要がある。そして、組織アカウントを選択する際に登場するのが「DUNSナンバー」という、一見すると聞き慣れないけれど非常に重要な識別番号だ。
DUNSナンバーとは「Data Universal Numbering System」の略で、米国に本拠を置く信用情報会社Dun & Bradstreet(ダン&ブラッドストリート、D&B)が企業に割り当てる9桁の固有番号のことである。これは税金に関する番号でもなければ、事業を行うための許可証でもない。例えるなら、企業版の公開された身分証明書のようなもので、世界中の政府機関や大企業、GoogleやAppleのようなプラットフォームが、特定の企業が実際に存在し、正しく登録されているかを確認するために利用する。Google Play開発者アカウントの認証プロセスにおいても、組織としてアカウントを作成する際に、このDUNSナンバーの提出が求められるのだ。Googleは提出されたDUNSナンバーと、D&Bのデータベースに登録されている組織名や住所を照合することで、その組織の実在性を確認する。
なぜ、このDUNSナンバーがこれほど注目されているかというと、Google Playの新しいルールが関係している。2023年11月13日以降に開設された個人開発者アカウントでは、アプリをGoogle Playストアで公開する前に、最低12人のテスターによる14日間のクローズドテストを完了することが義務付けられた。これは、アプリの品質保証や悪意のあるアプリの公開を防ぐための措置だが、新規開発者にとっては、テスト参加者を集めるという一つのハードルになる。しかし、組織アカウントの場合、現状ではこの12テスター要件が免除されるという点が、DUNSナンバーが再び脚光を浴びる理由となっている。つまり、組織アカウントを開設し、DUNSナンバーを登録することで、個人アカウントでは必要となるクローズドテストの手間と時間をスキップできる可能性があるのだ。
DUNSナンバーを取得するには、いくつかの条件がある。まず、法的な事業実体を持っている必要がある。これは国によって異なるが、株式会社や有限責任会社(LLC)、または正式に登録された個人事業主などが該当する。趣味のプロジェクトや、法的な形式を持たない活動ではDUNSナンバーを取得することはできない。もしすでに自身の会社や事業が登録されているのであれば、最初にDun & Bradstreetのウェブサイトで自分の会社がすでに登録されているか検索してみると良い。公共の登録情報からD&Bがすでにレコードを作成している場合もあり、その際は既存のナンバーを検索し、詳細情報が最新であることを確認するだけで済むこともある。
DUNSナンバーのリクエストは、Dun & Bradstreetから無料でできる。Google Playのヘルプページには、この検索およびリクエストの流れへのリンクが掲載されており、自分の国に適したフォームへ案内してくれるため、ここから始めるのが最も安全な方法である。申請フォームでは、事業登録に記載されている通りの正式名称、登録住所、電話番号、連絡担当者の氏名などを正確に入力する必要がある。もしD&Bに登録されている情報と、Google Play Consoleに入力する情報にわずかな違いでもあれば、認証プロセスが滞る原因となるため、細心の注意を払って入力することが大切だ。
申請後、無料でDUNSナンバーを取得する場合、数週間かかることを覚悟しておく必要がある。D&Bの案内では、最長で30営業日かかる可能性が示されており、国によってはもっと早く取得できる場合もあるが、待つ時間は避けられない。急ぎの場合は有料の迅速サービスもあるが、個人アカウントで必要なクローズドテストが約2週間で完了することを考えると、緊急性がない限り、無料ルートで待つことも一つの選択肢となるだろう。
DUNSナンバーを取得したら、組織開発者アカウントを作成する際、または既存の組織アカウントで認証を求められた際に利用する。Googleは、DUNSナンバーの確認に加えて、追加の書類を要求したり、連絡先のメールアドレスや電話番号の認証を求めたりする場合がある。ここでも重要なのは、D&Bに登録した情報、Google Play Consoleの情報、そして公開される開発者プロフィールに表示されるビジネス情報がすべて完全に一致していることだ。一点実用的な注意点として、組織アカウントはGoogle Playのユーザーに対して、組織の詳細情報を公開する。もし自宅を事業の登録住所としている場合、その情報が一般に公開されることに抵抗がないか、事前にしっかりと考えておく必要がある。
では、システムエンジニアを目指す初心者が、どちらのルートを選ぶべきか。もし、すでに正式に登録された事業を運営しているのであれば、DUNSナンバーを取得して組織アカウントを開設するのが賢明な選択だろう。これにより、新しいテスター要件をスキップできるだけでなく、ストア上でより信頼性が高く、確立された組織として見られる可能性もある。
しかし、もしあなたがまだ会社を設立していない個人開発者で、初めてのアプリを一つ公開しようとしているのであれば、まずは個人アカウントを選び、クローズドテストを実施する方が現実的な場合が多い。会社を設立するには手間、費用、そして多くの書類作成が必要となる。それらに比べれば、アプリのクローズドテストを約2週間行う方が、労力は少ないだろう。さらに、このテスト期間を通じて実際のユーザーからのフィードバックを得られるため、アプリの改善にもつながるという大きなメリットもある。このクローズドテストを効率的に進めるためのサービスとして、PeerPlayのように開発者同士が互いのアプリをテストし合うプラットフォームも存在する。自分で12人のテスターを探すのが難しいと感じる場合には、そういったサービスを利用することも検討できる。
最終的に、DUNSナンバーを取得して組織アカウントを開設するか、個人アカウントでクローズドテストを実施するかは、あなたの現在の状況と、将来的な開発活動の展望によって決まる。それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分にとって最適な道を選ぶことが、Google Playでのアプリ公開成功への第一歩となるだろう。