【PHP8.x】CREATE_TEMP_TABLE定数の使い方

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1<?php
2
3/**
4 * SQLite3::CREATE_TEMP_TABLE 定数を使用して、一時的なカスタム関数を登録し、
5 * SQLの 'CREATE TEMPORARY TABLE' 文を用いて一時テーブルを操作するサンプルコードです。
6 *
7 * SQLite3::CREATE_TEMP_TABLE 定数は、SQLite3::createFunction() メソッドのフラグとして使用され、
8 * 登録される関数が一時オブジェクトとして扱われることを示します。
9 * 一時オブジェクトは、データベース接続が閉じられると自動的に破棄されます。
10 *
11 * @return void
12 */
13function handleSqliteTempTableAndFunction()
14{
15    // インメモリデータベースに接続します。
16    // ':memory:' を指定すると、データベースはメモリ上に作成され、
17    // PHPスクリプトの実行が終了するか、接続が閉じられると自動的に削除されます。
18    $db = new SQLite3(':memory:');
19    echo "インメモリデータベースに接続しました。\n\n";
20
21    // SQLite3::CREATE_TEMP_TABLE フラグを使用して、一時的なカスタム関数を登録します。
22    // この関数 'my_uppercase_temp' は「一時オブジェクト」として登録され、
23    // データベース接続が閉じられると自動的に破棄されます。
24    // 注意: このフラグは、関数が「一時テーブルでのみ使用可能」という制約をかけるものではなく、
25    // その代わりに関数のライフサイクルが接続に紐付く「一時的」なものになることを示します。
26    $functionName = 'my_uppercase_temp';
27    $db->createFunction(
28        $functionName,
29        function ($value) {
30            return strtoupper($value);
31        },
32        1, // 引数の数
33        SQLITE3_ANY | SQLite3::CREATE_TEMP_TABLE // 任意の型の引数を受け入れ、一時オブジェクトとして登録
34    );
35    echo "カスタム関数 '{$functionName}' を一時オブジェクトとして登録しました。\n";
36    echo "この関数はデータベース接続が閉じられると自動的に破棄されます。\n\n";
37
38    // SQLの 'CREATE TEMPORARY TABLE' 文を使用して一時テーブルを作成します。
39    // 一時テーブルは、現在のデータベースセッションの間だけ存在し、セッション終了時に自動的に削除されます。
40    $db->exec('CREATE TEMPORARY TABLE temp_items (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT)');
41    echo "一時テーブル 'temp_items' を作成しました。\n";
42
43    // 一時テーブルにデータを挿入します。
44    $db->exec("INSERT INTO temp_items (name) VALUES ('apple')");
45    $db->exec("INSERT INTO temp_items (name) VALUES ('banana')");
46    echo "一時テーブルにデータを挿入しました。\n\n";
47
48    // 一時テーブルからデータを読み取り、登録したカスタム関数を使用します。
49    echo "--- 一時テーブル 'temp_items' からデータを読み取り、カスタム関数 '{$functionName}' を適用 ---\n";
50    $result = $db->query("SELECT id, {$functionName}(name) AS processed_name FROM temp_items");
51    while ($row = $result->fetchArray(SQLITE3_ASSOC)) {
52        echo "ID: {$row['id']}, 処理された名前: {$row['processed_name']}\n";
53    }
54    echo "\n";
55
56    // 永続的なテーブルを作成し、登録したカスタム関数が通常のテーブルでも使用できることを示します。
57    // 関数自体は一時オブジェクトですが、呼び出しは通常のテーブルからも可能です。
58    $db->exec('CREATE TABLE permanent_items (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT)');
59    echo "永続テーブル 'permanent_items' を作成しました。\n";
60    $db->exec("INSERT INTO permanent_items (name) VALUES ('cherry')");
61    echo "永続テーブルにデータを挿入しました。\n\n";
62
63    echo "--- 永続テーブル 'permanent_items' からデータを読み取り、カスタム関数 '{$functionName}' を適用 ---\n";
64    $result = $db->query("SELECT id, {$functionName}(name) AS processed_name FROM permanent_items");
65    while ($row = $result->fetchArray(SQLITE3_ASSOC)) {
66        echo "ID: {$row['id']}, 処理された名前: {$row['processed_name']}\n";
67    }
68    echo "\n";
69
70    // データベース接続を閉じます。
71    // これにより、インメモリデータベース自体と、登録された一時カスタム関数が破棄されます。
72    $db->close();
73    echo "データベース接続を閉じました。インメモリデータベースと一時カスタム関数は破棄されました。\n";
74}
75
76// 定義した関数を実行します。
77handleSqliteTempTableAndFunction();

PHPのSQLite3::CREATE_TEMP_TABLEは、SQLiteデータベースを操作するSQLite3クラスで提供される定数です。引数はなく、内部的には整数値ですが、この定数自体が特定の機能を持つわけではありません。主な役割は、SQLite3::createFunction()メソッドでカスタム関数を登録する際に、その関数の特性を指定する「フラグ」として使用されることです。

この定数を指定して登録されたカスタム関数は、一時的なオブジェクトとして扱われます。これにより、データベースへの接続が閉じられた際に、そのカスタム関数も自動的に破棄されるようになります。サンプルコードでは、my_uppercase_tempというカスタム関数を一時的に登録し、データベースの接続が終了するとともにこの関数も消滅することを示しています。

SQLite3::CREATE_TEMP_TABLEフラグは、SQL文のCREATE TEMPORARY TABLEで作成される一時テーブルとは概念が異なります。このフラグはあくまでカスタム関数のライフサイクルを制御するもので、その関数は一時テーブルだけでなく、永続的なテーブルに対しても適用可能です。データベース接続期間中のみ有効なカスタム関数を作成したい場合に活用され、リソースの適切な管理に役立ちます。