【ITニュース解説】Building an Enterprise-Grade Tags Input Component with ShadCN UI + React
2025年09月03日に「Dev.to」が公開したITニュース「Building an Enterprise-Grade Tags Input Component with ShadCN UI + React」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
ITニュース概要
Reactでタグ入力コンポーネントを構築する方法を紹介。ShadCN UIとReact Hook Formを使い、カスタマイズ可能で、キーボード操作、バリデーション、アニメーションに対応。lucide-reactなどの依存関係をインストール後、ShadCNのコンポーネントを追加し、Tags Inputコンポーネントをコピー。React Hook Formと組み合わせて使用し、様々なスタイルやテーマ、最大タグ数、重複防止などのカスタマイズが可能。
ITニュース解説
現代的なWebアプリケーションでは、スキル、カテゴリ、ラベルなどのタグ管理が一般的な要件となる。しかし、既存のタグ入力コンポーネントは単純すぎたり、エンタープライズレベルのユースケースに対応できる柔軟性が不足している場合がある。この記事では、ShadCN UIとReactを基盤とした、高度にカスタマイズ可能でアクセシビリティに配慮したTags Inputコンポーネントの構築について解説する。
このコンポーネントは、以下の技術スタックで構築されている。React 18以上、TypeScript、React Hook Form、Framer Motion、ShadCN/UI + TailwindCSS。
このTags Inputコンポーネントを導入するメリットは、エンタープライズレベルの検証機能(React Hook Formを使用)、キーボードによるシームレスな操作性(Enter/Backspaceキーでのナビゲーション)、Framer Motionによる滑らかなアニメーション、ShadCN/UIとの互換性、そして完全なアクセシビリティ(ARIA準拠)が挙げられる。
導入手順は以下の通り。まず、必要な依存関係をインストールする。
npm install lucide-react class-variance-authority clsx tailwind-merge cmdk framer-motion react-hook-form
次に、必要なShadCNコンポーネントを追加する。
npx shadcn@latest add form input badge
最後に、Tags Inputコンポーネントをプロジェクトにコピーする。
cp components/tags-input-field.tsx your-project/src/components/
コンポーネントの基本的な使用例を示す。React Hook FormとTagsInputFieldコンポーネントを組み合わせた例である。
1import { TagsInputField } from "@/components/tags-input-field"; 2import { useForm, FormProvider } from "react-hook-form"; 3 4function MyForm() { 5 const form = useForm({ 6 defaultValues: { 7 skills: [], 8 }, 9 }); 10 11 return ( 12 <FormProvider {...form}> 13 <form onSubmit={form.handleSubmit(console.log)}> 14 <TagsInputField 15 name="skills" 16 label="Skills" 17 placeholder="Enter your skills" 18 /> 19 </form> 20 </FormProvider> 21 ); 22}
この例では、useFormフックを使用してフォームの状態を管理し、FormProviderでコンテキストを提供する。TagsInputFieldコンポーネントは、name、label、placeholderの各プロパティを受け取り、フォームに統合される。
このTags Inputコンポーネントの主な機能は以下の通り。バリアントとテーマによるサイズ、色、レイアウトの簡単な変更、React Hook Formによる組み込みのエラーメッセージ、Enter/Backspaceキーによるタグの追加/削除、ShadCNのform, input, badgeコンポーネントとのネイティブな連携、最大タグ数の設定、重複防止、サジェストの有効化などのカスタマイズオプション、そしてスクリーンリーダー向けのARIA準拠によるアクセシビリティ対応。
このコンポーネントは、ShadCN/UIを使用するReactアプリケーションにおいて、すぐに利用できるTags Inputを必要とする場合に、多くのボイラープレートコードを削減できる。
今後の開発として、オートコンプリートサジェストやドラッグアンドドロップによる並べ替え機能の追加が検討されている。これらの機能は、ユーザーエクスペリエンスをさらに向上させる可能性がある。このコンポーネントはGitHubリポジトリで公開されており、フィードバックや貢献を歓迎している。
システムエンジニアを目指す初学者にとって、このコンポーネントは、React、TypeScript、UIライブラリ(ShadCN/UI)、フォーム管理(React Hook Form)、アニメーション(Framer Motion)などの技術を組み合わせた実践的な例として学ぶことができる。また、アクセシビリティを考慮したコンポーネント設計の重要性も理解できる。このコンポーネントを使用することで、Webアプリケーション開発におけるタグ管理の効率化を図り、より高度な機能の実装に集中できるようになる。