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【ITニュース解説】From $820 to $92: How A Startup Cut Cloud Costs by 88%

2025年09月25日に「Dev.to」が公開したITニュース「From $820 to $92: How A Startup Cut Cloud Costs by 88%」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

クラウド費用高騰に悩むスタートアップが、88%の大幅削減を実現した。不要なインフラ構築を避ける、リソースを適切なサイズにする、非稼働時に停止する、割引プランを利用する、キャッシュを活用する、データ転送を削減するなど、具体的な10の対策でコストを劇的に抑えられる。

ITニュース解説

クラウドサービスは、迅速なシステム構築と高い拡張性を提供する一方で、利用料金が予想以上に膨らむことがある。特にスタートアップや小規模な開発チームでは、製品の成長スピードにコスト管理が追いつかず、月々の請求額が急増してしまうケースが少なくない。しかし、ほとんどのクラウドコストの問題は、適切な対策を講じることで解決可能だ。あるスタートアップは、これらの対策を実践することで、月額利用料を約88%削減することに成功したという。ここでは、その具体的な対策を解説する。

まず一つ目は、小規模チームにおける過剰設計の回避だ。システム開発の初期段階で、まだ利用者が少ないにも関わらず、本番稼働を想定した大規模なインフラ環境を、開発やテストといった非本番作業に適用すると、必要以上に高額な費用が発生する。例えば、継続的インテグレーションや継続的デリバリー(CI/CD)のパイプライン実行のためだけに、高性能なAmazon EKSのようなKubernetesクラスター(コンテナ管理システム)を準備するのは典型的な無駄遣いだ。このような非本番タスクには、KindやMinikubeといった軽量なローカルKubernetes環境、またはマネージドCI/CDサービスを利用することで、必要な時に必要なリソースだけを使い、コストを抑えられる。高額なKubernetesクラスターは、重要な本番ワークロードに集中して活用すべきだ。

二つ目は、インスタンス(仮想サーバー)の適切なサイズ選定だ。クラウド上の仮想サーバーが、その処理能力のわずか20%程度しか使われていないような状況は、無駄なコストを支払っていることになる。これを解決するには、まずはサーバーのCPU利用率やメモリ使用率といった実際の利用状況を監視し、その状況に合わせて、より小さなインスタンスタイプに変更することが重要だ。また、システムへのアクセス状況に応じて自動的にサーバーの数を増減させるオートスケーリング機能を活用することで、常に最適なリソースで運用し、不要な費用を削減できる。毎月定期的にインスタンスの利用状況を見直す習慣も効果的だ。

三つ目は、スケジューリングツールの導入だ。非重要なリソース、例えば開発環境のデータベースやステージング環境の仮想マシンは、夜間や週末など利用しない時間帯は停止させるべきだ。これらのリソースは停止している間は料金が発生しないため、コスト削減に直結する。AWS Instance SchedulerやAzure Automation、GCP Schedulerといった各クラウドプロバイダーが提供するスケジューリングツールを利用することで、手動での操作忘れを防ぎ、自動的にリソースの停止と起動を設定できるため、運用コストを効率的に削減できる。

四つ目は、開発環境やステージング環境といった非本番環境の自動シャットダウンの徹底だ。これらの環境は本番環境とは異なり、24時間365日稼働している必要はない。しかし、多くのチームがこれらの環境を停止し忘れてしまい、無駄な料金を払い続けている実態がある。対策として、夜間や週末に自動的に停止・起動するスケジュールを設定するか、CI/CDパイプラインと連携して、必要な時にだけ一時的に環境を構築し、作業が完了したら自動的に破棄するエフェメラル環境を利用する方法がある。これにより、リソースのアイドル時間を最小限に抑え、コスト効率を高めることができる。

五つ目は、割引オプションの賢い活用だ。クラウドサービスでは、通常料金以外にも様々な割引プランが提供されており、これらを賢く活用することで大幅なコスト削減が可能だ。例えば、長期にわたって安定して稼働する予測可能なデータベースサーバーやアプリケーションサーバーなどのワークロードには、予約インスタンス(Reserved Instances)を事前に購入することで、通常よりも大幅な割引を受けられる。一方、処理の中断を許容できるバッチ処理、データ分析、CI/CDの実行などには、スポットインスタンス(Spot Instances)やプリエンプティブルインスタンス(Preemptible Instances)といった、クラウドプロバイダーの余剰リソースを利用する非常に安価なオプションを活用できる。これらをワークロードの特性に合わせて適切に使い分けることが、効果的なコスト管理につながる。

六つ目は、データ転送(アウトバウンド)コストの削減だ。クラウドサービスでは、データを異なるリージョン(地域)間で転送する際や、クラウドからインターネットなどの外部へデータを送信する際に高額な費用が発生する場合がある。例えば、あるサービスがログデータを分析のために別のリージョンに転送していた結果、多額の転送料金が発生していた事例がある。このコストを削減するには、関連するサービスを可能な限り同じリージョン内に配置し、リージョンをまたいだ不必要なデータ転送を避けることが重要だ。また、静的なウェブサイトのコンテンツ配信にはCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を利用し、ログデータは転送前に圧縮したり、まとめて転送したりすることで、データ転送量を減らしコストを抑えられる。

七つ目は、キャッシュの積極的な利用だ。同じデータを何度もサーバーで処理して提供したり、ストレージから読み込んだりするよりも、一度読み込んだデータをキャッシュ(一時的に保存)して再利用する方が、コンピューティングリソースとネットワーク帯域の使用量を大幅に削減でき、結果的にコスト削減につながる。ウェブサイトの静的コンテンツにはCDNを、頻繁にアクセスされるデータベースのデータなどにはRedisのようなインメモリキャッシュサービスを、アプリケーション内部で一時的にデータを保持するにはインメモリキャッシュなどを利用することで、システムの負荷を下げつつ、費用を削減できる。

八つ目は、Infrastructure as Code(IaC)の活用だ。手動でクラウドインフラを構築・設定すると、誤って不要なリソースを作成してしまったり、リソースのサイズ設定を間違えたり、使わなくなったリソースを削除し忘れたりするリスクが高まる。IaCは、Terraform、AWS CloudFormation、Pulumiといったツールを使って、コードでインフラの構成を定義する手法だ。これにより、インフラの構築が自動化され、常に一貫性のある、適切なサイズのリソースをデプロイできるようになる。また、コードで管理することで、何が構築されているかを明確に把握でき、意図しないリソースの作成や過剰な費用発生を防ぐことにつながる。

九つ目は、「ゾンビリソース」の特定と排除だ。使われなくなった古いテストサーバー、忘れ去られたストレージバケット、未使用のIPアドレスなどは、システム運用に寄与しないにも関わらず、ひっそりと料金を発生させ続けている。これらは「ゾンビリソース」と呼ばれ、気づかないうちにコストを増大させる原因となる。定期的に、例えば週に一度、稼働しているリソースを確認し、その存在理由が60秒以内に説明できないようなリソースは、停止させるか削除の対象として明確に管理することが重要だ。これにより、見過ごされがちな隠れたコストを削減できる。

最後の一つは、予算とアラートの設定と厳守だ。コスト管理において最も基本的な予防策は、費用が予算を超過しそうになった場合に、事前にチームに通知する仕組みを導入することだ。多くのチームが予算アラートを任意のものと見なしがちだが、費用のアラートはシステムの障害と同じくらい重要視すべきだ。Slackやメールを通じてチームに通知し、さらにそのアラートに対して誰が責任を持ち、どのような対応を取るかを明確にすることで、費用が管理不能な状態に陥ることを未然に防ぎ、迅速な対応を促すことができる。

これらの対策を講じることで、多くの場合、短期間で20%から50%ものクラウドコスト削減が期待できる。あるスタートアップでは、これらの改善を導入した結果、月額費用をほぼ半分にまで削減し、その浮いた資金を人材採用や製品改善に充てることができたという。クラウドコストの管理は魔法ではなく、日々の規律と継続的な改善にかかっている。他社の失敗から学び、自社のクラウド費用が経営を圧迫しないように、これらの対策を実践することが重要だ。

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