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【ITニュース解説】has_tokens: true is a boolean. 476 of 791 have no market behind them.

2026年09月22日に「Dev.to」が公開したITニュース「has_tokens: true is a boolean. 476 of 791 have no market behind them.」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

CoinMarketCapのAPIで「has_tokens: true」と示されるトークン化資産の約60%が、実際にはCMCが市場を追跡していないと判明した。著者はこの実態を検証するツールを開発し、APIデータ表示と市場の状況に乖離があることを指摘した。

ITニュース解説

このニュース記事は、仮想通貨やブロックチェーンの世界で注目されている「トークン化された実世界資産(Real World Assets、RWA)」に関する重要な問題と、それを分析するためのツールの開発について解説している。具体的には、仮想通貨情報の大手サイトであるCoinMarketCap (CMC) が提供するデータに焦点を当て、一部のトークン化された資産が、実際には市場で活発に取引され、CMCによって追跡されているとは言えない状況にあることを明らかにしている。

まず、RWAとは何かから説明する。RWAとは、不動産、株式、債券、金などの実世界に存在する資産を、ブロックチェーン技術を用いてデジタル化し、トークンとして発行したものである。これにより、これまでの伝統的な金融市場では難しかった少額での取引、24時間365日の取引、透明性の向上、国際的な流動性の促進などが期待されている。CMCは、このようなRWAに関する情報も新たにAPI(データのやり取りをするための窓口)を通じて提供し始めている。

このニュース記事の筆者は、CMCのRWA APIを利用して、ある資産がトークン化されているかどうかを示す「has_tokens: true」というフラグを持つ銘柄を調査した。しかし、これらの資産の一部には、価格、時価総額、24時間取引量といった、市場での活動を示す重要なデータが「null」(存在しない)と表示されるケースがあることに気づいた。これは「トークン化されている」と表示されているにもかかわらず、実際にはCMCが市場での動きを追跡できていない、あるいは追跡するに値する市場活動がないことを意味する。

筆者はこの現象を詳しく調査するため、「Shelfware」という小さなツールを開発した。このツールの目的は、「has_tokens: true」と表示されながらも、CMCが追跡する市場を持たないトークン化された資産がどれくらい存在するのかを数え上げることにある。

この調査で非常に重要な学びがあった。当初、筆者はこれらの「null」と表示される資産を「一度も取引されていない(never traded)」と考えていた。しかし、これは誤りであったことがツールの開発過程で判明した。CMCが提供する別のAPIエンドポイントには、個々のトークンに関する詳細情報があり、そこには「status」(状態)という項目が存在する。この「status」が「untracked」(追跡されていない)となっている場合、それはCMCが定める市場追跡の基準を満たしていないことを意味する。つまり、他の場所で取引されている可能性はあるが、CMCはその市場を公式に追跡していない、ということである。「一度も取引されていない」という断定的な表現は、データが裏付けない世界全体についての主張であったため、筆者はこの表現を「CMCが追跡する市場がない(no CMC-tracked market)」という、より正確な表現に訂正した。この修正は、データが示す範囲を正確に理解し、それを適切に表現することの重要性を示している。

Shelfwareツールは、CMCのRWA APIと、個別の暗号通貨トークンのステータスを提供するAPIの二つの異なる情報源を組み合わせることで機能する。RWA APIは、不動産や株式といった元の資産がトークン化されているか(「has_tokens: true」)どうかを教えてくれる。一方、暗号通貨APIは、その元の資産から発行された個々のトークン(ラッパーと呼ばれる)の現在の状態(例えば「untracked」や「active」など)を教えてくれる。ツールはこれらの情報を結合し、「has_tokens: true」と表示される資産の中で、その資産から発行された全てのトークンが「untracked」であるケースを識別する。

具体的な分析結果として、CMCが「has_tokens: true」とフラグ付けした791の資産のうち、476件(全体の約60.2%)が、CMCによって追跡される市場を持つトークンを一つも持っていないことが明らかになった。特に株式に限定すると、689件中437件(約63%)が同様の状況であった。これは、多くのトークン化された資産が、技術的には存在しているものの、主要な情報プラットフォームであるCMCからは市場活動が見えない「棚ざらし」状態にあることを示唆している。

筆者は、このツールをPythonで開発し、ソースコードをGitHubで公開している。ツールのコアとなるロジックは、「status == "untracked"」という条件を使ってトークンが「棚ざらし」状態にあるかを判断することだ。現在のところ、CMCのデータでは価格がnullであるトークンは全て「untracked」ステータスになっているが、将来的にこの関係が変わる可能性も考慮し、より根本的な「untracked」ステータスに基づいて判断するように設計されている。

また、Shelfwareはコマンドラインツールとしても利用できる。ユーザーは、例えば「MS」(モルガン・スタンレーのティッカーシンボル)のようなティッカーシンボルを入力するだけで、その企業のトークン化された資産に関する情報(発行元、ブロックチェーン、価格、ステータスなど)を瞬時に確認できる。APIキーがなくても利用可能であり、その場合は事前に取得されたデータスナップショットから情報が提供される。このように、データがどのように取得され、どのような信用情報に基づいているかを示す「レシート」情報も表示することで、情報の透明性を確保している。

この調査を通じて、CoinMarketCapのAPI自体にもいくつかの課題があることも指摘されている。例えば、「untracked」という状態はCMCの追跡範囲に関するものであり、必ずしも他の全ての取引プラットフォームでの状況を反映しているわけではない点。また、一部のRWA APIエンドポイントはAPIキーが必要だが、キーなしでの利用では一部情報が制限される点。さらに、CMCのAPIが一部のシンボルを正しく処理できない問題や、一部のトークンIDがCMCのどの公開APIでも解決できないといった技術的な問題も明らかになった。これらの課題や発見事項は、CMCのAPIチームへのフィードバックとしてまとめられ、APIの改善に役立てられる予定である。

このニュース記事は、APIを使ったデータ取得と分析、そしてデータの解釈と表現の正確性の重要性を示す良い事例だ。デジタル資産の世界では、表面的な情報だけでなく、その裏にあるデータの構造や意味を深く理解することが不可欠であることを教えてくれる。ユーザーはShelfwareのウェブサイトで実際にティッカーを入力し、提供される「エビデンスドロワー」で生データを確認することで、自身の目でこの分析結果を検証できる。

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