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【ITニュース解説】What happens when you run the Windows Memory Diagnostic tool?

2026年09月05日に「Engadget」が公開したITニュース「What happens when you run the Windows Memory Diagnostic tool?」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

PCの動作が遅い、アプリが落ちる、勝手に再起動するなどの問題はメモリの不具合が原因かもしれない。Windowsには問題解明に役立つ「メモリ診断ツール」が搭載されており、これを実行することでPCの不調の原因を特定できる。システムエンジニア初心者も知っておきたい基本機能だ。

ITニュース解説

パソコンの動作が不安定になる、例えばアプリケーションが突然終了する、フリーズする、あるいは何もしていないのに勝手に再起動するといったトラブルは、多くのユーザーが経験することだろう。こうした問題の背後には様々な原因が考えられるが、その一つに「メモリ(RAM)」の異常がある。Windowsメモリ診断ツールは、まさにこのメモリの問題を発見し、解決の糸口を見つけるためにWindowsに標準で搭載されている便利なツールだ。

メモリは、CPUが現在実行中のプログラムや、処理しているデータを一時的に保存する役割を担う非常に重要な部品である。ハードディスクやSSDがデータを永続的に保存する「長期記憶」だとすれば、メモリはCPUが高速にアクセスし、作業を行うための「短期記憶」のようなものだ。CPUは、アプリケーションを起動したり、ファイルを編集したりする際に、必要な情報をメモリに展開し、ここから直接読み書きを行う。もしメモリに異常があれば、CPUが正しいデータを読み書きできなくなり、その結果、プログラムの誤動作、データの破損、ひいてはシステム全体の不安定化につながる。パフォーマンスの低下、アプリケーションの頻繁なクラッシュ、そして予期せぬ再起動といった症状は、メモリの不調を強く示唆していることが多い。

Windowsメモリ診断ツールは、このようなメモリの問題が疑われる場合に、その健全性を検証するために利用される。このツールは、オペレーティングシステム(OS)が起動する前の段階でメモリをテストすることで、OSや他のアプリケーションの影響を受けずに、メモリ自体が物理的または論理的に損傷していないかを詳細にチェックする。

ツールの実行は非常に簡単だ。Windowsの検索バーに「メモリ診断」と入力すると、「Windowsメモリ診断」というデスクトップアプリが表示されるので、それを選択して起動する。起動すると、「コンピューターの再起動と問題のチェック(推奨)」または「次回の再起動時に問題のチェック」という二つの選択肢が表示される。メモリの診断はシステムが稼働していない状態で行う必要があり、OSをロードする前にメモリを検査するため、通常は「コンピューターの再起動と問題のチェック(推奨)」を選ぶことになる。これを選択すると、パソコンはすぐに再起動プロセスに入る。

再起動後、Windowsが起動する前に、画面には青い背景と「Windowsメモリ診断」の表示が現れる。これが診断モードだ。ツールはメモリの各領域に対して、複数の異なるテストパターンを適用し、正しくデータが書き込まれ、読み出せるかを検証する。例えば、メモリのすべてのビットを「1」にするテスト、すべてのビットを「0」にするテスト、あるいはランダムなデータを書き込んで、それが正確に読み出せるかをチェックするテストなどが行われる。これらのテストは、メモリチップ内の特定のセルが故障していないか、あるいは隣接するメモリセルへの干渉がないかなどを多角的に確認するために設計されている。診断は通常、数分から数時間かかることがあり、搭載されているメモリの容量や種類によって所要時間は変動する。この間、ユーザーは特に操作を行う必要はない。

診断が完了すると、パソコンは自動的にWindowsを再起動し、通常のデスクトップ画面が表示される。診断結果は、直接画面に表示されることは少なく、Windowsのシステムログに記録される。結果を確認するには、「イベントビューアー」という管理ツールを利用する。イベントビューアーを開き、「Windowsログ」の下にある「システム」を選択する。そして、右側の操作ペインにある「現在のログをフィルター」を選び、「イベントソース」のドロップダウンリストから「MemoryDiagnostics-Results」(または「メモリ診断結果」)を選択して適用する。ここに表示されるログエントリが診断結果だ。

もし結果に「メモリ診断テストでエラーが検出されました」というメッセージが表示された場合、それはメモリに問題があることを意味する。このような場合は、問題のあるメモリモジュールを交換することが一般的な対処法となる。複数のメモリモジュールが搭載されているPCの場合、一つずつ取り外して再度診断を実行することで、どのモジュールが故障しているかを特定できる可能性がある。自力での交換が難しい場合や、どのメモリを選べば良いか分からない場合は、専門のPCショップや修理業者に相談するのが賢明だ。

一方で、「メモリ診断テストでエラーは検出されませんでした」というメッセージが表示された場合、メモリ自体には異常がないと判断される。この場合、PCの不安定な動作の原因はメモリ以外の場所にある可能性が高い。例えば、ハードディスクやSSDの故障、グラフィックボードの不具合、CPUのオーバーヒート、OSのシステムファイルの破損、ドライバの問題などが考えられる。このツールはメモリの問題を切り分けるためのものなので、問題が解決しない場合は、さらに他の診断ツールやトラブルシューティングの手順に進む必要がある。

Windowsメモリ診断ツールは、システムエンジニアを目指す者にとって、PCの基本的なトラブルシューティングスキルの一つとして非常に重要だ。このツールを理解し、適切に活用することで、PCの不安定な動作の原因を効率的に特定し、効果的な解決策を見つける手助けとなる。メモリの健全性を早期に確認することは、PC全体の安定性を保ち、より深刻なシステムの損傷やデータ損失を防ぐためにも不可欠なステップだと言える。

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