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【ITニュース解説】I built a programming language that speaks Urdu, Turkish, and Spanish — from an Android phone

2026年10月09日に「Dev.to」が公開したITニュース「I built a programming language that speaks Urdu, Turkish, and Spanish — from an Android phone」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

英語が障壁となるプログラミング学習のため、母国語でコードを書ける「NexusLang」が開発された。Urdu、トルコ語、スペイン語に対応し、入力された母国語のキーワードを自動で英語構文に変換する。初心者が自国語でプログラミングを学び始め、英語へと移行できる画期的な学習ツールだ。

ITニュース解説

プログラミング言語のキーワードは基本的に英語であるため、英語を母語としない多くの人々にとって、学習の大きな障壁となっている。世界の大部分の人々にとって、プログラミングの第一歩で英語が求められることは、知識習得の壁だ。この課題に対し、プログラミングキーワードを学習者の母語で提供したらどうなるかという発想から、NexusLangという新しいプログラミング言語が誕生した。これは、英語の壁を越え、より多くの人々がプログラミングにアクセスできるようにすることを目指すプロジェクトだ。

NexusLangは、プログラミングキーワードを母語で記述できるオープンソースの自己完結型言語である。例えば、ウルドゥー語では「if」の代わりに「agar」を、トルコ語では「eğer」を、スペイン語では「si」と書ける。開発者は自分の母語で思考し、コードを書くことが可能だ。書かれたコードは内部で標準的な英語の構文に自動変換されるため、最終的には世界中で通用する形となる。現在、ウルドゥー語、トルコ語、スペイン語、英語の四つの言語パックが提供されており、それぞれ基本的なキーワードに対応する。

これまで、プログラミング学習を「包括的」にしようとするプロジェクトの多くは、開発ツールの使いやすさやエラーメッセージの親切さに焦点を当ててきたが、プログラムの根幹である「キーワード」自体は英語のままだった。NexusLangは、この根本的な障壁に直接挑む。その核心となる洞察は、プログラミングの「キーワード」は単なる「語彙」であり、「文法」とは異なるという点だ。文法の概念は普遍的だが、語彙は翻訳可能であるという考えに基づいている。

NexusLang v11は自己完結型で、既存言語に変換せず、独自のエンジンで直接ソースコードを動作させる。このエンジンは「Lexer(字句解析器)」「Parser(構文解析器)」「Interpreter(インタープリタ)」の三段階で構成される。Lexerがソースコードをトークンに分解し、Parserが抽象構文木(AST)を構築し、InterpreterがそのASTを実行する。母語のキーワードはトークン化の段階で対応する英語キーワードにマッピングされ、ASTは英語コードと同一となり、実行されるコードも標準的な意味を持つ。学習者は母語でプログラミングの基礎を学び、慣れたら英語キーワードにスムーズに移行でき、コードの書き直しは不要だ。

NexusLangは単なる実験的なツールではなく、実用的なプログラミング言語として豊富な機能を備える。変数、演算子、条件分岐、ループといった命令型プログラミングの基本要素をサポートする。関数定義、再帰、クロージャといった高度な機能も利用可能だ。リストや辞書、文字列などのデータ構造、そしてオブジェクト指向プログラミングのクラス、自己参照、コンストラクタなども実装されている。モジュールのインポート、ファイルの読み書き、エラー処理(try/catch)も提供され、母語で分かりやすいエラーメッセージが表示される。

このプロジェクトは、開発者自身がノートパソコンを持たず、アルゼンチンのAndroidスマートフォン一台で全てを構築したというユニークな背景を持つ。コンパイラ、パーサー、テストランナー、ウェブインターフェース、マーケットプレイスまで、全てのスタックがスマートフォン上のTermuxという環境で開発された。限られたリソースという制約が、より小さく、クリーンで、テストしやすいコードベースを生み出す結果となった。開発はゼロ予算だが、パキスタンの共同創業者とのパートナーシップにより、NexusShopというマーケットプレイスの事業展開も進む。言語パックは、パキスタンの技術学校でパイロット導入される予定だ。

現在、NexusLang Core、NexusVM、NexusBase、ウルドゥー語のRTL記述サポートは安定稼働し、NexusShopはパイロット段階だ。今後のロードマップには、NexusShopの本格運用、大学でのパイロットプログラム実施が含まれる。コミュニティからの貢献によるキーワードライブラリの拡充も計画されており、ヒンディー語、アラビア語などが検討されている。将来的には、パキスタンの技術機関でNexusLangが最初のプログラミング言語として導入され、アラビア語の追加、VSCodeなどの統合開発環境への拡張機能、WebAssemblyへのブリッジが検討されている。

開発者は、母語でのプログラミング言語がコンピュータサイエンスに真に貢献するのか、それとも学習者が数ヶ月で卒業する一時的な橋渡しに過ぎないのか、まだ結論は出ていないと述べる。しかし、英語の「if」を理解できずに立ち止まる代わりに、ウルドゥー語の「agar」を使って初めてプログラミングの論理を表現できる学習者が増えることは、プログラミング学習における「英語の壁」という障壁に対する小さな、しかし意味のある勝利だと確信している。このプロジェクトはMITライセンスで公開され、誰でも自由に利用し、貢献できる。

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