【PHP8.x】ISO8601定数の使い方

ISO8601定数の使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。

作成日: 2025年09月11日更新日: 2025年10月19日

基本的な使い方

ISO8601定数は、日付と時刻を国際標準規格であるISO 8601形式で表すためのフォーマット文字列を保持する定数です。ISO 8601は、日付と時刻を明確かつ厳密に表現するための国際的な標準であり、異なるシステムや国々の間で日付と時刻の情報を正確に交換するために広く利用されています。この定数は、例えば「YYYY-MM-DDTHH:MM:SS+HH:MM」のような形式で、日付、時刻、そしてタイムゾーンのオフセット情報までを一貫して表現するための文字列を保持しています。

この定数の主な用途は、PHPのDateTimeImmutableオブジェクトが保持する日付と時刻の情報を、ISO 8601標準に準拠した文字列として出力することです。具体的には、DateTimeImmutableオブジェクトのformat()メソッドにDateTimeImmutable::ISO8601を引数として渡すことで、オブジェクト内の日時情報がこの国際標準形式の文字列に変換されます。これにより、データベースへの日付時刻の保存、RESTful APIを介したデータ連携、またはログ出力など、日付と時刻の厳密な表現が求められる様々なシナリオにおいて、システム間での互換性と一貫性を確保できます。特に、タイムゾーンを考慮した正確な日付時刻の表現は、グローバルなシステム開発において非常に重要です。この定数は、PHP 8のDateTimeImmutableクラスに属しており、不変な日付/時刻オブジェクトを扱う際の標準的なフォーマットとして活用されます。

構文(syntax)


1<?php
2
3$dateTime = new DateTimeImmutable('2023-10-27 10:00:00');
4echo $dateTime->format(DateTimeImmutable::ISO8601);
5
6?>

引数(parameters)

戻り値(return)

戻り値なし

戻り値はありません

サンプルコード

PHP DateTimeImmutable::ISO8601 で日時をフォーマットする


1<?php
2
3/**
4 * DateTimeImmutable::ISO8601 定数を使用して、現在の日時を ISO 8601 形式で出力します。
5 *
6 * ISO 8601 は、日付と時刻の表現に関する国際標準です。
7 * この定数は、日付オブジェクトをこの標準形式の文字列にフォーマットするために使用されます。
8 */
9function displayCurrentDateTimeInIso8601(): void
10{
11    // 現在の日付と時刻を持つ DateTimeImmutable オブジェクトを作成します。
12    // DateTimeImmutable は変更不可な日付オブジェクトを提供します。
13    $currentDateTime = new DateTimeImmutable();
14
15    // DateTimeImmutable::ISO8601 定数を使用して、日付を ISO 8601 形式でフォーマットします。
16    // この定数は、ISO 8601 形式を表す特定のフォーマット文字列 ('Y-m-d\TH:i:sP') です。
17    $iso8601FormattedString = $currentDateTime->format(DateTimeImmutable::ISO8601);
18
19    // フォーマットされた ISO 8601 形式の日付と時刻を出力します。
20    echo "現在の ISO 8601 形式の日付と時刻: " . $iso8601FormattedString . PHP_EOL;
21}
22
23// 関数を実行して結果を表示します。
24displayCurrentDateTimeInIso8601();

PHPのDateTimeImmutable::ISO8601定数は、日付と時刻を国際標準であるISO 8601形式で表現するための特定のフォーマット文字列を提供します。ISO 8601形式は、日付と時刻の表現方法に関する国際的な取り決めであり、システム間でのデータ交換などに広く利用されます。

この定数自身には引数も戻り値もありません。しかし、DateTimeImmutableクラスのformat()メソッドに渡すことで、日付オブジェクトを指定されたISO 8601形式の文字列に変換する役割を担います。

サンプルコードでは、まず現在のシステム日時を表すDateTimeImmutableオブジェクトを作成しています。DateTimeImmutableは、一度作成されると内容が変更されない（不変である）日付オブジェクトです。次に、このオブジェクトのformat()メソッドにDateTimeImmutable::ISO8601定数を引数として指定し、ISO 8601形式の文字列を取得しています。これにより、例えば「2023-10-27T10:30:00+09:00」のような、国際標準に準拠した形式で現在の日時が出力されます。この定数を使用することで、複雑なフォーマット文字列を記述することなく、簡単に国際標準形式の日時表現を実現できます。

DateTimeImmutable::ISO8601は、日付オブジェクトを国際標準のISO 8601形式で文字列に変換するための「定数」です。これはDateTimeImmutableオブジェクトのformat()メソッドの引数として使用し、指定された形式の日時文字列を取得します。この定数単体では何もせず、format()メソッドと組み合わせて利用する点に注意してください。ISO 8601形式は、異なるシステム間で日付時刻データを正確にやり取りする際に非常に有用です。DateTimeImmutableクラスは変更できない不変オブジェクトのため、意図しない値の変更を防ぎ、安全な日付処理に貢献します。デフォルトのタイムゾーンはPHPの設定に依存するため、国際的なアプリケーションではDateTimeZoneクラスを用いた明示的なタイムゾーン指定を検討しましょう。

PHP ISO8601形式で現在日時を表示する


1<?php
2
3/**
4 * 現在の日時をISO 8601形式の文字列に変換して出力します。
5 * DateTimeImmutable::ISO8601 定数を使用して、標準的な形式で日時をフォーマットします。
6 *
7 * この関数は、システムエンジニアを目指す初心者が日付と時刻の国際標準形式である
8 * ISO 8601をPHPで扱う方法を理解するのに役立ちます。
9 */
10function displayCurrentDateTimeAsIso8601(): void
11{
12    // 現在の日時を表すDateTimeImmutableオブジェクトを作成します。
13    // DateTimeImmutableは、一度作成されると変更できない（不変な）日付時刻オブジェクトです。
14    $now = new DateTimeImmutable();
15
16    // DateTimeImmutable::ISO8601 定数を format() メソッドの引数として使用し、
17    // $now オブジェクトの日時をISO 8601形式の文字列に変換します。
18    // ISO 8601は、日付と時刻の表現に関する国際標準規格です。
19    $iso8601String = $now->format(DateTimeImmutable::ISO8601);
20
21    // 変換されたISO 8601形式の文字列を出力します。
22    echo "現在の日時（ISO 8601形式）: " . $iso8601String . PHP_EOL;
23}
24
25// 上記の関数を呼び出し、実行します。
26displayCurrentDateTimeAsIso8601();
27
28?>

このPHPのサンプルコードは、現在の日時をISO 8601という国際標準形式の文字列に変換して表示する方法を示しています。ISO 8601形式は、異なるシステム間での日時データ交換に広く使われる国際標準です。

まず、new DateTimeImmutable()で現在の日時を表す不変なオブジェクトを作成します。DateTimeImmutableは、一度作成されると内容が変更されないため、信頼性の高い日付時刻処理に適しています。

次に、このオブジェクトのformat()メソッドにDateTimeImmutable::ISO8601定数を引数として渡します。この定数は、日付と時刻をISO 8601形式（例: 2023-10-27T10:30:00+0900）でフォーマットするよう指示します。DateTimeImmutable::ISO8601は引数や戻り値を持たず、format()メソッドにその形式での文字列生成を指示する役割を果たします。

最終的に、変換されたISO 8601形式の文字列が画面に出力されます。このサンプルコードは、PHPで標準的な日時形式を扱う基礎を学ぶのに役立ちます。

このサンプルコードでは、DateTimeImmutable::ISO8601定数を使って現在日時をISO 8601形式の文字列に変換しています。この定数は、日付時刻オブジェクトのformat()メソッドに渡すことで、国際標準形式で日時を整形するための書式指定文字列として機能します。初心者が間違いやすい点として、このISO8601が直接変換を行う関数やメソッドではないことにご注意ください。あくまでフォーマットの形式を指定する値として利用されます。また、DateTimeImmutableは一度作成されると内容が変更されない「不変」なオブジェクトですので、安全に日付時刻を扱えます。日付時刻操作では、特定のタイムゾーンを意識してオブジェクトを作成することも重要ですので、必要に応じて指定を検討してください。