【PHP8.x】getLastErrorsメソッドの使い方

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1<?php
2
3/**
4 * DateTimeImmutable::getLastErrors の使用例を示します。
5 * このメソッドは、主に DateTimeImmutable::createFromFormat() などで日付解析が失敗した際に、
6 * その詳細なエラー情報を取得するために使用されます。
7 *
8 * システムエンジニアを目指す初心者の方へ:
9 * 日付や時刻を扱う際に、入力値が期待する形式と異なる場合や、
10 * 存在しない日付（例: 2月30日）を指定した場合に、何が問題だったのかを
11 * プログラムで確認するための重要な手段です。
12 */
13function demonstrateDateTimeImmutableGetLastErrors(): void
14{
15    // --- 無効な日付文字列の処理例 ---
16    // 2月は通常28日か29日までしかないため、"2023-02-30" は無効な日付です。
17    $invalidDateString = "2023-02-30";
18    $format = "Y-m-d"; // 期待される日付フォーマット
19
20    echo "--- 無効な日付文字列の処理例 ---\n";
21    echo "日付文字列: '{$invalidDateString}' をフォーマット '{$format}' で解析を試みます。\n\n";
22
23    // DateTimeImmutable::createFromFormat() を使用して日付オブジェクトの作成を試みます。
24    // 無効な日付の場合、このメソッドは false を返します。
25    $date = DateTimeImmutable::createFromFormat($format, $invalidDateString);
26
27    if ($date === false) {
28        echo "日付オブジェクトの作成に失敗しました。\n";
29
30        // DateTimeImmutable::getLastErrors() を呼び出して、
31        // 最後に発生した日付/時刻パーシングのエラー情報を取得します。
32        $errors = DateTimeImmutable::getLastErrors();
33
34        // 取得したエラー情報（'errors' と 'warnings' キーを持つ配列）を表示します。
35        if (!empty($errors['errors']) || !empty($errors['warnings'])) {
36            echo "検出されたエラー/警告情報:\n";
37
38            if (!empty($errors['errors'])) {
39                echo "  エラー:\n";
40                foreach ($errors['errors'] as $key => $message) {
41                    echo "    - [{$key}] {$message}\n";
42                }
43            }
44
45            if (!empty($errors['warnings'])) {
46                echo "  警告:\n";
47                foreach ($errors['warnings'] as $key => $message) {
48                    echo "    - [{$key}] {$message}\n";
49                }
50            }
51        } else {
52            // オブジェクト作成は失敗したが、getLastErrors() が何も返さない稀なケース
53            echo "エラーまたは警告は検出されませんでした。(ただしオブジェクト作成は失敗)\n";
54        }
55    } else {
56        echo "日付オブジェクトは正常に作成されました: " . $date->format($format) . "\n";
57    }
58
59    echo "\n--- 正常な日付文字列の処理例 ---\n";
60    // 正常な日付文字列で試します。
61    $validDateString = "2023-02-28";
62    echo "日付文字列: '{$validDateString}' をフォーマット '{$format}' で解析を試みます。\n\n";
63
64    $date = DateTimeImmutable::createFromFormat($format, $validDateString);
65
66    if ($date === false) {
67        echo "日付オブジェクトの作成に失敗しました。(予期せぬエラー)\n";
68    } else {
69        echo "日付オブジェクトは正常に作成されました: " . $date->format($format) . "\n";
70        // 正常に作成された場合、getLastErrors() は通常空の配列を返します。
71        $errors = DateTimeImmutable::getLastErrors();
72        if (empty($errors['errors']) && empty($errors['warnings'])) {
73            echo "エラーや警告は検出されませんでした。\n";
74        } else {
75            echo "予期せぬエラーまたは警告が検出されました。\n";
76            // 実際には、正常なパースでエラーや警告が出ることは稀です。
77            // デバッグ目的でその内容を表示することもできます。
78            // var_dump($errors);
79        }
80    }
81}
82
83// 上記で定義した関数を実行します。
84demonstrateDateTimeImmutableGetLastErrors();

DateTimeImmutable::getLastErrorsメソッドは、直前の日付や時刻の解析操作で発生したエラーや警告の詳細情報を取得します。このメソッドは引数を取らず、エラー情報の連想配列を戻り値として返します。

主にDateTimeImmutable::createFromFormat()などで日付文字列の解析が失敗した際（例えば、2月30日などの無効な日付や形式不一致の場合）、何が問題だったのかをプログラムで確認するために利用されます。システムエンジニアを目指す初心者の方にとって、入力値が正しくない場合の原因究明に役立つ重要な機能です。

サンプルコードでは、無効な日付「2023-02-30」の解析を試みると、createFromFormat()は失敗してfalseを返します。この直後にgetLastErrors()を呼び出すと、errorsやwarningsといったキーを持つ配列が返され、日付が無効であった具体的な理由がメッセージとして示されます。これにより、エラー原因を特定し、プログラムで適切に対応できます。

一方、有効な日付「2023-02-28」の解析ではcreateFromFormat()が成功し、getLastErrors()は通常、エラーや警告を含まない空の情報を返します。この機能は、外部からの日付入力値を安全かつ堅牢に処理する上で非常に重要です。