【PHP8.x】codeプロパティの使い方

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1<?php
2
3/**
4 * ユーザーから提供された日付文字列を処理する関数です。
5 * CodeIgniterのようなWebアプリケーションで、ユーザー入力の日付をバリデーションする際の典型的なシナリオを示します。
6 *
7 * この関数は、不正な日付形式が入力された場合に DateMalformedStringException を捕捉し、
8 * その例外から 'code' プロパティの値を取得する方法を実演します。
9 *
10 * @param string $dateString ユーザーが入力した日付を表す文字列。
11 * @return string 日付の解析結果、またはエラーメッセージ。
12 */
13function handleUserDateInput(string $dateString): string
14{
15    // Webアプリケーションでは、ユーザーからの入力は常に検証が必要です。
16    // ここでは、日付文字列のパース（解析）に焦点を当てています。
17    try {
18        // DateMalformedStringException は、DateTimeImmutable コンストラクタが
19        // 不正な日付形式の文字列を受け取り、かつ DateTimeZone オブジェクトが提供された場合に発生します。
20        // PHP 8 では、無効な日付形式に対して例外がスローされるようになりました。
21        $dateTime = new DateTimeImmutable($dateString, new DateTimeZone('UTC'));
22
23        // 日付の解析が成功した場合、整形された日付文字列を返します。
24        return "日付は正常に解析されました: " . $dateTime->format('Y-m-d H:i:s');
25
26    } catch (DateMalformedStringException $e) {
27        // DateMalformedStringException を捕捉し、その詳細を処理します。
28        // 'code' プロパティは、例外に関連付けられた数値コード（int型）を提供します。
29        // これは、エラーをログに記録したり、特定の種類の例外を識別するために利用できます。
30        $errorCode = $e->code;
31        return "エラー: 無効な日付形式が検出されました (コード: " . $errorCode . "). 有効な日付を入力してください。";
32    } catch (Throwable $e) {
33        // 予期しないその他の例外を捕捉するための汎用的なハンドラです。
34        // 実運用では、詳細なログ記録を行うことが推奨されます。
35        return "エラー: 日付の処理中に予期せぬ問題が発生しました: " . $e->getMessage();
36    }
37}
38
39// --- サンプル実行 ---
40
41// 1. 有効な日付文字列を処理する例
42echo handleUserDateInput('2023-10-26 15:30:00') . PHP_EOL;
43
44// 2. 不正な日付文字列を処理する例 (DateMalformedStringException が発生します)
45echo handleUserDateInput('this-is-not-a-valid-date') . PHP_EOL;
46
47// 3. 別の不正な日付文字列を処理する例
48echo handleUserDateInput('2023-02-30') . PHP_EOL; // 2月30日は存在しない日付
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DateMalformedStringException は、PHP 8で導入された例外クラスの一つです。これは、日付や時刻を表す文字列が不正な形式である場合に発生します。特に、DateTimeImmutable のような日付・時刻オブジェクトのコンストラクタに、正しい日付形式ではない文字列とタイムゾーンが渡された際にスローされます。

この例外クラスが持つ code プロパティは、発生した例外に関連する数値コード（int型）を提供します。このプロパティは引数を持ちません。サンプルコードでは、ユーザーから入力された日付文字列を処理する関数内で try-catch ブロックを使い、不正な日付形式が検出されたときに DateMalformedStringException を捕捉しています。

捕捉した例外オブジェクトから $e->code のように code プロパティにアクセスすることで、具体的なエラーコードを取得できます。これは、CodeIgniterのようなWebアプリケーションにおいて、ユーザー入力のバリデーションを行う際などに非常に有用です。例えば、エラーの種類に応じて異なるメッセージを表示したり、ログに記録したりする際に、この数値コードを利用して処理を分岐させることができます。これにより、エラーの原因をより具体的に識別し、適切な対応を行うことが可能になります。

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1<?php
2
3/**
4 * DateMalformedStringException::code プロパティの利用例。
5 *
6 * 無効な日付文字列が渡された際に発生する DateMalformedStringException を捕捉し、
7 * その例外のコードプロパティを出力します。このコードはPHPの推奨コーディングスタイルに準拠しており、
8 * php codesnifferのようなツールによる静的解析に適した形式です。
9 *
10 * @param string $dateString 処理する日付文字列
11 */
12function handleMalformedDateExample(string $dateString): void
13{
14    try {
15        // 無効な日付文字列で DateTimeImmutable オブジェクトを生成しようとすると、
16        // DateMalformedStringException がスローされます。
17        new DateTimeImmutable($dateString);
18        echo "Successfully processed date: " . $dateString . PHP_EOL;
19    } catch (DateMalformedStringException $e) {
20        // DateMalformedStringException を捕捉し、そのコードプロパティにアクセスします。
21        // getCode() メソッドは、例外に紐づく整数型のコードを返します。
22        echo "Error: Malformed date string '" . $dateString . "'." . PHP_EOL;
23        echo "Exception Message: " . $e->getMessage() . PHP_EOL;
24        echo "Exception Code: " . $e->getCode() . PHP_EOL; // 戻り値: int
25    } catch (Throwable $e) {
26        // その他の予期せぬエラーを捕捉し、一般的な例外コードを出力します。
27        echo "An unexpected error occurred: " . $e->getMessage() . PHP_EOL;
28        echo "Exception Code: " . $e->getCode() . PHP_EOL;
29    }
30}
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32// 例: 存在しない日を含む無効な日付文字列
33handleMalformedDateExample('2023-02-30');
34
35// 例: 不正な形式の日付文字列
36handleMalformedDateExample('not a date');
37
38// 例: 有効な日付文字列 (この場合は例外は発生しません)
39handleMalformedDateExample('2023-01-15');

PHP 8のDateMalformedStringException::codeプロパティは、無効な日付文字列が渡された際に発生するDateMalformedStringExceptionオブジェクトが持つエラーコードを示す整数値です。このプロパティは、例外がスローされた具体的な原因を数値で識別するために利用されます。

サンプルコードでは、handleMalformedDateExample関数がtry-catchブロックを使用して、無効な日付文字列でDateTimeImmutableオブジェクトを生成しようとした際に発生するDateMalformedStringExceptionを捕捉しています。例外が捕捉された場合、$e->getCode()メソッドを呼び出すことで、このcodeプロパティの値にアクセスできます。getCode()メソッドは引数を必要とせず、整数型（int）の例外コードを戻り値として返します。

この機能により、プログラムは日付関連のエラーを具体的に判別し、エラーの種類に応じた適切な処理（例：ユーザーへのエラーメッセージ表示、ログ記録など）を行うことが可能になります。提供されたコードは、PHPの推奨コーディングスタイルに準拠しており、php codesnifferのような静的解析ツールによるコード品質のチェックにも適しています。堅牢なシステムを構築する上で、このような例外コードを用いた詳細なエラーハンドリングは非常に重要です。