【PHP8.x】getLineメソッドの使い方

getLineメソッドの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。

作成日: 2025年09月11日更新日: 2025年10月21日

基本的な使い方

getLineメソッドは、PHP 8で導入されたDateRangeErrorクラスに属し、プログラムの実行中に日付範囲に関するエラーが発生した際に、そのエラーがソースコードのどの行で起きたかを示す行番号を取得するために実行されるメソッドです。

DateRangeErrorは、例えば日付計算で指定された範囲外の値が使われた場合や、無効な日付範囲が指定された場合などに発生するエラーを表します。プログラムがこのような予期せぬエラーに直面すると、その原因を特定し、修正する作業（デバッグ）が必要になります。

このgetLineメソッドは、デバッグ作業において非常に重要な役割を果たします。エラーが発生した際、このメソッドを呼び出すことで、問題の根本原因があるソースコードの具体的な行番号を知ることができます。例えば、もしプログラムが日付の検証で失敗しDateRangeErrorがスローされた場合、getLineメソッドは、そのエラーがどのファイルの何行目で発生したのかという正確な情報を提供します。

システムエンジニアを目指す上で、エラーハンドリングとデバッグは必須のスキルです。getLineメソッドは、エラーが発生した箇所を迅速に特定し、効率的に問題を解決するための強力なツールとなります。この情報を用いることで、開発者はエラーの場所へ直接アクセスし、プログラムのロジックを修正することが可能となります。

構文(syntax)


1<?php
2
3try {
4    // ここで DateRangeError がスローされる可能性のある操作
5    throw new DateRangeError("日付の範囲が不正です。");
6} catch (DateRangeError $e) {
7    $lineNumber = $e->getLine();
8}

引数(parameters)

引数なし

引数はありません

戻り値(return)

int

このメソッドは、エラーが発生したコードの行番号を整数（int）で返します。

サンプルコード

PHP DateRangeError::getLine() で例外発生行を取得する


1<?php
2
3// DateRangeError クラスを拡張して getLine() メソッドの動作を確認する
4class CustomDateRangeError extends DateRangeError {
5
6    public function __construct(string $message = "", int $code = 0, ?Throwable $previous = null) {
7        parent::__construct($message, $code, $previous);
8    }
9
10    public function testGetLine(): int {
11        return $this->getLine();
12    }
13}
14
15try {
16    throw new CustomDateRangeError("日付範囲エラーが発生しました。", 123);
17} catch (CustomDateRangeError $e) {
18    // 例外が発生した行番号を取得
19    $line = $e->testGetLine();
20    echo "例外が発生した行番号: " . $line . PHP_EOL;
21}
22
23?>

PHP 8 における DateRangeError クラスの getLine() メソッドは、例外が発生した行番号を整数値（int）として返します。このメソッドは引数を必要としません。

サンプルコードでは、DateRangeError クラスを拡張した CustomDateRangeError クラスを定義し、getLine() メソッドの動作を確認しています。CustomDateRangeError クラス内で testGetLine() メソッドを定義し、その中で親クラスの getLine() メソッドを呼び出すことで、例外発生時の行番号を取得しています。

try-catch ブロックを使用し、CustomDateRangeError 例外を発生させ、catch ブロック内で testGetLine() メソッドを通じて getLine() メソッドを呼び出し、取得した行番号を画面に出力しています。

この例では、例外が throw new CustomDateRangeError("日付範囲エラーが発生しました。", 123); の行で発生するため、getLine() メソッドは該当の行番号を返します。getLine() メソッドは、例外オブジェクトが生成されたソースコード上の行番号を知る上で役立ちます。デバッグやエラー追跡の際に、問題が発生した箇所を特定するために利用できます。

DateRangeErrorクラスのgetLine()メソッドは、例外がスローされた行番号を返します。サンプルコードでは、CustomDateRangeErrorクラスを定義し、その中でgetLine()メソッドを呼び出しています。例外発生時に正しい行番号を取得するには、throw文が実行される行を意識する必要があります。getLine()はあくまで例外が投げられた場所を示すため、例外をキャッチする場所とは異なることに注意してください。また、DateRangeErrorはPHP 8.0以降で使用可能です。古いバージョンでは動作しませんので、バージョンを確認してから実行してください。