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【ITニュース解説】Why You Should Use AWS Backup Instead of Custom Lambda Solutions

2025年10月05日に「Dev.to」が公開したITニュース「Why You Should Use AWS Backup Instead of Custom Lambda Solutions」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

AWSでバックアップを組む際、カスタムLambdaよりAWS Backupが推奨される。コード不要で運用が楽になり、多機能かつ高セキュリティでコストも削減できる。既存のLambdaからの移行も容易だ。

ITニュース解説

システムを運用する上で、データのバックアップは非常に重要な作業である。特に、クラウド環境でサーバーとして利用されるEC2インスタンスのデータは、何らかの障害が発生した際に復旧できるよう、定期的にバックアップを取る必要がある。従来、このバックアップ作業を自動化するために、AWSのLambda関数やEventBridgeといったサービスを組み合わせて、独自のバックアップシステムを構築する方法が一般的であった。

しかし、この方法は一見すると柔軟性が高いように見えるが、実は多くの課題を抱えている。この記事では、カスタムのLambdaソリューションではなく、AWSが提供するマネージドサービスであるAWS Backupを利用することが、いかに優れているか、そして既存のカスタムソリューションからAWS Backupへ簡単に移行する方法について解説する。

カスタムのバックアップソリューションを構築する場合、システムエンジニアは多くのコードを書く必要がある。例えば、Pythonで200行以上のコードを記述し、そのコードのメンテナンス、デバッグ、そして機能更新を行う責任が生じる。また、Lambda関数が他のAWSサービス(EC2やS3など)にアクセスするための権限設定(IAMポリシー)も、手動で細かく定義し、管理しなければならない。さらに、バックアップが正常に実行されたか、失敗したかを確認するための監視システムや、異常発生時のアラート機能も自前で構築する必要があった。これらは、本来の業務価値を生み出す部分ではなく、バックアップという基盤機能のために多くの時間と労力を費やしていることになる。

AWS Backupは、これらの課題を解決するためにAWSが提供する専用のサービスである。最大の利点は、コードを一切書く必要がない「ゼロコードメンテナンス」であることだ。Lambdaのように何百行ものコードを保守する必要はなく、AWSがサービスの運用と更新を全て行ってくれる。

また、AWS Backupは企業のシステム運用に求められる高度な機能を標準で提供している。例えば、災害対策として非常に重要な「クロスリージョンレプリケーション」(異なるAWSリージョンへバックアップデータを自動的に複製する機能)は、カスタムソリューションでは複雑なロジックが必要だが、AWS Backupでは設定一つで実現できる。特定の日時の状態に復元できる「ポイントインタイムリカバリ」機能も標準でサポートされており、誤ってデータを削除してしまった場合などにも柔軟に対応できる。さらに、バックアップデータの整合性(データが破損していないか)を自動的にチェックする機能や、企業のコンプライアンス(法令遵守)要件を満たすためのレポート機能も内蔵されている。

セキュリティ面でも、AWS Backupは優位性を持つ。バックアップに必要な権限は「サービスリンクロール」というAWSが管理する専用のロールを通じて自動的に設定されるため、複雑なIAMポリシーを手動で作成・管理する必要がない。バックアップデータはAWS KMS(Key Management Service)と連携して自動的に暗号化され、重要なデータの保護が強化される。また、バックアップ操作の記録はCloudTrailに自動的に統合されるため、誰がいつ、どのようなバックアップ操作を行ったかを監査(確認)することが容易になる。

監視機能も充実している。カスタムソリューションでは、CloudWatchを使って監視ダッシュボードを自作し、Lambda関数がエラーを検出した際にSNSを通じてアラートを送信するといった仕組みを構築する必要があった。しかし、AWS Backupでは組み込みのダッシュボードが提供され、バックアップジョブ(バックアップ作業)の実行状況をリアルタイムで追跡し、異常があればすぐに通知されるネイティブなアラート機能も利用できる。

既存のカスタムLambdaソリューションからAWS Backupへの移行は、非常にシンプルになる。従来のアーキテクチャでは、EventBridgeというイベントをトリガーするサービスからLambda関数が呼び出され、そのLambda関数がEC2のAPIを操作してバックアップを作成し、S3にログを記録するといった流れであった。これには200行以上のPythonコード、カスタムIAMポリシー、手動のエラー処理、カスタムの監視設定が必要だった。

しかし、AWS Backupを利用した新しいアーキテクチャでは、「バックアッププラン」「バックアップボールト」「暗号化されたリカバリポイント」というわずか3つの主要なコンポーネントで構成される。バックアッププランでスケジュールと保存期間を定義し、バックアップボールトという安全で暗号化されたストレージにバックアップデータ(リカバリポイント)が保存される。リソースの選択もタグベースで柔軟に行えるため、非常にシンプルになる。

具体的な実装においても、その差は歴然である。例えば、インフラをコードで管理するTerraformというツールを使った場合、カスタムLambdaソリューションでは300行以上のコードが必要だったのに対し、AWS Backupではわずか50行程度のコードで、IAMロールの定義、バックアップボールトの設定、バックアッププランの設定、そしてバックアップ対象リソースの選択までを完結できる。これは、開発・運用負荷の大幅な削減を意味する。

これらのメリットを比較すると、AWS Backupの優位性は明らかである。コードメンテナンスは200行以上からゼロへ、IAMの複雑さはカスタムポリシーからサービスリンクロールへ、エラー処理は手動から組み込みの自動リトライへ、監視はカスタム設定からネイティブダッシュボードへ、そしてクロスリージョンレプリケーションは複雑なカスタムロジックから単一のチェックボックスへ、と劇的に改善される。さらに、カスタムソリューションではサポートが難しい「ポイントインタイムリカバリ」や「自動バックアップ検証」もAWS Backupでは標準機能として提供される。

コスト面でも、AWS Backupは優れている。カスタムLambdaソリューションの場合、Lambdaの実行費用、EventBridgeの費用、S3へのログ保存費用、CloudWatchのログ費用などが月額で発生し、合計で月5ドルから11ドル程度かかることが一般的である。一方で、AWS Backupの場合、主な費用はバックアップデータのストレージ費用(EC2のスナップショット費用と同じ)と、バックアップジョブ1回あたり0.50ドルのサービス費用が中心となる。結果として、月額2ドルから4ドル程度に収まることが多く、Lambdaの実行費用や運用オーバーヘッドの削減によって、トータルで安価になる。

既存のシステムをAWS Backupに移行する手順も簡単である。まず、EC2インスタンスに現在付与されているバックアップ用のタグを、AWS Backupで利用するタグ(例えば「BackupPlan = daily-backup」)に更新する。次に、前述のTerraformコードなどを利用して、バックアップボールト、バックアッププラン、バックアップ対象リソースを指定するバックアップセレクション、そしてサービスリンクIAMロールといったAWS Backupのリソースをデプロイする。最後に、デプロイ後に最初のスケジュールされたバックアップが実行されるのを待ち、AWS Backupコンソールでリカバリポイントが作成されていることを確認し、実際にテストリストア(復元)操作を行って、正常に動作することを確認すれば移行は完了である。

実際の運用現場では、AWS Backupへの移行によって大きな効果が得られている。まず、コードのメンテナンスが一切不要になったことで、月に数時間費やしていたLambdaのデバッグ作業がゼロになった。カスタムのCloudWatch監視設定も不要になり、自動リトライロジックによってバックアップの失敗率が90%も減少した。また、クロスリージョンレプリケーションの設定も、数日かかっていたカスタム開発からわずか5分で完了できるようになった。

コスト面では、月額のバックアップ費用が約40%削減され、Lambdaの実行費用やCloudWatchのログストレージ費用、カスタムバックアップログのためのS3ストレージ費用も削減できた。セキュリティ面では、カスタムIAMポリシーの維持が不要になり、サービスリンクロールによって管理が簡素化された。さらに、顧客管理のKMSキーによる組み込み暗号化と、監査のための自動コンプライアンスレポート機能も利用できるようになった。これらの結果は、AWS Backupが単なるバックアップツールではなく、システム運用全体の効率性、安全性、経済性を向上させる強力なソリューションであることを示している。

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