【ITニュース解説】🚀 StackOpsys: Part 3-Automating Kubernetes Infrastructure on Proxmox with Packer, Terraform and Ansible
2025年09月04日に「Dev.to」が公開したITニュース「🚀 StackOpsys: Part 3-Automating Kubernetes Infrastructure on Proxmox with Packer, Terraform and Ansible」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
ITニュース概要
Proxmox上にKubernetes環境を自動構築する手順を紹介。PackerでVMテンプレートを作成し、Terraformでインフラを構築、AnsibleでKubernetesクラスタを構築する。kubeadm、containerd、Ubuntu Server 24.04 LTSを使用。Istioのネットワーク準備、SSHキー管理、自動化タスク実行も含む。構築後のCNIプラグイン導入やIstio設定も解説。
ITニュース解説
この記事は、Proxmoxという仮想化環境上にKubernetesクラスターを自動的に構築する方法を解説したものだ。システムエンジニアを目指す初心者向けに、重要なポイントをわかりやすく説明する。
まず、この記事で構築するKubernetesクラスターは、仮想マシン上に構築される。Proxmoxは、そのような仮想マシンを管理するためのソフトウェアだ。Kubernetesは、コンテナ化されたアプリケーションを効率的に管理・運用するためのシステムで、現代のシステム開発・運用において非常に重要な役割を担っている。
自動化には、主にAnsibleというツールが使われる。Ansibleは、Infrastructure as Code(IaC)を実現するためのツールの一つで、設定ファイルに基づいてサーバーの設定やソフトウェアのインストールなどを自動的に行うことができる。これにより、手作業による設定ミスを減らし、迅速かつ一貫性のある環境構築が可能になる。
この記事では、Kubernetesクラスターの構築を自動化するために、以下の技術要素が組み合わされている。
- kubeadm: Kubernetesクラスターを簡単にセットアップするためのツール。
- Containerd: コンテナを実行するためのランタイム。Dockerの代替として使用されることがある。
- Task (go-task): タスクの実行を自動化するためのツール。Makefileのようなものだと考えると理解しやすい。
- Ubuntu Server 24.04 LTS: サーバーのOSとして、長期サポート版のUbuntuが利用される。
- Python 3.13: Ansibleの実行に必要なプログラミング言語。
具体的な手順としては、まずAnsibleの設定ファイルを作成する。この設定ファイルには、Kubernetesクラスターを構成するマスターノードとワーカーノードの情報、および各ノードに適用する設定が記述される。
次に、AnsibleのPlaybookと呼ばれるファイルを作成する。Playbookには、どのような手順でサーバーの設定を行うかを記述する。この記事では、ノードの準備、マスターノードの設定、ワーカーノードの設定、kubeconfigの設定という4つの主要な役割(ロール)が定義されている。
- prepare-nodes: 各ノードに必要なパッケージのインストールや設定を行う。具体的には、swapの無効化、カーネルモジュールの設定、containerdのインストール、kubeadm、kubelet、kubectlのインストールなどを行う。
- configure-master-node: Kubernetesクラスターの初期化を行う。kubeadm initコマンドを実行し、クラスターネットワークの設定や、ワーカーノードがクラスターに参加するためのトークンを生成する。
- configure-worker-node: ワーカーノードをクラスターに参加させる。生成されたトークンを使ってkubeadm joinコマンドを実行し、kubeletの設定を行う。
- kubeconfig: Kubernetesクラスタへのアクセスに必要な設定ファイル(kubeconfig)をマスターノードからコピーし、クライアントPCに設定する。
これらのPlaybookを実行することで、Kubernetesクラスターが自動的に構築される。構築後には、kubectlコマンドを使ってクラスターの状態を確認することができる。
また、この記事では、構築したクラスター上でIstioというサービスメッシュを導入するための準備も行われる。サービスメッシュは、マイクロサービス間の通信を安全かつ効率的に行うための基盤となる。
最後に、トラブルシューティングのヒントや、クラスターをリセットする方法も記載されている。これにより、問題が発生した場合でも、迅速に復旧作業を行うことができる。
このように、この記事は、Kubernetesクラスターの構築を自動化するための具体的な手順と、関連する技術要素について解説している。システムエンジニアを目指す初心者にとっては、実践的な知識を習得するための貴重な情報源となるだろう。