【ITニュース解説】FAQPage, HowTo, and LocalBusiness schema hygiene for small WordPress sites
2026年10月27日に「Dev.to」が公開したITニュース「FAQPage, HowTo, and LocalBusiness schema hygiene for small WordPress sites」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
WordPressサイトでFAQ、HowTo、LocalBusinessなどのスキーマを不適切に使うと、検索エンジンの信頼を失う。表示内容と異なるFAQや手順ではないHowTo、情報が不一致のLocalBusinessは逆効果だ。不要なマークアップは削除し、必要な情報を正確に設定し、サイトの信頼性を守ろう。特にLocalBusinessは重要だ。
ITニュース解説
ウェブサイトの情報を検索エンジンに正確に伝えるために、「スキーママークアップ」という特殊なデータ形式を使用する。これは、ウェブページのコンテンツが何であるかを検索エンジンが理解しやすくするための「タグ付け」のようなものだ。例えば、それが商品のページなのか、レシピのページなのか、それともよくある質問のページなのかを明示する。WordPressのような小規模なサイトでは、このスキーママークアップを誤って使うことが多く、かえって検索エンジンの信頼を損ねてしまう可能性がある。この記事では、特に「FAQPage」「HowTo」「LocalBusiness」という3つのスキーマタイプに焦点を当て、その適切な使い方と、よくある間違いを修正する「スキーマの衛生管理」について解説する。
まず、Googleは一般のサイト向けにFAQ(よくある質問)やHowTo(ハウツー)のリッチリザルト(検索結果に表示される特別な情報)の表示を段階的に廃止している。HowToは以前から、そしてFAQは2026年までに完全に表示されなくなる予定だ。この変更によって、もはやこれらのリッチリザルトを目当てにスキーママークアップを追加する意味はほとんどない。しかし、だからといって誤った、あるいは無駄なスキーマを放置して良いわけではない。Google Search Console(検索エンジンのパフォーマンスを管理するツール)での報告が煩雑になったり、将来的にAIや他の情報収集システムがウェブサイトのコンテンツを読み取る際に混乱したりする可能性があるからだ。さらに、FAQやHowToで誤ったスキーマの使い方をする習慣は、今でもローカルビジネスの視認性にとって非常に重要なLocalBusinessスキーマの誤用にもつながりやすい。
それぞれのスキーマタイプについて詳しく見ていこう。FAQPageは、そのページの一番のコンテンツが、ユーザーに見える質問と回答のリストである場合にのみ使用すべきだ。よくある間違いは、WordPressのプラグインが提供するFAQブロックを、質問が折りたたまれていたり、サイドバーに重複して表示されていたり、あるいはサイト全体にわたって同じFAQが隠れて埋め込まれたりする場合に使うことだ。これは、Googleが求める「マークアップはユーザーに見えるコンテンツと一致するべき」という原則に反し、スパム行為と見なされる可能性がある。同じ5つの質問が30もの異なるURLに表示されると、サイト全体でFAQの情報が重複していると認識されてしまう。理想的には、専用のFAQページを作るか、重要なページ内に短く見えるFAQセクションを設けるべきだ。もしFAQブロックが単にJSON-LD(スキーママークアップの形式の一つ)を出力するためだけに使われているなら、削除することを検討すべきだろう。
HowToスキーマは、人間が手順に沿って実際に何かを実行できるような、明確なステップのある手順を教えるページにのみ適用する。例えば、「フィルターの交換方法」や「プラグインの設定方法」のような具体的な指示が並ぶページだ。「私たちはこの地域で水漏れを直します」といったサービス紹介ページや、価格表、あるいは「当社を雇うべき3つの理由」のようなマーケティング目的のコンテンツは、HowToスキーマの対象ではない。プラグインが自動的に番号付きリストをHowToとしてマークアップしてしまうことがあるが、これによって手順のテキストが欠けていたり、ステップが単なるスローガンだったり、全体のセールストークがたった一つのステップとして扱われたりする、無効な、あるいは誤解を招くスキーマが生成されてしまう。ページが文字通り手順を説明する内容でない限り、リストは単なるHTMLとして残し、サイト全体で「念のため」HowToを有効にすることは避けるべきだ。
LocalBusinessスキーマは、ビジネスの名前、住所、電話番号(NAP:Name, Address, Phone)、URL、営業時間、地理的な情報など、ビジネスの基本的な情報を提供する。これは、地域ビジネスの検索結果における視認性に今もって非常に重要だ。小規模サイトでよく見られる失敗は、ウェブサイトのフッターに表示されているビジネス情報やGoogleビジネスプロフィール(Google検索やGoogleマップでビジネス情報を管理するサービス)の情報と、スキーマ内のNAP情報が一致しないことだ。例えば、プラグインで設定されたビジネス名とフッターのビジネス名が異なっていたり、スキーマ内の住所が「広域Xエリア対応」といったコピーと食い違っていたり、電話番号が変更されたにもかかわらずスキーマが更新されていなかったりする。さらに、テーマ、SEOプラグイン、ディレクトリプラグインなど、複数のソースからLocalBusinessスキーマが出力されると、ビジネス情報が競合し、Googleを混乱させる原因となる。URLについても、キャンペーン用の短縮リンクではなく、安定したホームページのURLを設定すべきだ。LocalBusinessスキーマは、フッターやGoogleビジネスプロフィールと情報を完全に一致させ、単一の正確な情報源から出力されるように管理することが極めて重要だ。
スキーママークアップでは、全てのSchema.orgタイプを有効にする必要はない。そのページに表示されているコンテンツを正確に記述する、必要最小限のスキーマだけを使うべきだ。例えば、FAQが見えるページにのみFAQPageを、具体的な手順があるページにのみHowToを、そしてサイトのビジネス情報と完全に一致する正確なLocalBusiness情報を一つだけ配置する。
また、必要なプロパティが欠けているスキーマも問題となる。例えば、表示される回答がないFAQ、ステップが書かれていないHowTo、ビジネス名や住所が欠けているLocalBusinessは、検証ツールでエラーとなる。たくさんのオプションプロパティを追加するよりも、まずはビジネス名や住所、電話番号といった、そのページの内容に合った基本的な情報を正確に埋めることが先決だ。見栄えを良くするためだけに、根拠のない情報を追加することは避けるべきだ。
自分のサイトのスキーマが適切に設定されているかを確認するためには、GoogleのリッチリザルトテストやSearch Consoleのエンハンスメントレポートを使うことが推奨される。ホーム、主要なサービスページ、実際のFAQページ、ブログ記事など、重要なURLを選んでテストしてみよう。FAQやHowToについては、「検出済み」と表示されてもリッチリザルトの表示は期待できないが、それでもスパム的であったり見えないノードを削除するきっかけとして活用できる。LocalBusinessやOrganizationスキーマについては、エラーやNAPの不一致がなくなるまで修正し、サイトのフッター情報と完全に一致することを確認することが重要だ。プラグインを変更した際などには、キャッシュの影響や複数のSEOプラグインによる競合がないかを再テストする習慣をつけることが大切だ。複数のスキーマ出力源が競合するのを避けるため、信頼できる一つのスキーマ生成ツールやプラグインに絞って使用するのが理想的だ。
具体的な改善手順としては、まず主要なURLと専用のFAQページをリストアップする。次に、これらのURLのソースコードを確認し、FAQPage、HowTo、LocalBusinessスキーマがどこから出力されているかを特定する。その後、見えない、またはサイト全体で重複しているFAQブロックを削除し、手順ではないページからHowToスキーマを剥がす。LocalBusinessのNAP情報をフッターとGoogleビジネスプロフィールに一致させ、単一のノードに統合する。そして、必須の基本情報を埋め、無意味な不要な情報を削除する。これらの変更後には、必ずリッチリザルトテストを再実行し、正しく修正されたことを確認する。
結論として、小規模なWordPressサイトがスキーマに対する信頼を失うのは、見えないFAQPageをスパム的に出力したり、全てのURLに重複したFAQを配置したり、セールスページにHowToを使ったり、LocalBusinessのNAP情報が不一致だったり、必要なプロパティが欠けていたりするためだ。全てのSchema.orgタイプを有効にしないことが問題なのではない。重要なのは、スキーマがウェブサイトに表示されているコンテンツを正確に記述するようにグラフをクリーンに保つことだ。LocalBusinessの正確性には特に力を入れ、Googleがすでに廃止したFAQやHowToのリッチリザルト表示を期待することはもうやめるべきである。