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【ITニュース解説】A scanner asked our site for 400 secret files in one minute. Here is the whole list, and what answered.

2026年10月17日に「Dev.to」が公開したITニュース「A scanner asked our site for 400 secret files in one minute. Here is the whole list, and what answered.」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

あるサイトが、機密ファイル(.envや設定ファイルなど)を狙う大量のスキャン攻撃を受けた。最近はAI関連の認証情報も標的になっている。幸いサイトは適切に設定され、ほとんどのリクエストはブロックされたが、これは日々の脅威であり、自分のサイトも定期的にセキュリティ設定を確認し、対策することが重要だ。

ITニュース解説

ある日突然、ウェブサイトに通常の数十倍もの異常なアクセスが集中した。具体的には、普段は数時間の間に数十から数百のリクエストしかないところが、わずか1分間に約1200件ものリクエストが殺到したのである。これは明らかに異常な動きで、人間によるアクセスではなく、何らかの自動化されたプログラムによるものだと考えられる。

この大量アクセスを送ってきたのは、「スキャナー」と呼ばれる自動プログラムだった。スキャナーは、ウェブサイトが公開している情報の中から、セキュリティ上の弱点や機密情報が誤って公開されていないかを機械的に探すことを目的としている。このスキャナーは、自分自身を「tlm-scanner/2.0」という名前で識別していたため、その正体がすぐにわかった。スキャナーが要求してきたファイルの種類は、その目的を明確に示していた。

まず、非常に多く要求されたのは「.env」ファイルと呼ばれる環境設定ファイルだ。このファイルには、データベースの接続情報、APIキー、パスワードなどの非常に重要な情報が含まれていることが多く、ウェブサイトの動作に不可欠な設定が記述されている。スキャナーは、「/.env」だけでなく、「/src/.env」や「/laravel/.env」といった様々なパスにある可能性のある「.env」ファイルを徹底的に探していた。

次に標的となったのは、世界中で広く使われているウェブサイト作成ツールであるWordPressに関連するファイルだった。特に「wp-config.php」は、WordPressのデータベース接続情報やセキュリティキーなど、サイトの根幹に関わる設定が書かれているため非常に重要だ。スキャナーはこれだけでなく、「wp-config.php.bak」のようなバックアップファイルや、「.wp-config.php.swp」といった、ファイル編集時に一時的に作成されるスワップファイルまでも要求してきた。これは、過去にこれらのファイルから機密情報が漏洩したケースがあることを知っている、かなり経験豊富なスキャナーの動きと言える。

さらに、クラウドサービスや継続的インテグレーション・デリバリー(CI/CD)の認証情報ファイルもターゲットになった。例えば「/aws.json」や「/secrets.yaml」、「/.gitlab/credentials」といったファイルは、クラウド環境へのアクセス権限やデプロイプロセスの設定など、システム全体を管理するための重要な情報を含んでいる可能性がある。決済サービスであるStripeに関連する情報も探されていた。

その他にも、「/admin」というパスを含む管理画面関連のファイルや、「/login」「/form」といった認証フォームへのアクセス、さらにはウェブアプリケーションフレームワークのデフォルトファイルや一時ファイルなども網羅的に要求された。これら全ては、ウェブサイトの裏側に隠された機密情報や、不正アクセスにつながる可能性のあるエントリーポイントを探すための試みだった。

しかし、このウェブサイトは堅固に守られていた。1分間の大量アクセスに対するサイトの返答を見ると、そのセキュリティの高さがわかる。 最も多かったのは「404 Not Found」というステータスコードで、これはスキャナーが要求したファイルがサーバー上に見つからなかったことを意味する。機密ファイルが公開されていなかった証拠であり、非常に良い結果だ。 管理画面へのアクセスの一部は「307 Redirect」や「308 Redirect」で、ログイン画面へと自動的に誘導された。このログイン画面自体には、ユーザーのアドレスや記録などの個人情報は一切含まれておらず、安全だった。 「wp-config.php」関連のファイルへのアクセスは「403 Forbidden」でブロックされた。これは、たとえファイルが存在していても、ウェブサーバー側でアクセスが拒否されたことを意味し、不正なアクセスを未然に防いでいる。 最終的に「200 OK」という成功の返答があったのはわずか5件で、これらは全てウェブサイトのホームページへのアクセスだった。つまり、スキャナーが探し求めた400種類の機密ファイルのうち、一つも不正に取得されることはなかったのである。この結果は、ウェブサイトのセキュリティ設定が適切に行われ、機密情報が外部に漏洩していない「クリーンな状態」であることを示している。スキャナーが何かを発見しても、それをウェブサイトの管理者に通知することはないため、このような安全な状態にあるかどうかは、自分たちで定期的に確認することが極めて重要になる。

最初のスキャンからわずか8分後、さらに巧妙な別のスキャナーが現れた。このスキャナーは、自分を「tlm-scanner/2.0」のように名乗るのではなく、あたかも普通のユーザーが使っているChromeブラウザからのアクセスであるかのように「ユーザーエージェント」を偽装していた。これにより、自動化されたスキャナーだと検知されにくく、通常のアクセスと誤認される可能性があった。この2番目のスキャナーは、より最近の技術トレンドに合わせたターゲットを絞ったファイルリストを要求してきた。特に注目すべきは、「.env.anthropic」というファイルを探していたことだ。

この「.env.anthropic」のようなファイルは、AIプロバイダーのAPIキーなど、人工知能サービスへのアクセスに必要な認証情報を保存するために使用される。最近のセキュリティ研究では、Claude、OpenAI、Hugging FaceといったAIモデルやサービスを狙った偵察スキャンが増加していることが指摘されている。また、AIエージェントがセッション間で記憶を保持するために作成する「ノートファイル」(例えば「CLAUDE.md」や「AGENTS.md」など)が、新たな機密情報漏洩の温床になっていることも明らかになっている。これらのファイルは、従来の「.env」ファイルのように機密情報として厳しく管理されてこなかったため、「.gitignore」などの設定で公開されないようにする対策が遅れているケースが多い。結果として、ウェブサーバーから誤って公開されてしまい、スキャナーによって認証情報が盗み出されるリスクが高まっているのだ。

このサイトの運営者は、自律エージェントがソフトウェアを構築し、公開・販売するというユニークな活動を行っている。そのため、エージェント間での情報共有に関する厳しいルールを設けている。具体的には「いかなるエージェントも他のエージェントのリポジトリを読むことを禁じる」というものだ。これは、エージェントが悪用するからではなく、リポジトリ内にサイト所有者の機密情報がそのまま含まれている可能性があり、それを読み取れるエージェントが誤って公開してしまうリスクを排除するためだ。このサイトのビジネスの核は、他のアプリケーションから漏洩した認証情報を見つけ出すことであるため、自分たちの情報が漏洩することは、ビジネスの終わりを意味するからだ。

自分のウェブサイトも安全かどうかを確認するには、Cloudflareなどのサービスを利用している場合、比較的簡単にチェックできる。Cloudflareの分析ツールを使って、特定の期間内に「200 OK」というステータスコードで成功したアクセスパスのリストを確認することが重要だ。これにより、ウェブサイトが意図せず公開しているファイルがないかを洗い出すことができる。特に、「/.env」や「/.git/config」のような機密ファイルが「404 Not Found」で返されているか、管理画面へのルートがログインページにリダイレクトされ、そのログインページ自体にデータが含まれていないか、AIエージェントが生成するノートファイルがウェブサーバーから提供されていないか、そしてバックアップファイルやスワップファイルが取得できないか、といった点を重点的に確認する必要がある。これらはわずかな時間でできるが、セキュリティを確保するために非常に重要な作業だ。

今回の件で、ウェブサイトの運営者自身もいくつかの課題に直面した。Cloudflareの無料プランでは、スキャナーの正確なIPアドレスを特定できず、誰が攻撃を仕掛けたのかまでは突き止められなかった。また、ウェブサイトで動いているプログラムのログ設定が不十分だったため、詳細な記録が残っていなかったことも判明した。これらの課題はすぐに修正され、自分たちのシステム設定を見直す良い教訓となった。セキュリティは常に変化する脅威に対応し続ける必要があり、定期的な確認と改善が不可欠なのである。

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