【ITニュース解説】How to Create an EC2 VM in AWS (Step-by-Step Guide for Beginners)
2025年09月25日に「Dev.to」が公開したITニュース「How to Create an EC2 VM in AWS (Step-by-Step Guide for Beginners)」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
AWSのEC2(仮想マシン)を初心者向けに作成する手順を解説する。AWSマネジメントコンソールからAmazon Linuxと無料枠のt2.microを選択し、インスタンスを起動。起動時に自動でコマンドを実行するユーザーデータスクリプトの設定方法も示す。SSHで接続しスクリプトの動作を確認する。
ITニュース解説
Amazon EC2 (Elastic Compute Cloud) は、アマゾンウェブサービス(AWS)が提供する数あるサービスの中でも特に人気の高い基盤サービスの一つだ。これは、クラウド上に仮想的なコンピューター(仮想マシン)を簡単に作成し、管理できるサービスで、インターネットに接続された場所であればどこからでも利用できる。物理的なサーバーを購入したり、設定したりする手間なく、必要なときに必要なだけのコンピューティングリソースを手に入れられるのが最大の魅力だ。
この解説では、EC2を利用して「デモEC2」という名前の仮想マシンを実際に作成する手順を、システムエンジニアを目指す初心者が理解できるよう丁寧に説明する。特に、AWSが提供する無料利用枠の対象となる「Amazon Linux」というオペレーティングシステム(OS)と、「t2.micro」というインスタンスタイプ(仮想マシンの性能を示す種類)を使う。さらに、仮想マシンが起動する際に自動的に特定の処理を実行する「ユーザーデータスクリプト」という便利な機能も設定し、その動作を確認するところまで解説する。
まず、この作業を始めるにあたり、いくつかの準備が必要となる。一つはAWSのアカウントを持っていること。そして、AWSマネジメントコンソールという、AWSのサービスを管理するためのウェブ画面の基本的な使い方を少し知っているとスムーズに進められる。
それでは、具体的な手順を見ていこう。
最初のステップは、AWSマネジメントコンソールにログインし、EC2サービスを探すことだ。コンソールにアクセスしたら、画面上部の検索窓か、サービス一覧から「EC2」と入力してクリックする。これでEC2のダッシュボード画面に移動できる。
次に、新しい仮想マシンを起動する作業に進む。EC2のダッシュボードには「インスタンスを起動」というボタンがあるので、これを選択する。すると、仮想マシンの設定画面が表示されるので、まずインスタンス名として「Demo EC2」と入力する。これは、作成する仮想マシンを識別するための名前だ。
その後、「Amazon Machine Image (AMI)」という項目を選択する。AMIは、仮想マシンを作成するためのテンプレートのようなもので、OSやアプリケーション、各種設定などがひとまとまりになっている。今回は、無料利用枠の対象となる「Amazon Linux」というOSを選ぶ。これは、AWSが提供するLinuxベースのOSで、多くのAWSサービスと親和性が高く、初めての利用にも適している。
続いて、「インスタンスタイプ」を選びる。これは、作成する仮想マシンのCPUやメモリ、ストレージといったスペックを決定する。今回は無料利用枠の対象である「t2.micro」を選択する。t2.microは、比較的小規模なアプリケーションや開発環境に適したスペックで、学習用途には十分だ。
次に、少し高度な設定として「ユーザーデータ(Startup Script)」を設定する。これは、仮想マシンが起動する際に一度だけ自動で実行されるスクリプト(プログラムコード)を記述する場所だ。画面を下にスクロールして「高度な詳細」セクションを見つけ、「ユーザーデータ」の欄に以下のスクリプトを貼り付ける。
1#!/bin/bash 2echo "Hurray!!! We got this working" > /home/ec2-user/startup.txt
このスクリプトは、仮想マシンが起動したときに、「/home/ec2-user/」というディレクトリに「startup.txt」という名前のファイルを作成し、そのファイルの中に「Hurray!!! We got this working」というメッセージを書き込む、という非常にシンプルな処理を実行する。これは、起動時の自動化が正しく機能するかを確認するためのものだ。
さらに、「キーペア」の設定を行う。キーペアは、後でこの仮想マシンにSSH(Secure Shell)という安全な方法で接続するために必要となる認証情報だ。既存のキーペアがあればそれを選んでも良いし、新しく作成することもできる。新しく作成する場合は、キーペア名を設定し、秘密鍵ファイルをダウンロードして大切に保管する。この秘密鍵がないと、仮想マシンに接続できなくなるので注意が必要だ。
ネットワークの設定も重要だ。ここでは、仮想マシンがどのネットワークに属するか、どの通信を許可するかを設定する。通常は「デフォルトVPC」と「デフォルトサブネット」を選択すれば問題ない。最も重要なのは「セキュリティグループ」という設定で、これは仮想マシンへの通信を許可・拒否する仮想的なファイアウォールだ。ここでは、SSHによる接続(仮想マシンにリモートでログインするため)と、HTTPによる接続(もしウェブサーバーを構築する場合のため)を許可するように設定する。特にSSHについては、自分のIPアドレスからのみ接続を許可するように設定することで、セキュリティを強化できる。
これまでの設定内容をすべて確認し、問題がなければ「インスタンスを起動」ボタンをクリックする。これで、設定に基づいた仮想マシンがクラウド上に作成され、起動プロセスが開始される。
インスタンスが起動し、「実行中」の状態になったら、ユーザーデータスクリプトが正しく実行されたかを確認しよう。EC2ダッシュボードで作成したインスタンスを選択し、「接続」ボタンをクリックする。「EC2 Instance Connect」という接続方法を選び、ユーザー名が「ec2-user」となっていることを確認してから「接続」ボタンを押す。すると、ブラウザ上で仮想マシンのコマンドライン(ターミナル)にアクセスできる。
接続が成功したら、ターミナルで以下のコマンドを実行する。
1cat /home/ec2-user/startup.txt
このコマンドは、「startup.txt」というファイルの内容を表示するものだ。もし「Hurray!!! We got this working」というメッセージが表示されれば、ユーザーデータスクリプトが仮想マシン起動時に正しく実行されたことを意味する。これは、クラウド上でサーバーを自動的に初期設定できる機能がうまく動作したことの証拠であり、非常に大きな一歩だ。
このように、いくつかのステップを踏むだけで、Amazon EC2上に仮想マシンを立ち上げ、起動時に自動で設定を行うことができる。これは、クラウド環境でシステムを構築・運用する上での基本中の基本であり、非常に強力な自動化の手段だ。今後、このユーザーデータスクリプトをさらにカスタマイズして、ウェブサーバーソフトウェアのインストール、アプリケーションのデプロイ、特定の環境設定など、より複雑な自動化に挑戦してみることをお勧めする。これらの経験は、システムエンジニアとしてのスキルを着実に向上させてくれるだろう。