【ITニュース解説】How to set up Interconnect / FastConnect between GCP and OCI
2025年09月23日に「Dev.to」が公開したITニュース「How to set up Interconnect / FastConnect between GCP and OCI」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
GCPとOCI間で高速かつプライベートなネットワーク接続を確立する手順を解説。OCIでVCNとDRGを設定し、GCPでVPCとPartner Interconnectを設定する。両者を連携させ、VMインスタンスをデプロイ後、相互にpingが通ることを確認し、セキュアな接続が完成する。
ITニュース解説
クラウド環境では、さまざまなサービスを利用するために複数のクラウドプロバイダーを併用することが一般的である。この記事は、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とGoogle Cloud Platform(GCP)という二つの異なるクラウド環境の間で、高速かつプライベートなネットワーク接続を確立する方法について解説する。通常のインターネット経由ではなく、専用の接続を利用することで、データの転送速度向上、安定性の確保、セキュリティの強化といったメリットが得られる。
まずOCI側でネットワーク環境を構築する。最初にOCIに自分専用の仮想ネットワーク空間であるVCN(Virtual Cloud Network)を構築する。このVCNの中にサーバーやデータベースなどのリソースを配置する。VCN内のサブネット(VCNを細かく区切ったネットワーク範囲)のセキュリティリストを調整し、後で作成するサーバーへの外部からのPing(ネットワーク疎通確認信号)を許可する。これは、テストのためにサーバーへアクセス可能にするための設定である。
次に、OCIのネットワークにおける中心的な接続点となるDRG(Dynamic Routing Gateway)を作成する。これは、異なるネットワーク、特にGCPネットワークとの接続口となる重要なコンポーネントである。作成したDRGを先に作ったVCNに「アタッチ」(接続)することで、VCNはDRGを通じて外部ネットワークと通信できるようになる。さらに、VCN内のサブネットのルートテーブル(どのIPアドレス範囲への通信をどこに送るかを定義するもの)を修正する。具体的には、GCPのIPアドレス範囲(例えば192.168.0.0/16)への通信がDRGを経由するように設定する。これにより、OCIからGCPへの通信が正しくDRGへ転送される経路が確立される。
同様にGCPでもネットワーク環境を構築する。GCPに、OCIのVCNに相当するVPCネットワーク(Virtual Private Cloud)を構築する。VPC作成時には、MTU(Maximum Transmission Unit、一度に送れるデータパケットの最大サイズ)を1500に設定する。これは、後でOCI側と接続する際に両者のMTU値を合わせ、通信効率と安定性を保つためである。VPC内にサブネットを作成し、GCPで使用するIPアドレス範囲(例えば192.168.0.0/16)を設定する。同時に、ファイアウォールルールを設定し、OCIのサーバーからのPingを許可する。
次に、GCPのネットワーク接続サービスであるPartner Interconnectを設定する。これはOCIのFastConnectと連携するためのサービスで、パートナープロバイダー(今回はOCI)を通じてプライベート接続を確立する。設定の過程で、VLANアタッチメント(仮想的な回線)を作成し、「ペアリングキー」と呼ばれる特別なコードを取得する。このペアリングキーは、GCP側で確立したい接続をOCI側に通知するための識別情報となる。このVLANアタッチメントは、後の接続テストに備えて事前に有効化しておく。
GCPで取得したペアリングキーを使って、OCIでFastConnectを設定する。FastConnectメニューで「FastConnectパートナー」を選択し、パートナーとして「Google Cloud: OCI Interconnect」を選び、先に作成したDRGと接続する。ここで、GCPで設定したMTU値と同じ1500を設定し、取得したペアリングキーを入力する。この設定が完了し、OCIとGCP間のネットワークが「Provisioned(プロビジョニング済み)」状態となり、BGP(Border Gateway Protocol、ネットワーク間でルーティング情報を交換するプロトコル)の状態が「Up」になれば、両方のクラウド環境間でプライベートな高速接続が確立されたことを意味する。
接続が確立されたことを確認するため、OCIとGCPそれぞれに仮想マシン(VMインスタンス)を作成する。OCIのVMインスタンスはパブリックサブネットに作成し、SSH接続用の鍵をダウンロードしておくことで容易にアクセスできるようにする。GCPのVMインスタンスも同様に作成し、両方のVMインスタンスがそれぞれのクラウドのプライベートネットワーク内に配置されるように設定する。
OCIのVMインスタンスにSSHでログインし、GCPのVMインスタンスのプライベートIPアドレス(例えば192.168.0.2)に対してPingを実行する。同様に、GCPのVMインスタンスからOCIのVMインスタンスのプライベートIPアドレス(例えば10.0.0.100)に対してPingを実行する。両方からのPingが成功し、応答が返ってくれば、OCIとGCP間のプライベート接続が完全に機能していることが確認できる。
この一連の作業を通じて、OCIとGCPのそれぞれのクラウド環境でネットワーク設定を行い、専用の接続サービスを利用することで、異なるクラウド間でもシームレスかつセキュアなプライベートネットワークを構築することが可能となる。これは、複数のクラウドサービスを連携させて大規模なシステムを構築する際や、大量のデータを高速にやり取りする必要がある場合に非常に有効な手段である。