【PHP8.x】iptcembed関数の使い方
iptcembed関数は、指定されたJPEG画像ファイルにIPTC(International Press Telecommunications Council)データと呼ばれるメタデータを埋め込むための関数です。IPTCデータには、画像のキャプション、キーワード、著作権情報、撮影者名といった、画像の内容や権利に関する情報を含めることができます。この関数を使用することで、デジタル画像にテキスト情報を関連付け、管理や検索を容易にすることが可能になります。
この関数は主に3つの引数を取ります。最初の引数 iptcdata
には、埋め込みたいIPTCデータを文字列形式で渡します。通常、これは iptcparse
関数で解析されたIPTCデータや、 iptcget
関数で取得されたデータなどを加工して使用されます。2番目の引数 jpeg_file_name
には、IPTCデータを埋め込みたい元のJPEG画像ファイルのパスを指定します。3番目の引数 output_file_name
はオプションであり、IPTCデータを埋め込んだ結果のJPEGデータを保存するファイルパスを指定します。この引数を省略した場合、処理されたJPEGデータは標準出力に出力されます。
関数が正常に実行された場合、IPTCデータが埋め込まれたJPEGデータのバイナリ文字列を返します。処理に失敗した場合は false
を返します。例えば、指定されたJPEGファイルが見つからない、または書き込み権限がないといった場合に失敗する可能性があります。
なお、PHP 8のバージョンでは、この iptcembed
関数は非推奨(deprecated)とされています。これは、将来のPHPバージョンで削除される可能性があり、新しいプロジェクトでの使用は推奨されないことを意味します。代替として、より汎用的な画像処理ライブラリやツールを使用することが推奨されます。
基本的な使い方
構文(syntax)
<?php
$iptc_data = 'Your IPTC metadata string here';
$jpeg_file_path = 'path/to/your/image.jpg';
$embedded_image_data = iptcembed($iptc_data, $jpeg_file_path);
?>
引数(parameters)
string $iptc_data, string $filename, int $spool = 0
- string $iptc_data: 画像に埋め込むIPTCメタデータを含む文字列
- string $filename: IPTCデータを埋め込む対象の画像ファイルパス
- int $spool = 0: スプールモードを指定する整数。0は通常モード
戻り値(return)
string|false
指定された画像ファイルからIPTCメタデータを抽出した文字列、または抽出に失敗した場合は false
を返します。