【PHP8.x】atanh関数の使い方
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atanh関数は、引数として与えられた数値の逆双曲線正接(ぎゃくそうきょくせんせいせつ)を計算し、その結果を返します。逆双曲線正接は、双曲線関数tanhの逆関数であり、tanh(x) = y が成り立つとき、atanh(y) = x となります。
具体的には、atanh関数は以下の数式に基づいて計算を行います。
atanh(x) = (1/2) * ln((1 + x) / (1 - x))
この関数は、主に数学、物理学、工学などの分野で、双曲線関数に関連する計算を行う際に利用されます。例えば、伝送線路の解析や、流体力学における速度ポテンシャルの計算などに使用されることがあります。
引数には、逆双曲線正接を求めたい数値を指定します。引数として指定できる値の範囲は、-1 < x < 1 です。もしこの範囲外の値を引数として与えた場合、PHPはNAN
(Not a Number)を返します。NAN
は、数値として表現できない結果を表す特別な値です。
atanh関数を使用することで、複雑な計算を簡単に行うことができ、プログラムの可読性や保守性を向上させることができます。例えば、自分で逆双曲線正接の計算式を実装する代わりに、この関数を呼び出すだけで済むため、開発効率が向上します。また、PHP自体が提供する関数であるため、計算の正確性も保証されています。
基本的な使い方
構文(syntax)
atanh(float $num): float
引数(parameters)
float $num
- float $num: 双曲線余接関数(atanh)を計算する対象の数値
戻り値(return)
float
与えられた数値の逆双曲線正接(atanh)を計算し、その結果を浮動小数点数で返します。