【PHP8.x】http_clear_last_response_headers関数の使い方

作成日: 更新日:

http_clear_last_response_headers関数は、PHPが直前のHTTPレスポンスのために内部的に保持していたヘッダ情報をクリア(消去)する関数です。Webアプリケーションにおいて、PHPスクリプトがクライアント(Webブラウザなど)に応答を返す際、データ本体(HTMLなど)の前に、その応答に関する付加情報であるHTTPヘッダを送信します。このヘッダには、例えば応答データの種類を示すContent-Typeや、別のURLへ誘導するためのLocationといった様々な情報が含まれます。

この関数を呼び出すことで、PHPの内部で直前のレスポンスのために設定され、記憶されていたこれらのヘッダ情報がすべてリセットされます。これにより、次にHTTPレスポンスを生成する際には、ヘッダが何も設定されていない初期状態から開始されるようになります。

主に、連続するHTTPリクエスト処理や、特定のテストシナリオにおいて、前の処理で設定されたヘッダ情報が次の処理に予期せず影響を与えないように、ヘッダの状態を確実に初期化したい場合に利用されます。この機能は、PHPの標準機能ではなく、「pecl_http」という外部拡張モジュールがサーバーにインストールされている環境でのみ使用可能です。関数は、処理が成功すると常にTRUEを返します。

基本的な使い方

構文(syntax)

http_clear_last_response_headers();

引数(parameters)

引数なし

引数はありません

戻り値(return)

void

この関数は、PHPが内部で保持している前回のHTTPレスポンスヘッダーの情報をクリアするために使用されます。この関数は明示的な戻り値を返しません。