【PHP8.x】exp関数の使い方

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exp関数は、自然対数の底であるネイピア数 e (約 2.71828) の、引数で指定された値乗を計算する関数です。この関数は、数学的な指数関数 e^x をPHPで実現するために使用されます。

具体的には、exp(x) の形式で呼び出すと、引数 x を指数部として、ネイピア数 e を底とする指数関数 e^x の計算結果を浮動小数点数として返します。たとえば、exp(1)e の1乗、つまり e 自体の値である約 2.71828 を返し、exp(0)e の0乗、つまり 1 を返します。

この関数は、科学技術計算、統計分析、経済モデリングなど、指数関数的な成長や減衰を扱う様々な分野で役立ちます。例えば、時間の経過による複利計算や、特定の物理現象の減衰モデル、あるいは確率分布の計算などで利用されることがあります。

引数には任意の数値(整数または浮動小数点数)を指定でき、戻り値は常に浮動小数点数(float型)となります。引数が非常に大きな値の場合、計算結果がPHPの浮動小数点数の表現範囲を超えるため、INF (無限大) が返されることがあります。また、引数に数値以外の値が渡された場合は E_WARNING が発生し、通常 false が返されますので、引数は常に数値であることを確認することが重要です。

exp関数は、自然対数(底が e の対数)を計算する log関数の逆関数にあたるため、これら二つの関数は密接な関係にあります。

基本的な使い方

構文(syntax)

<?php
echo exp(1);

引数(parameters)

float $num

  • float $num: 自然対数の底 (e) を底とする $num の累乗を計算するための数値

戻り値(return)

float

exp関数は、自然対数の底 e を引数として指定された数値で累乗した結果を浮動小数点数(float)で返します。例えば、exp(1) は e の 1 乗、つまり e そのものを返します。

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