【PHP8.x】php_ini_scanned_files関数の使い方

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php_ini_scanned_files関数は、PHPが追加で読み込んだ設定ファイル(INIファイル)のパスと、それらのファイルがスキャンされたディレクトリの情報を取得する関数です。PHPは、メインの設定ファイルであるphp.iniだけでなく、モジュールや拡張機能の設定のために、複数のINIファイルを読み込むことがあります。これらの追加ファイルは、php.iniで定義された特定のディレクトリや、PHP_INI_SCAN_DIRのような環境変数によって指定されたディレクトリから自動的にスキャンされ、設定が適用されます。

この関数は、PHPの実行環境において、どのINIファイルがphp.iniに加えて読み込まれているのかを確認したい場合に非常に役立ちます。例えば、特定の拡張機能が期待通りに動作しない場合や、予期せぬ設定が適用されているように見える場合に、この関数を使って、どの追加INIファイルが設定に影響を与えているかを特定することができます。

戻り値は、読み込まれたINIファイルのパスのリストを含む文字列、またはスキャンされたディレクトリのパスを含む文字列を返します。追加のINIファイルが一つも読み込まれていない場合は、空の文字列を返します。この情報は、システムエンジニアがPHPの設定状況を詳細に把握し、デバッグやトラブルシューティング、あるいは環境構築の際に正確な情報を得るために活用できます。

基本的な使い方

構文(syntax)

php_ini_scanned_files(): string|false

引数(parameters)

引数なし

引数はありません

戻り値(return)

string|false

php_ini_scanned_files関数は、PHPの設定ファイル(php.ini)が読み込まれた際に、追加でスキャンされたファイルの一覧を文字列として返します。ファイルが見つからなかった場合やエラーが発生した場合は false を返します。

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